「ミリオンヒットも狙っている」近藤真彦の新曲、Kis-My-Ft2に及ばず
ジャニーズ事務所の大御所・近藤真彦が11月21日に50枚目のシングル「Let’sGo!」をリリースした。前作「ざんばら」から約2年9カ月ぶりとなる「Let’sGo!」は、ミリオンヒットを記録した1996年発売の「ミッドナイト・シャッフル」を手掛けたプロデューサー、ジョー・リノイエ氏と再びタッグを組んだ楽曲。近藤自身も「これ以上の曲はない」と大絶賛し、「ミリオンヒットも狙っている」と発言するなど同曲にかける意気込みも強く感じられたが、オリコンデイリーランキングでは16位と滑り出しは不調だった。
1980年に「スニーカーぶる~す」でデビューした近藤。以後は「ブルージーンズメモリー」「ギンギラギンにさりげなく」「ハイティーン・ブギ」など数々のヒット曲を連発。その後デビューした数多くのジャニーズの中でも、芸能活動とレーシングドライバーとしての活動を並行して行う近藤は異色の存在だ。
今作の発売にあたっては『SMAP×SMAP』『新堂本兄弟』(フジテレビ系)、『関ジャニの仕分け∞』(テレビ朝日系)、『火曜曲』(TBS系)など、後輩の冠番組を始め数多くのテレビ番組に出演し、新曲のプロモーションを展開した。しかし、精力的なPR活動も虚しく、初回生産限定盤と通常盤の2種が販売された「Let’sGo!」は、デイリー5位だった2010年2月発売の前作「ざんばら」よりも低い、オリコンデイリーランキング16位という結果に。同月14日にリリースされたKis-My-Ft2の新曲「アイノビート」は同日のデイリーでも10位にランクインしているだけに、近藤のいう「ミリオンヒット」には程遠い状況だ。
前作「ざんばら」では『第52回日本レコード大賞』の最優秀歌唱賞を受賞したが、賞レースには一切参加しないことを表明しているジャニーズとしては異例の対応だった。1990年に最優秀ポップス新人賞を「忍者」が受賞して以来20年ぶりとなったが、ジャニーズ側は「(近藤は)レコ大とともに育った歌手」とコメント。この“特別扱い”にはジャニーズファンから賛否両論の意見が飛び交った。
また近藤といえば、東日本大震災の復興支援プロジェクト『Marching J』で集まった募金の一部を、「中国から仙台市へのパンダ招致」にかかる費用に充てることを表明し、ジャニーズファンの反感を買ったことも記憶に新しい。募金に参加したファンから、「もっと必要なところがあるんじゃないか」などと苦情が入り、震災から1年がたった今年3月には、「皆さんからの募金は、パンダ関係には一切使いません」と宣言し事態は収拾したが、近藤のイメージダウンとなったことは明らかだ。
「『ジャニーズカウントダウンライブ』(フジテレビ系)には近年欠かさず登場していますが、正直に言って、会場も『また来たのか』と微妙な歓声。でも、後輩の番組に出ると、そのタレントのファンが喜ぶようなことをしてくれる事も多いんです。例えば、今回出演した『火曜曲』の生ライブでは、中居君(SMAP・中居正広)がマッチの曲の中で一番好きだと公言していた『Baby Rose』で、中居君をステージに上げデュエットを披露してくれたり、『新堂本兄弟』では、互いの連絡先を知らないというKinKi Kidsの2人に『とりあえずメアドだけでも交換しといて』と要求したり、マッチとの共演をタレントも楽しんでいるように見えます」(熱心なジャニーズファン)
近年ではジャニーズファンにさえ叩かれ、CDの売上も好調とは言い難い近藤。しかし、後輩育成など彼にしかできない役割も果たし続けているという点では、やはりジャニーズにとって貴重な存在かもしれない。