水樹奈々の業界人気は抜群!? 一方、評判を落とした声優アイドルとは
声優アイドルとしては異例の成功を収めている、水樹奈々。『NHK紅白歌合戦』に2009年から連続4回出場、11年12月には東京ドームでコンサートを開催と、いずれも声優としては史上初の快挙を成し遂げている業界の異端児だ。
幼い頃から歌うことが大好きだった水樹は、芸能人が多く在籍する堀越高等学校の芸能コースへ進学。昨年6月にゲスト出演した『新堂本兄弟』(フジテレビ系)では、同級生だったKinKi Kids・堂本剛と当時を振り返り、堀越時代仕事がなかった水樹が、芸能コース在籍者としては異例の「功労賞(皆勤賞)」を受賞した話などで盛り上がった。
そんな苦労時代を経験した水樹だが、アニメ業界関係者の中では、「そういう時代があったからこそ、今の水樹があるのでは」といわれており、少し売れるとすぐに天狗になってしまう声優も多い中、「彼女は今も昔と変わらない」と高評価を得ているという。
「あれだけの売れっ子なのに、久しぶりに会ったスタッフに対しても、デビュー当時とまったく同じように接していますね。同じアイドル声優でも、所属事務所Rの社長の愛人状態だったNは、売れてきた頃に天狗になってしまい、評判を落としました。スタジオに来ても挨拶をしないわ、居眠りはするわ、リハーサル中に別の仕事の原稿チェックをするわで、案の定仕事が減ってしまったんです。ほかにも、アニメのヒットから人気に火が付いたアイドル声優のTも、あまり評判がよろしくない。スタッフがTを立てようと褒め言葉をかけると、『なんで?』といちいち突っかかってくるらしく、扱いに困るスタッフもいるようです。それに比べて、どんな現場でも常に明るく人当たりのよい水樹は、スタッフの信頼も厚い。水樹のことを悪く言う業界関係者は、誰一人いないといっても過言ではありません」(アニメ業界関係者)
スタッフへのウケはもちろん、演技に関しても申し分ないといわれる水樹。アニメ好きが高じてデビューした声優たちの中には、声だけで芝居をするためにすぐに喉をつぶしてしまう者もいる一方、水樹の場合は全身を使って声の演技をするため、「ほかの声優とは、驚くほど演技の差がある」(同)のだという。
また、声優としての自分を認め、ファンを大事にしているところも、彼女の魅力の1つという声も上がっている。
「声優がバラエティなどの顔出し番組に出演し始めると、大抵が『声優』である自分のジレンマに陥ります。事務所の方針でバラエティ出演が多発し、自らの方向性やファンとの距離感をうまく取れずに、消化不良の形で事務所を去ることになったHは、その最たる例。水樹は、自分が『声優』であることを軸に、歌手活動を行っている。決してブレないんです」(同)
幼い頃から歌手を目指し、将来サインを書く時に困らないようにと、習字の練習をしていたというエピソードもある水樹。今の彼女があるのは、こうした努力の賜物なのだろう。