本家よりもジャニーズ顔? 中川大志ら非ジャニーズ勢に漂う「ジャニっぽさ」
今回ツッコませていただくのは、今クールのドラマにおける「ジャニーズ」勢と、「ジャニっぽい“非ジャニーズ”」勢について。
いわゆる「ジャニーズ系」というと、イメージされる要素は「目鼻立ちがはっきりした美少年」とか「中性的」「正統派の美形」「二重まぶたで目がキラキラ」「爽やか」「小柄で可愛い系」なんてものが多いと思う。面白いのは、こうしたイメージが先行してしまうせいで、今は「爽やかな若手イケメン俳優」などがドラマに出てくると、勝手に「ジャニーズだと思った」といわれることがあること。
昔でいうと、WaTの小池徹平がよく間違えられていたが、現在放送中のドラマで「ジャニーズかと思った」とネット上でたびたびいわれているのは、『夜行観覧車』(TBS系)で父親を撲殺された一家の次男役を演じている中川大志。バスケに打ち込んでいた爽やかな少年役だ。『家政婦のミタ』(日本テレビ系)の長男役といえば、ピンとくる人も多いのではないだろうか。本当にジャニーズだと勘違いしていた人が多数いるほか、ジャニーズタレントと彼のファンを兼ねているブログなども見られる。
ほかに、一部でジャニーズだと思われそうなのが、『特命戦隊ゴーバスターズ』(テレビ朝日系)出演中の鈴木勝大。すでに知名度はあるものの、『サキ』(フジテレビ系)出演中の三浦翔平も、もしかしたら勘違いしている人はいるかもしれない。
一方、先述の『夜行観覧車』において、「ジャニっぽい、非ジャニーズ」中川大志の兄を演じているのが、関ジャニ∞の安田章大。こっちがホンモノのジャニーズであり、ご本人はオシャレ番長なわけだが、「京都大学医学部在学中の秀才」という役柄からか、メガネ+地味なルックスで、ファン以外からはジャニーズだとあまり気付かれていないようだ。ちなみに、「ジャニーズっぽくない」でいうと、『ビブリア古書堂の事件手帖』(フジテレビ系)で主演・剛力彩芽の弟役を演じているジェシー(ルイス・ジェシーより改名)。彼は現在、人気上昇中のJr.だが、身長が180センチもあることや、一重まぶたの細い目&あっさり顔は、世間的なジャニーズイメージから遠いため、ファン以外からはジャニーズだと認識されていないようだ。
また、『笑っていいとも!』(フジテレビ系)で現在「青年隊」を務めているnoon boyzの2人がジャニーズだということも、SMAP・稲垣吾郎主演の『心療中―in the Room―』(日本テレビ系)にJr.が何人も出ているということも、一般的にはあまり知られていない。さらに、一般的には知名度を上げているものの、中高年などに「ジャニーズだよ」と教えると大層驚かれるのが、ご存知・ジャニーズの演技派筆頭の1人で、NHK朝ドラ『純と愛』に出演中の風間俊介。
こうして振り返ってみても、世間的な「ジャニーズ顔イメージ」が確立されている一方で、SMAP・草なぎ剛やV6・井ノ原快彦等の活躍を見てもわかるように、実は「ジャニーズっぽいジャニーズ」ってそんなに多くはいないのが実情だ。そもそも、社長がグッとくる「野球ができる子」とか「不幸な生い立ちの子」とか「何か特技がある子」などを多数採用していることからもわかるように、「イケメン」が基準ではないのは当たり前。しかし、「ジャニーズだと思った」「え? ジャニーズだったの?」という勘違い・驚きの声は、いろんな思惑が見えて、ちょっと面白い。
(田幸和歌子)