『戦国鍋TVライブツアー』で心の桶狭間が決壊!? 武士ロックフェス完全レポート
各地で好評オンエア中の歴史バラエティ番組『戦国鍋TV~なんとなく歴史が学べる映像~』。先日、番組の人気コーナー「ミュージック・トゥナイト」出演ユニットによる初のライブツアー『戦国鍋TVライブツアー~武士ロックフェスティバル2013~』が開催され、そのうちの1月9日のZepp Tokyo公演に行ってきました! 歴史上の人物がアイドルユニットやロックバンドになって登場する音楽番組風コーナーの出張版で、昨秋には横浜赤レンガパークに約9,000人を集めた人気ライブだけに、この日のチケットももちろんソールドアウト。
会場付近には寒空の下にもかかわらず、グッズのTシャツを着てタオルを首にかけたお客さんがいっぱいで、確かに“ロックフェス”なノリ。それに混じって、赤と青のジャケットに身を包んだ「信長と蘭丸」風の人や、ブレザー&チェックスカートの制服姿でネクタイに推し武将(?)の名前を書いた「AKR四十七」風の人など、コスプレ参戦組もちらほら。お目当ての出演者を聞いてみると、「久しぶりに相葉裕樹くんが『戦国鍋TV』のイベントに出るって聞いて。楽しみすぎます!」「間宮祥太朗くんのファンで。まだ19歳なんですけど、すごくカワイイですよね」「歌がすごく上手い平野良くんです。今日は歌がたくさん聞けたらいいなぁって」と、好きな俳優がそれぞれ決まっている様子。年齢も10代後半~30代後半ぐらいと幅が広い観客の皆さんです。グッズ売り場をのぞいてみましたが、早い時間帯に限定サインライトやTシャツ、パンフレットなどほとんどのグッズが完売してしまったそう。
開演前に流れた注意事項のナレーションは、人気ユニット「天正遣欧少年使節」の伊東マンショ(相葉裕樹)の声。「みなさま、ごきげんよう。せーの?」(伊東)「ごきげんよう!!!」(観客)と、『いいとも』レベルで一致団結する会場! ライブのトップバッターとして登場したのは、人気コンビ「信長と蘭丸」。「敦盛2011」を歌い踊りながら、時おり顔や体を近づけ寄り添う織田信長(村井良大)と森蘭丸(鈴木拡樹)のパフォーマンスに、会場も早速ヒートアップ。信長の「蘭丸、今日は最高の一日にしような。みなさんも盛り上がってくださいね!」のあおりに、悲鳴に近い歓声が上がります。2人がステージからはけると、このフェスのために書き下ろされた彼らの新曲「敦盛2013」のMVが上映されました。「(間奏14秒)」「(ロケ地 お台場)」などのテロップが入るレトロなカラオケ映像仕立てで、ストーリーも些細なことからケンカした2人が、楽しかった日々を思い出し仲直りする、というベタなものですが、蘭丸が信長にオムライスを「はい、あーん」的に食べさせる場面での会場の湧きっぷりがすごかった!
