B1A4、追加公演で空席祭り!? 日本デビューも供給過多なK-POP市場
2012年に日本デビューした、後発デビュー組の中では人気・実力共に期待されていたB1A4。彼らのジャパンツアーが神戸ワールド記念ホールからスタートし先月末に無事終了した。神戸2公演、横浜1公演に追加公演を加えた計4回のステージだったが、1月29日の横浜アリーナでは空席が目立っていたという。
「29日の横浜アリーナの会場は、ファンから見ても本当に胸が痛くなるような状況でした。スタンド席が黒い幕で潰されているばかりか、アリーナの後方も黒い幕がかかっていたんです。でも、メンバーがこの状況を見ても腐ったりせず、楽しそうに歌ってファンサービスをしているのを見ていたらすごくつらくって……」(B1A4ファン)
そのような集客だったにもかかわらず、日本語でのミニドラマコーナーなど、メンバーの熱意が伝わるステージだったという。しかし、翌30日のツアーラスト公演は同じ横浜アリーナでも満員だったという。
「29日は追加公演分だったんです。追加公演と言っても、実は最初から会場を抑えていて、チケットの発売のタイミングを遅らせるだけということも多い。ということは、運営側がファンの数を読み間違えしただけとも考えられます。またB1A4のファンは学生も多い。受験シーズンの平日、しかもチケット代も8,500円と割高なので、諦めたファンも多かったのでは。とはいえ、現在のK-POP事情を考えると、2012年にデビューしたグループが横浜アリーナを1日埋められるだけでも成功ですよ」(K-POPライター)
空席が目立つ公演が報道されれば、「K-POPは終わった」と報道される可能性もあるため、運営側も会場選びにナーバスにならざるを得ないだろう。しかし、「横浜アリーナが1日埋められれば成功」とされるほど、現在のK-POP市場は狭まっているのだろうか。
「すでに、新しいファンを取り込むことは難しくなっています。11年はBOYFRIENDやB1A4、MYNAMEなどのボーイズグループがデビューしましたが、2013年は本当に少ない。CROSS GENEというグループが3月にデビューしますが、このグループはアミューズコリアの所属。しかも、去年デビューするはずが、延期になっただけなので、本来は2012年デビュー組と言ってもいいでしょう。今年はますます日本デビューするK-POPアイドルは減っていくのではないでしょうか」(同)
現在の韓国では、SMエンターテインメントのEXOや、TSエンターテインメントのB.A.Pなど、新人グループはまだまだいる。以前ならば、すぐに日本のレコード会社の争奪戦が行われていたが、現在は日本デビューに手を挙げる会社もいなくなったという。
「やはり、一時のようなブームは去りました。需要と供給の関係で、最近まで、韓国側は、強気の姿勢でしたが、現在は、その強気に乗っかる日本の会社もなくなってきました。やはり、新人グループのCDの売り上げで結果を残せなかったのが原因でしょう。しかし、安定した人気を誇る東方神起、SUPER JUNIOR、2PM、BIGBANGなどは、今でもコンサートのチケットを入手しにくい状態となっています。ただし、これもよくばって会場選びや公演数を読み間違えると命取りです。より慎重な姿勢が求められるでしょう」(同)
「会場が空席」「招待客ばかり」と報道されることのないよう、身の丈に合った欲張りすぎない会場選びと公演数が今後のK-POP文化のカギとなりそうだ。