「こういうふうに見えてるんだ…」渡辺直美のモノマネで、倖田來未が自我を悟る
倖田來未と小沢健二。かたや、「エロかっこいい」ギャルのカリスマ。もう一方は、渋谷系のプリンス。最も距離の離れた世界にいる2人という気がするが、その倖田來未が小沢健二の名曲「ラブリー」をカバーしたという。どんなことになるのか、気になることは確かだが、そのギャップ感も狙いなんだろう。「実は結構オザケン好きで……」みたいな話だったりするのだろうか。
その倖田來未が、2月24日放送の『新堂本兄弟』(フジテレビ系)にゲスト出演し、「ラブリー」を歌った。出演者たちに「イメージからだいぶ遠い……」とかいじられて、「好きなもんは好きやんか!」と返してくれるのかと思ったのだが……。
「原曲を、あんまり……」
知らなかった。
今回の「ラブリー」を含め、カバー曲だけを収録したアルバムをリリースするという倖田。その選曲法が独特だった。スタジオにカラオケの機材を持ち込み、スタッフが選んだ候補曲を延々と歌っていく。それで、本人が「いい感じ」だと思った曲や、スタッフが投票した曲が選ばれていくのだとか。クオリティの高い楽曲を提供してくれることを考えれば正しい判断なのかもしれないが、カバー曲って、「ずっと歌いたかった」とか、「青春時代に励まされた」といった動機で歌われるものばかりじゃないんだ、と知る。
この日、倖田は2年半ぶりの出演ということだが、その間に結婚したということで、結婚エピソードが今回のメインの話題になった。
<旦那とは、今も彼氏・彼女みたいなラブラブな関係>
だとか、
<料理を作り妻の帰りを待つ、優しい旦那>
だとか、新婚生活を次々と語ってくれるのだが、なんだか友近がやる、倖田來未のモノマネを見てるみたいでもある。「めっちゃ恋愛体質やん」とかいいながら、唐突に「ナー!」とか挟むやつ。
このノロケをずっと聞かされるのかなぁと思っていたところへ、ゲストが追加投入された。倖田のことが大好きでずっと憧れてたという、渡辺直美が登場し、倖田のモノマネを披露。題して、「プロモーションビデオでスローモーションになった時の倖田來未さんのモノマネ」。
曲に合わせて口パクするのだが、口元が大きくゆがみはじめる。出演者たちが小声で、
「おかしなってきてるよ」(堂本剛)
「7割ちあきなおみ」(西川貴教)
そしてサビでカッと目を見開き、思い切り舌を出す。光一も、「バカにしてないよね?」と確認していたが、完全にコロッケだ。
「おかしいな、ほんとすごい好きで、PVも見て勉強したんですけどね」
と、いつも通りふてぶてしく返す直美。さらに当の倖田本人の、感想が秀逸だった。
「こういうふうにみんなには見えてるんだって……」
「ラブリー」の選曲といい、結局、天然なんでしょうか。直美いじりにレギュラー陣が忙しく、渡辺直美がメインゲストみたいになってたが、できれば最後に歌った「ラブリー」に、渡辺直美も参加してほしかった。もちろんコロッケ風モノマネで。
(太田サトル)