■「高騰する年貢NO! NO! NO!」で完コピの観客
キラキラな衣装はダテじゃない! 躍動感あふれるダンスで魅
了する“天草四郎と島原DE乱れ隊”続いて登場したのは、島原出身のアイドル「天草四郎と島原DE乱れ隊」(天草四郎・相葉裕樹、大矢野松右衛門・村井良大、森宗意軒・加藤真央)。イントロが流れただけで耳が痛くなるほどの歓声! 番組ではおなじみの彼らですが、実はこのイベントが初ライブ。3人のキレッキレのダンスが堪能できる「シマバラン伝説」で、すでに観客は感涙にむせび泣いているようでした。歌詞の「高騰する年貢NO! NO! NO!」に合わせ手首をクロスするなど、全体的に振付を完コピしている観客も多く、勉強不足の身分としては付いていくのに必死でした。MCでは、徳川家光のキリシタン弾圧により「島原の乱」が起こったことを説明するVTRが流れた後に、四郎の天敵・家光(石井智也)が登場。MC役・うしろシティと栗林さみに「2人で話してみたら?」と勧められたものの、
四郎「(睨みをきかせながら)ご趣味は?」
家光「(同じく睨みをきかせつつ)……剣術です。ご趣味は?」
四郎「(目を動かさず)……テニスです」と、シュールなお見合いのようになってしまったため、2人でのトークは危険とばかりに番組初期のユニット“SHICHIHON槍”が助太刀に入ります。とはいえ、このSHICHIHON槍は番組オンエア時から全員メンバーが入れ替わった新生メンバーのため、“一番槍”から1人ずつ挨拶していましたが、明らかに初々しい感じです。名曲「シズカタケの七本槍」の後のMCで、福島が「フルモデルチェンジしてますけど、柴田勝家を倒したい気持ちは引き継いでます! 3代目J Soul Brothersみたいな感じで考えていただければ」と、新参者にもとてもわかりやすい説明をしていました。
■コール&レスポンスの高揚、「エブリデイ儲かんでい!」
トレードマークはそろばんと、すべてをお金に結びつける商魂のた
くましさ。商人アイドルユニット”堺衆”次に、その柴田勝家にゆかりの深い「浅井三姉妹」(茶々・古川小夏、初・佐保明梨、江・仙石みなみ)が登場。テクノ風の楽曲「AZAISM」などでは、ダンスのシンクロ率が素晴らしく、そのパフォーマンスに会場も拍手喝采。するとここへ、「茶々がかわいい」「いや、江もいいんじゃない?」と乱入してきた「ホトきんトリオ」の豊臣秀吉(三上真史)、徳川家康(寿里)が、楽屋での各武将の過ごし方を暴露。なんと大喜利をして遊んでいるそうで、「ホトトギスが鳴かなかったらどうする?」というお題に対し、「鳴かぬなら そういう種類の ホトトギス」(細川忠興)「鳴かぬなら 僕が鳴きます ホトトギス」(森蘭丸)などの答えを披露しました。大喜利にウケる観客をよそに、今度はやかましい商人ユニット「堺衆」が登場。ポップな楽曲「エブリデイ儲かんでい!」では、歌詞の「かめへん! かめへん!」を観客と大合唱。曲中のコール&レスポンスも
津田宗及(村井良大)「まいどーーー! おおきにーーー!」
などの商人言葉で、会場を大いに盛り上げたのでした。
■討幕運動を指揮するアイツらが登場!
普通(信長)、インテリ(秀吉)、不良(家康)と全く違うキャラの
三英傑がユニットを組んだ“ホトきんトリオ”にぎやかな堺衆の次は、MCでも登場した「ホトきんトリオ」。おかっぱヘアの織田信長(平野良)も加わって、コミカルなナンバー「ボクに取られてみまTENCA?」を披露します。曲の途中から、バックダンサーとして徳川家治(植田圭輔)や松江隆仙(小谷昌太郎)ら堺衆&徳川15代将軍の選抜メンバーが参加。援軍の皆さんがさらにヒートアップしてきたところで、徳川15代全員がステージに集合! そこに、将軍たちの天敵にあたる討幕運動を指揮している「幕×JAPAN」(ばくばつじゃぱん)とKATSU(勝海舟=井深克彦)からのビデオレターが届きます。ちなみにKATSUは、なぜか白塗りです。
TOSHI(大久保利通・矢崎広)「必ず倒幕するんでよろしく。シクヨロ」
SUGI(高杉晋作・間宮祥太郎)「大奥……あれ、うらやましいっす」その後、あまりの沈黙の長さにビデオレターが割愛されるという珍事が起きていましたが、ここからは将軍たちのターン。将軍1人ずつがメインボーカルを取る「BAKUFUって統(す)べろう!」で、ステージが一気にお祭りらしい華やかなムードに……と思いきや、曲の途中から普段は大奥にいる「時代劇少女 奥カラ」も乱入! サビの「リンリンリンリン♪」のところで、総勢22名で後ろ向きでお尻を振るのですが、もう誰を見ていいのやら……。
