CHAGE and ASKA不仲説を関係者が一蹴、解散危機は「業界への不満」!?
「SAY YES」「YAH YAH YAH」などの大ヒットで知られる人気デュオ・CHAGE and ASKA(以下、チャゲアス)が、約6年ぶりに復活することが、24日一部報道によりわかった。25日、東京国際フォーラムでソロツアー公演を開催していたASKAは、自ら「てなことだ! 待たせたね!」とチャゲアスの復活を宣言し、ファンたちを喜ばせた。
90年代前半、上記2作のシングルが連続ダブルミリオンを記録し、コンサート会場も東京・代々木第一体育館等大箱のホールを連日満員にするなど、正に飛ぶ鳥を落とす勢いだったチャゲアス。当時から、デュオでの活動の合間に、ASKAはソロでミリオンセラーとなった「はじまりはいつも雨」をリリースし、またCHAGEはビートルズをリスペクトしたバンド・Multi Maxを結成し、チャゲアスでは実現が難しくなっていたライブハウスでのツアーを試みるなど、お互いにソロ活動を行っていた。そんな、順風満帆なチャゲアスだったが、当時から、デュオとしての人気や収入の「格差」が取りざたされ、不仲説が囁かれていた。
「大ヒット曲は全てASKAの制作した曲だし、ビジュアル面でも、やはり『イケメン担当のASKA、三枚目担当のCHAGE』といった印象が強かった。CHAGEがASKAの人気に嫉妬をしているとか、そんなCHAGEをASKAが疎ましがっているとか、よく言われていましたね。ソロ活動が活発化するほど、不仲説はよくいわれました」(音楽ライター)
しかし、当時のチャゲアスをよく知る音楽業界関係者によると、意外や意外、「高校時代からの友人関係である2人は、お互いがお互いのことを良く理解しているといった印象ですよ。不仲説なんて、とんでもない」という。
「まぁ、男同士ですから、些細なことでケンカをすることなどはあったでしょうが、それは若かりし頃の話。飲み屋のおネエちゃんの口説き合いで小競り合いをする程度ですよ(笑)。本音の部分では、お互い『今の自分があるのは、相棒のおかげ』と、充分に理解し合っていました。ダブルミリオンを記録するようなモンスターデュオになっても、本人たちの佇まいは特に変わることもありませんでした。チャゲさんはどれだけ売れても、いい兄貴分的な存在として、周りのスタッフからも信頼されていました」(音楽業界関係者)
しかし、そんなチャゲアス評の一方で、4年前に解散の危機に直面した時期もある。結局、「無期限活動休止」ということになったが、当時の解散騒動の原因とは、一体なんだったのだろうか。チャゲアスは、よくある「懐メロユニット」として、昔のヒット曲だけをただ延々演り続けることは考えられなかったようだという説もある中、音楽業界への不満が、その原因の1つとして挙げられるようだ。
「4年前の解散騒動の原因は、不仲ではなく、2人が『もうチャゲアスとしての音楽はやりきった』と感じたからだったようです。ヒット曲も量産しましたし、また、音楽ビジネスの在り方が、チャゲアス全盛期の頃とは大きく変化してしまったことにも、疲れてしまったのでしょう。数年前から、音楽供給の主流はダウンロードになりましたが、そのせいで、作り手がこだわった細やかな音の仕上がりが、聞き手に伝わりづらくなってしまった。チャゲアスだけでなく、80~90年代の多くのアーティストが、そのことに不満を抱いていますよ」(別の音楽関係者)
それでも、あえて解散とせず無期限活動休止にしたのは、「ずっとファンを大切にしてきたチャゲアスだけに、『また気持ちが乗ってきたらやるか(笑)』と、場所を残しておきたかったのではないか」(同)とのこと。
「今回の再始動も、デビュー35年目に突入することもありますが、久々にまた『SAY YES』を歌ってもいいかなという、単純な軽い気持ちからのようですよ」(同)
言ってしまえば、“ノリ”で復活を遂げることになったチャゲアスだが、大々的な報じられ方を見るに、チャゲアス人気はいまだ健在。ノリで復活してしまっただけに、すぐ活動休止ということも、なきにしもあらずだが、ファンたちを満足させるステージを期待したい。