ブスNGの『Mステ』観覧者審査に非難殺到、でもテレビ業界では基本?
12月21日に行われる年末恒例の音楽番組『ミュージックステーション SUPER LIVE2012』(テレビ朝日系)の観覧募集をめぐって、Twitterを中心に物議を醸している。テレビ朝日が受け付けた一般の観覧希望とは別に、番組観覧やエキストラ派遣サービスを行っているCLAP&WALKによる募集の“注意事項”が問題となっているのだ。
同社のサイト上では、応募資格が「18歳~25歳女性のみ」と設定されており、申し込みの際は“選考のため”として、メールに顔写真を添付するように指定されていた。この内容に対し、あるTwitterユーザーが、「男とブスは観に行っちゃいけないのか」などとツイートした結果、「顔や見た目で選ぶなんてヒドイ」「差別だ」と、批判の声が相次いだ。
同番組の観覧については、ほかにも出演アーティストのファンクラブにて募集が行われる場合もあるが、今回のCLAP&WALKから派遣される観覧者は、カメラに映る可能性が高い“エキストラ”という扱いなのかもしれない。確かに『ミュージックステーション』では、アーティストの歌唱中にカメラが客席を映すことも多く、サンタクロースの帽子をかぶったモデル風美女が映り込むことも、よく見られる光景だ。
「NHKによる甲子園のテレビ中継でも、応援席の可愛い女の子を映すことが多いですよね。また、アイドルの握手会などの取材では、参加したファンとタレントが握手をするシーンの“画作り”をするんですが、美男美女だったり、見栄えがよい人を選別して『カメラに映っても大丈夫ですか?』と、声がけをするのが基本です」(テレビ局関係者)
一方で、人気番組の観覧に多数参加したことのある、番組観覧会社に登録している女性によれば、容姿による選抜は事前の写真審査に限らないという。
「番組観覧での写真審査は、特にジャニーズ関連の番組やゴールデンの特番などでよくあることです。写真審査がない番組でも、当日お客さんを席に案内した後、スタッフの指示で、若くて可愛い子や目立つ子を、カメラに映る位置に入れ替えることもあります」(番組観覧経験者)
純粋にタレントやアーティストを応援したいファンが、あからさまに「顔審査」を掲げられることに反発するのも当然だろう。「テレビ業界では基本」だとしても、番組側と観覧希望のファンが良好な関係でいるための配慮は、必要なのかもしれない。