「素敵なお店にします!」元MA・米花剛史、第2のステージは飲食店!
2012年7月末でジャニーズ事務所を退所した元ジャニーズJr.「Musical Academy」の米花剛史。その卓越したダンス力で、少年隊主演ミュージカル『PLAYZONE』やKinKi Kids・堂本光一主演『Endless SHOCK』など主要舞台に欠かせない存在だった彼だけに、突然の引退は多くのファンに衝撃を与えたようだ。
「通常のジャニーズJr.は、舞台やコンサートへの出演回数や写真の売り上げなどに応じて歩合制で給料が支払われるため、収入は安定しないのですが、パナ(米花)たちのように実績のあるJr.は事務所の社員扱いとなり『給料制』で安定した額をもらっていたようです。パナ自身も『ダンサーとして、プロとして認めてもらえているということだからありがたい』と、よく話してましたね。でも、20代後半を過ぎてデビューの可能性が消えたころから、それでいいのか、自分にしかできない道はないのか……と悩み始めていたようです」(米花とつながりのある女性)
そんな彼の転機となったのは、11年3月に発生した東日本大震災。インタビューに答える形で、先輩の堂本光一もこんなエピソードを明かしている。
「(今年の)SHOCKの千穐楽(4月30日)のあと、楽屋に米花が来て『やめるつもりです』と…。前々から考えていて、昨年の震災で公演が中止になり、やり残したことを今年やろうという思いがあったそうです。そのときは、自分の人生だからもう1回ゆっくり考えて最終決断しな、と答えました」(東京中日スポーツより)
13歳からの16年間を、ジャニーズJr.として一途に走り続けてきた米花。30歳の誕生日を前に、彼が出した答えが芸能界からの引退だった。光一が「一緒に仕事をすることがなくなっても、今後、連絡をとらなくなるわけじゃないしね」などと前向きに語っていることからも、彼の退社が事務所的にも円満なものだったことがよくわかる。
また、米花の引退について語ったのは光一だけではない。互いに大親友と認め合う嵐・櫻井翔も、公式サイトの連載「オトノハ」8月14日分で、名前は出さないまでもこんな温かなメッセージを寄せていた。
「先日、大親友と話している時のこと。
事務所に入って16年半も経っていることに気付きました。
(中略)
一人だけじゃ、ここまでやってなかっただろうな。
たった一人だけじゃ、楽しくもなかっただろうな。
16年半だって。
本当にお疲れさま」
オーディション日が同じ「同期」であり、米花の自宅と櫻井の高校が近かったことから放課後に遊ぶ機会も多かったという2人。これから進む道は異なっても、互いに刺激し合い、成長しながら歩み続けていくに違いない。
そして、そんな周囲の期待に応えるように、米花の新たな夢が、今スタートしようとしている。それは、生ソーセージとお酒がおいしいお店「Boo Boo Liv.」のオープンだ。夏以降から、資格の取得や物件探しに励んできた米花だが、12月の半ばになって神奈川県川崎市の「武蔵小杉駅」近くで店舗の契約が決まり、現在はオープンに向けて準備を進めている最中だという。
これらの様子を逐一報告してきた「Boo Boo Liv.」のFacebook&Twitterには、友人を集めての「ソーセージの試食会」の写真もアップされており、その中心に相変わらず元気そうな濃い笑顔を見つけることもできる。
「何年後かに今の自分が選んだ道は間違ってなかったんだ!って思えるように、
辛い事も信念を持って乗り越えようと思えました。
本当に人との繋がりはどんな時でも大切にしなきゃいけない。
これを見てくれてる人はもちろん、色んな形で協力してくださってる人に恩返しできるよう素敵なお店にします!!」(「Boo Boo Liv.」Facebook 12年11月21日)
優しい性格で先輩や後輩に愛され、慕われてきた彼のこと、「Boo Boo Liv.」もきっと笑顔あふれる素晴らしき空間となるに違いない。
彼の第2のステージは、今、幕を開けたばかりだ。