「割りばしに一万円挟まってた!」トニセンが振り返るバブル時代のJr.生活
ニューアルバム『Oh! My! Goodness!』を引っ提げてのツアーが、今週末9日からスタートするV6。国立代々木競技場を皮切りに、北海道立総合体育センター(北海きたえーる)まで全国9カ所を巡っていく。今年で42歳となる坂本昌行と41歳になる長野博、2人の高齢アイドルを抱え、グループとしては中堅どころか大物の域に入っているトニセンだが、そんな彼らにも当然Jr.時代はあった。1980年代後半から事務所に所属していた彼らが、どんなJr.時代を過ごしていたのか? ラジオ番組『V6 Next Generation』(JFN系)で当時を振り返ってくれた。
1980年代後半というと、日本は好景気で、ジュリアナに代表されるようなディスコ遊びや、クリスマスに有名ホテルに宿泊することがステイタスとされた、金銭的に豊かなバブル時代。V6がデビューした95年は、すでにバブルが弾けていたが、「Jr.の時はバブル全盛でしたよね!」の井ノ原快彦の言葉から、当時の華やかな時代を振り返る流れに。
「お札でタクシーを止める人」や「焼肉弁当が出た」など、「今思えばすごかったこと」が挙げられて行く中、最高齢の坂本が振り返ったのはバブル全開なこんな行為。
「割りばしに一万円とか! 飲み屋さん的なところに行くと、おひねりじゃないけど、出して渡すみたいな。そういう画を見たことありますよ!」
しかし、井ノ原と長野は「なにそれ」「どんな環境?」と、ピンときていない様子。今と一番違いを感じるのは移動手段のようで、当時はデビューもしていないJr.にも、ハイヤーが用意されていたんだとか。しかし、そんな状況が長く続くわけもなく、バブルが終わりかけの頃にはそれもなくなっていたそうだ。
「途中からだよ、なんとなく、『あれ? ちょっと世の中おかしくなってきたぞ』みたいになって、デカいバスが用意されて『みんなで行きましょう』みたいな感じになったの。そっちの方が楽しかったけどね」(井ノ原)
当時は、ドラマの撮影後に「駅までタクシー出してください」と言うと、「家まで行っていいよ」と言われたこともあったんだそう。デビューしてからも電車移動をしているジャニーズがいる現代と比べると、Jr.がハイヤー移動とはなんとも贅沢な行為だ。
「15(歳)とかだからね。20年前か。そういうのをなんかチラっと経験しちゃうとさ、悪気なくてもそれが当たり前みたいな。『そういう世界なんだろうな』って思っちゃうじゃない、子どもなんて。だから平気で、別に悪気ないからさ、『え? ここはタクシーじゃないんですか?』っていうヤツとかいたもんね」(井ノ原)
今や、バブル以降の世代どころか、2000年以降に生まれたJr.が大勢活躍しているジャニーズ事務所。彼らのことを、「バブル経験してない世代の子たちがすごく謙虚な時あるじゃない」(同)と評価し、一方で自分たち世代のことを「当たり前にやってることがね、他人からしたら迷惑かもしんないし」(坂本)と省みて、「生きるのって難しい」と語っていたトニセン。
ステージに立つことを目標にがんばっている、東京、大阪の大勢のJr.。時代や環境が変わっても、デビューを目指す気持ちは変わらないだろう。人生の酸いも甘いも噛み分けたトニセンが、今後どんな姿を後輩に見せてくれるのか。ご長寿アイドルとしての活躍を期待したい。