「ベッドで毎晩、自由にされ続けた」元ジャニーズが語る合宿所時代
■酒、煙草、ドラッグが了解された合宿所
豊川が入所したのは、ちょうど郷ひろみが事務所を辞めた時期。彼が分析するには、フォーリーブスのファンが郷ひろみに流れ、そのファンたちが、さらに豊川に流れた形だという。レコードデビューを果たした豊川は、期待通り一躍スターとなった。しかしその一方で、酒や夜遊び、それから睡眠薬にもハマりと私生活も乱れていく。
ジャニーズ事務所は、私生活に関しては、とても寛容だった。合宿所の中での酒や煙草は、未成年者でも暗黙の了解で許されている
今では考えられないことが、サラリと書かれていることに驚く。そんな乱れていた時期に、後にドラッグで逮捕されるフォーリーブスの北公次に、「君とはどこか似ているものがあると思っていた」と声をかけられる。
僕もクスリをやっているんだ。仲良くしよう
明るいノリで、北公次もスゴいことを言うものだ。やがて、「孤児」「養護施設出身」といった身の上の「不幸売り」ばかりしたがる事務所の方針に疑問を抱き、豊川は事務所を退所することになる。
■ジャニーズタレントからの凋落
ジャニーズから独立したものの、その後の芸能活動はなかなか軌道に乗らない。多額の債務を背負ってしまったり、宗教にはまるなど、ハードな出来事が連続する。そして、ついにはクレジットカード詐欺で逮捕されてしまう。
ジャニーズのトップアイドルから犯罪者への凋落。現在でも元Jr.メンバーが事件を起こしニュースになることがあるが、豊川の時代からジャニーズの体質は何も変わっていないのでは、と思ってしまう。転落した人生の中で豊川は、施設の人やジャニー、ファンという、さまざまな人を裏切ってしまったことを悔い、そして感謝しながら、これからを歩いていこうという決意を固めている。
いっそのこと、第二のジャニーズ事務所を目指すのも面白いかも
という大胆な野望までのぞかせ……。豊川にとって、ジャニーズ事務所やジャニー、メリーへの敬意と感謝は「夜である」を越えて強いもののようだ。
(太田サトル)
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