『ガチガセ』最終回は8.7%! AKB48に痛手を負わされた日テレ
AKB48がメイン出演していた日本テレビ系バラエティ番組『ガチガセ』が、2月8日の放送で最終回を迎えた。昨年4月にスタートした同番組は、初回2時間SPこそ10.9%(ビデオリサーチ調べ、 関東地区/以下同)を獲得したものの以降は一桁が続き、最終回でも8.7%と、有終の美を飾ることはできなかった。『ガチガセ』が放送されていた金曜午後7時台の枠は、3月22日から、ウッチャンナンチャン・内村光良がMCを務める『笑神様は突然に…芸能人のプライベートに笑いの神が降りた瞬間』の放送が予定されている。
CDセールスでは爆発的な売り上げを誇る一方、約2年前からテレビ業界では「数字を持っていない」といわれているAKB48。2011年4月に日本テレビでスタートした、同じくAKB48メインの番組『なるほど!ハイスクール』は、木曜午後7時台で同じく一桁台を連発し、同10月に『ガチ?ガセ?バラエティー なるほどHS』とタイトルを変えリニューアルした。
その後、昨年4月に放送曜日が変わり、番組名も『ガチガセ』に再リニューアルしたが、二桁台は昨年8月3日の10.6%、今年2月1日の放送で10.1%と、約1年の間であまりにも少なかった。最終回の翌週に放送された2時間の関連特番『ここが変だよ!AKB48 噂の真相全て答えますSP!』では7.8%とさらに低下し、視聴者の関心のなさがうかがえる結果となった。
この時間帯は、テレビ東京以外のTBS、フジテレビ、テレビ朝日の民放3局に敗北続きで、AKB48が足を引っ張っていたといっても過言ではないだろう。現在のところ、日テレ系で新たにAKB48がゴールデン枠の番組を持つかは明らかとなっていないが、仕切り直しとなるならば、それはもはや“自殺行為”と言わざるを得ない。
また、AKB48メンバーがメインMCとして登場している『火曜曲!』(TBS系)も、昨年4月の放送開始当初から視聴率は伸び悩んでいる。同9月18日には、高視聴率を狙ってか『第3回じゃんけん大会』の模様を3時間スペシャルで放送したが、視聴率は8.7%と一桁に終わった。
2月5日放送回の視聴率も、“消費税割れ”するといった悲惨な状況のため、「打ち切りも当然」との意見もある。しかしこの件については、同番組の公式Twitterが、「4月からも応援よろしくお願いしま~す!」と、打ち切りについて“突撃”してきた視聴者に対して返信したため、4月以降も続投が決定しているようだ。
その一方で、旬のAKB48を使った番組で高視聴率を獲れたのは、意外にも局全体の視聴率低下が叫ばれているフジテレビだ。レギュラー番組ではないものの、昨年6月に行われた「第4回選抜総選挙」の生放送特番では、18.7%を記録した。
そして8月には、前田敦子の卒業公演を中継した『HEY!HEY!HEY! MUSIC CHAMP』のスペシャルで、6~7%台だった通常放送の視聴率が倍近く跳ね上がり、14.3%を獲得。どちらも同局の視聴率の現状を考えれば、合格ラインといえるのではないだろうか。
今年に入ってからは総選挙上位メンバーのスキャンダル・卒業が相次ぐなど、ネガティブなイメージが先行してしまっているAKB48。ゴールデン枠でAKB48を使った日テレ・TBS・フジの中では、昨年は最もAKBや“前田敦子卒業ブーム”の恩恵を受けたといえるフジだが、今年も総選挙特番があるとしても数字が獲れるとは限らない。このままでは、AKB48のテレビ離れが進む一方だが、果たして――。