矢田亜希子、森三中案も!? 木嶋佳苗事件ドラマ化の主演女優の評判
交際男性が立て続けに不審死を遂げた事件で、今年4月に死刑判決を受けた木嶋佳苗被告。婚活サイトで知り合い、関係を持った男性から金品を騙し取った上、自殺に見せかけて男性3人を殺害したとされる“婚活詐欺事件”は大きな話題となった。決して見目麗しいとは言い難い木嶋被告が、何人もの男を手玉に取り、「テクニックではなく、女性として本来持っている機能が高い」などといった大胆な発言を繰り返したことについて、特に女性を中心に注目を集めたのだ。
その木嶋被告をモチーフにしたドラマが、藤山直美主演で決定したと、11月27日発売の「女性自身」(光文社)が報じている。同誌によれば、視聴率低迷傾向にあるドラマ業界で、木嶋被告やオウム真理教の元信者・菊地直子被告といった話題の事件を題材にしたドラマの制作が予定されているという。
木嶋被告の役には、鈴木京香や矢田亜希子、国生さゆり、磯野貴理子、女優復帰した酒井法子らの名が挙がり、中には体形的に木嶋に近い森三中・黒沢かずこの名も企画書に挙がっていたとか。
そして最終的に、もともと木嶋被告に“似ている”と言われていた藤山に白羽の矢が立ったという。3歳の時に子役デビューし、今年で芸能生活50年を迎える藤山本人も、“節目の記念作に”とオファーを受け、ドラマは間もなくクランクインされる予定。藤山演じる木嶋に翻弄される男たちの役を岸部一徳や温水洋一が演じ、また木嶋を追い詰める女刑事役を夏川結衣が務めるという。
戦後を代表する喜劇役者で、松竹新喜劇の看板俳優・藤山寛美を父に持つ藤山は、演技力にも定評があり、2006年下半期放送のNHK連続テレビ小説『芋たこなんきん』では、「史上最年長ヒロイン」に選ばれたほど。また、1つの仕事にかかると「ほかの仕事との掛け持ちはしない」と宣言しているそうで、それほど1つの作品にかける情熱が強いことが知られている。
そんな藤山は以前にも、世間を賑わせた犯罪者をモチーフにした役柄を演じ、高い評価を得ている。愛媛県松山市で友人のホステスを殺害し、約15年間に及び逃走していた福田和子の事件にヒントを得た2000年公開の映画『顔』で主役を演じているのだ。同作での演技が評価され、藤山は「毎日映画コンクール」で女優主演賞を受賞するなど、数々の映画祭で賞に輝いた。
「藤山の『顔』での名演技は、公開から十数年たった今でも強く印象に残っています。福田和子から着想を得た主人公は、不器用で、容姿も決してよくないけれど、実はとても愛嬌があるという役柄で、自分では意識しないうちに、逃亡中に出会った男性たちを魅了していくんです。今回の木嶋役は、ある意味その真逆。藤山がどういった演技を見せるか、気になるところです」(映画ライター)
「女性自身」によると、早ければ来年初めにも放送予定という同作。ドラマ化の話が事実だとすれば、多くの視聴者から注目を集めることとなるだろう。