スーパーボウルのビヨンセのパフォーマンスに、セレブたちも“祭り”状態
3日に行われた第47回スーパーボウル。ハーフタイムショーでパフォーマンスを行うビヨンセが、宣言どおりに“生”で歌うのか、またウワサされているデスティニーズ・チャイルドの復活ライブが見られるのかが全米で注目されていたが、ビヨンセは期待を超えるパワフルなステージを生声で披露。セレブたちがこぞって絶賛ツイートするTwitter祭りとなった。
スーパーボウルは試合内容はもちろん、試合前の国歌独唱や、前半と後半の中休み時に行われるハーフタイムショーを豪華スターがパフォーマンスすることでも知られている。毎年、高視聴率をたたき出しており、今年行われた第47回スーパーボウルのTV中継視聴者数は、アメリカのテレビ史上3番目に多い、平均1億840万人を記録。ちなみに1位は昨年のスーパーボウル、2位は2011年のスーパーボウルで、トップ3をスーパーボウルが独占している。
視聴者数では3番目に甘んじた結果となった本年度のスーパーボウルだが、1億を超えたことに驚きの声が上がっている。なぜならハーフタイムショーの直後に、34分間にわたり停電に見舞われるというハプニングがあったからだ。停電の原因は現在解析中だ。
3カ月に渡りリハーサルしてきたと言われるビヨンセのハーフタイムショーは、「ラヴ・オン・トップ」のイントロから「クレイジー・イン・ラヴ」で始まり、ソロのヒットソングを立て続けに熱唱。大勢のバックダンサーや女性だけで結成されたバンドメンバーたちと息の合った完璧なステージを展開し、しょっぱなからパワフルなダンスと声量ある歌声でドームを圧倒。その後、ビヨンセ十八番のホログラムを使った幻想的な演出で観客を魅了した後には、ケリー・ローランドとミシェル・ウィリアムズが飛び出てきて、ファン待望のデスティニーズ・チャイルド復活ステージを実現。最後は一人で「ヘイロー」をしっとりと歌い上げ、圧巻ステージは幕を閉じた。
ハイテクを駆使したステージの製作費用は60万ドル(約5,600万円)かかったともいわれているが、ビヨンセがペプシの広告塔になる契約を結んだ際に手に入れた5,000万ドル(約47億円)でカバーしたとみられている。なお、ビヨンセ自身はノーギャラでこのパフォーマンスを引き受けている。
このビヨンセのド迫力ハーフタイムショーには、セレブたちも大感激。Twitterにビヨンセを絶賛するつぶやきを次々とアップした。
めっきり妊婦らしくなってきたキム・カーダシアンは、「OMG(オー・マイ・ゴッド) ビヨンセ、すごかったわ!!! デスティニーズ・チャイルドが登場したときは…一生分の幸せを与えてくれたわ」とツイート。マイケル・ジャクソンの長女パリスは、「OMG デスティニーズ・チャイルドだわ」、アメリカテレビ界のドン、オプラ・ウィンフリーは、「ビヨンセ!!!!!!!!!!!!」と短い言葉で感動を表現した。
昨年8月バイセクシュアルだとカミングアウトしたエヴァン・レイチェル・ウッドは、「ビヨンセは、なんてホットなの。もうダメぇぇぇ!! あぁぁぁぁ!!」と大興奮。スーパーボウルのプリコンサートで元カノ、ブリトニー・スピアーズをビッチ呼ばわりしたといわれているジャスティン・ティンバーレイクは、「イエス、B、イエス。蒸し焼きにしろ!」とイケイケで、サイケでクールなオヤジとして愛されているサミュエル・L・ジャクソンは、「オレ様は、事前録音でも生でも、どっちでもファックしねぇぜ。B、オマエさんはスゲエよ!!!」と、Bこと、ビヨンセをたたえた。
昨年500万ドル(約4億6,600万円)を稼いだことが明らかになった『アメリカン・アイドル』出身歌手キャリー・アンダーウッドは、「ビヨンセは、私たち歌手がバカに見えるようなことをしてくれたわ。これ以上ない素晴らしいやり方でね。すごいわ!」と称賛。プッシーキャット・ドールズのリードシンガー、ニコール・シャージンガーは、「たった今、ビヨンセがスーパーボウルのハーフタイムショーを殺ったわよ」と褒めたたえた。
ビヨンセのパフォーマンス後に停電した際には、夫のジェイ・Zが、「停電!何かご質問は?」とツイート。「何かご質問は?」は、ビヨンセがスーパーボウル直前の記者会見で、国歌をアカペラしたとき言い放った言葉で、今、ちょっとした流行言葉になっている。この停電については、口が悪いことで知られる短気な俳優アレック・ボールドウィンもツイート。「デスティニーズ・チャイルドがヘアアイロン使ったせいで、この停電だよ」と冗談交じりにつぶやいていた。
ちなみに、今回のスーパーボウルはTwitterの記録を塗り替えたことでも話題となっており、試合中とハーフタイムに投稿された関連ツイートは2,410万件を記録したと発表されている。
誰もが脱帽する最高のパフォーマンスを行い、口パク騒動でついた汚名を見事、返上したビヨンセ。しかし、今回のハーフタイムショーで着用していたセクシーな黒のボディスーツがイグアナとヘビの革で作られてたいことが明らかになり、過激な抗議運動で知られる動物愛護団体「PETA」から強い抗議声明が出る騒ぎに。再びバッシングのターゲットになってしまっている。ちょっとやそっとじゃ収まらないPETAの攻撃を、ビヨンセがどうやってかわしていくのか。今後は、PETA対ビヨンセの戦いに要注目だ。