「アナタ、どっち?」ゲストはJOYなのに、ユージの話がしたい徹子
JOYとユージ。ざっくりいうと、どちらもイケメンのハーフのモデル兼タレントだ。テレビでの役割・ポジションも含めて、よく似ていると言われるこの2人。本人たちもそのことをネタにしているが、1月28日放送の『徹子の部屋』(テレビ朝日系)のゲストに、そのJOYが登場した。徹子もユージとの関係が気になっていたようで、番組中盤になるとユージの話が出てきた。2人で同じような格好をして撮った写真を見て、
「アナタ、どっち?」
と、見分けがつかない徹子は確認。同じように2人を判別できない人は多くいるようで、JOYは自分が出たことのない番組のスタッフに「世話になった」とお礼を言われたことがあり、「ネットで調べたら、それユージが出ていた番組だったりとか」。ユージの楽屋に案内されたこともあったという。
その後も徹子とJOYは、「歳はどうなの、同じぐらい?」だの、「雑誌のモデルのお仕事の頃からとっても仲がよかったんですって?」と、しばらくユージの話で盛り上がる。かつて2010年に『徹子の部屋』に出演した際に、わざわざ「JOY」という同じ名の香水を付けてきてJOYを大喜びさせた徹子は、
「アナタを見極めるのには『あ、香水の』って思えば間違いないんだけど」
と、独自の見分け方を語り始める。しかし、
「だけどその時にユージさんを見て、そう思っちゃったら、それはもうしょうがないわね」
とのこと。ニオイで記憶されていたのか、JOY。「しょうがない」と言われたJOYも、
「それ、思っちゃう可能性あるでしょ!」
と、思わず普通にツッコんだが
「そうそう、そうそう」
と、徹子にうなずかれて流されてしまう。これじゃあしょうがない。話は段々と、「JOYとユージの見分け方」という、「マナカナ」みたいな話になってきた。
「わりとユージさんは、帽子被ってる時が多いかな?」(徹子)
「そうそうそう。ユージはよくハットをね、被って」(JOY)
「うん、そうそう。こんなふう」(徹子)
これはJOYというより完全にユージの話になっている。
「この方(ユージ)も、相当の波瀾万丈な人生だからさ」(徹子)
「ユージもね、面白い人生送ってきてますね」(JOY)
と、ユージの半生でトークが着地してしまった。番組側でも、わざわざユージにJOYについての取材をしていたが、その質問も、「JOY さんに間違われたことありますか?」というもの。もう番組が、JOYとユージの見分けをつけたいのか、一緒くたにしたいのかわからなくなってきた。最終的には、パフィーとかジャニーズタレントみたいに双子・シンメ売りをし始めかねない気がする。
JOYといえば11年、肺結核により休養をとっていた。その時の話にも、やっぱりユージは登場する。どれだけJOYの人生に食い込んでいるんだ、ユージ。とはいえ、「お見舞いに来たのはユージさんだけ」(徹子)「ハイ」(JOY)。それじゃあ、ユージの話をするしかないか。
「入院中、番組見てたりした時に、どこでもユージが名前を言っててくれたのでね、僕の」
と、お見舞いに来てくれたことや、自分がテレビに出ていない間に、JOYがお茶の間に忘れられないように動いてくれたという、熱い友情に感謝していた。その後に、病気についての話、暖かい家族の愛の話などが続いた後、終盤にまたユージの名前が出た。
「僕が出れなくなった仕事を、ユージが代わりにこなしてくれてたりして。それでユージもすごく評価してもらえるようになって」
もう2人でやればいいじゃないか。『徹子の部屋』的分類法でいくと、コンビ名は「ハットと香水」という感じだが、どうでしょうか。
(太田サトル)