■侘び寂びがわかりにくいシーズンには「利休七哲」
お茶にはうるさいファッショナブルボーイ“利休七哲”続いては戦国鍋TVいちハイテンションな5人組「ももいろゴタイロー」。テルリン(毛利輝元・服部翼)が「Zeppでライブやるっていったらおじいちゃんが喜んでました!」と話したところで、おじいちゃん(番組コーナー『ヘアーアーティスト毛利』に登場した毛利元就・滝口幸広)からのビデオメッセージを上映。
毛利「グループはイエリン(徳川家康・井深克彦)が牛耳ってるようだが、私の血が流れているテルリンなら大丈夫。謀略の限りを尽くして頑張ってください」
と、ジェントルな笑顔で物騒なメッセージを贈ります。カラフルな扇子を振りながら「ガギグゲゴタイロー」を全力で歌い踊った5人に続き、ステージに上がったのは太もも全開の半パンスタイルの黒田官兵衛(寿里)と、袖なしシャツの竹中半兵衛(相葉裕樹)というワイルド軍師2人組「兵衛’z」。情熱的なナンバー「ベー・アンベシャス」を歌い上げると、ロッカーらしくすぐ舞台から去っていきました。
「どーもですちゃ~!」とにぎやかに登場したのは、千利休がプロデュースするチェックの衣装の7人組「利休七哲」。「最近何が侘び寂びなのかわからなくなって……」と方向性に迷っている彼らに侘び寂びを伝えたいという、番組の人気コーナー「RQ~カリスマショップ 千利休~」のRQ(りきゅう)くん(山本匠馬)からビデオレターが寄せられていました。
RQくん「この秋冬は侘び寂びがわかりにくいシーズンだよね。でもさ、侘びってるダウンベストを侘びってるロングコートのインナーにもってくれば、かなり寂びってくると思う」
観客全員の「?」な表情をよそに、軽快な「たぶん利休七哲」をプレイしてくれました。
■ついに「天正遣欧少年使節」が登場で絶叫
「ごきげんよう」が合言葉の優雅なアイドルユニット“天正遣欧少年
使節”。爽やかさ&キラキラ感で観客を釘付けにそして続くユニットが出てきた瞬間、観客の皆さんから絶叫が! 登場したのは、「天正遣欧少年使節」。番組初期の人気者だっただけに懐かしいと感じた人も多かったようで、「GO!天正遣欧少年使節」は歌いだしから観客も大合唱。歌い終わっても、歓声がしばらく鳴り止まないほどでした。
そして本編のトリをつとめたのは「赤穂四十七士」からの“メディア討ち入り選抜メンバー”にライバルの吉良上野介が加わった「AKR四十七 フィーチャリング 吉良」。
原惣右衛門(井深克彦)「そうだもん! 惣右衛門!(観客:仇討ちしたいんだもん!)原惣右衛門です!」
など、コール&レスポンスも完璧な自己紹介や、「あの赤い人(吉良)が……好きです(笑)」とマンショがどさくさの告白をしたりと、会場内が一気に湧いたところで、新曲「ゲンロク・アコージケン」へ。「助命~? 死罪~? 切っ腹~?」という縁起でもないサビを、観客もそろって大合唱。カオスなテンションのまま終了したのでした。
ロックフェスには不可欠といえるシークレットゲスト“幕×JAPAN”。
寡黙さとは裏腹な激しいステージングは伝説的アンコールでは前半にMVが流れた信長と蘭丸の「敦盛2013」を、なんと生披露。引き続きラブラブな2人の後に、この日限りのシークレットゲストとして、先ほどビデオレターを寄せていた幕×JAPANが登場しました。「御旗は錦だ!」のシャウトからスタートする「Endless錦」は、この日一番のドラマティックなロックナンバー。「お前らもっと来いよ!」と観客をあおり、ペットボトルを会場に投げ込むTOSHIの横で、そろばん、扇子などの小道具でベースを弾きまくるTAKA(中村龍介)、そしてなぜかハッピーターンを何枚も客席に投げ入れるKOGOROU(前山剛久)。
ラストは全員によるバラード、「ラブレター from 戦国」だったのですが、ラスト付近で各ユニットの曲のダンスリミックスに切り替わり、ヘドバンする者、どさくさに紛れて浅井三姉妹と踊る者、メンバー同士でお互いを持ち上げたりする者と、どこを見てもおもしろい事態になっていました。この曲には滝口幸広さんも飛び入り参加していました。
帰りの電車の中で「私の心の桶狭間、決壊したよ……」 「理性がぶっ鳥羽伏見だったよね?」などと興奮気味に話す観客の皆さんにも胸が熱くなった一夜。このフェスの模様は後日、DVDになるそうなので、振付を猛特訓して次回から参加します!
最終更新:2013/04/05 15:14 アクセスランキング今週のTLコミックベスト5
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