デビュー8周年記念フォトブック『関ジャニ∞ 夢とファイトは∞』発売
「NHKが今年の目玉として早い段階からジャニーズ側に紅白歌合戦出場をオファーしていた」と報じられ、国民的アイドルに成長した関ジャニ∞。もともと8人編成で結成され、デビュー前はグループ名を「関ジャニ8」としていましたが、04年のデビューシングル「浪花いろは節」を機に「無限大の可能性」という意味を込め、「8」を横にして「関ジャニ∞」となりました。05年、未成年飲酒という不祥事によりメンバー1人が脱退し7人となってしまいましたが、メンバーたちは「関ジャニ∞」という名に誇りを持ち、グループ名を改めずにそのまま活動を続けています。そして、2012年、デビュー以来ファンに誓っていた「8周年はでかいことをやる!」という約束を見事果たしました。
『関ジャニ∞ 夢とファイトは∞』(鹿砦社)は、関ジャニ∞のメモリアルイヤーの活動を追ったイベント・フォトレポート。7月8日に行われた主演映画『エイトレンジャー』の完成報告会見、7月28日、“なにわの日”に行われた『エイトレンジャー』初日舞台挨拶、幕張メッセ国際展示場展示ホール(8月4日・5日)とインテックス大阪(8月10日・11日・12日)で行われたイベント『∞祭~ボクらも8っちゃい、8っちゃけまつり~』の幕張メッセ会場の様子、8月8日に京セラドーム大阪で行われた、CD購入者のフリーイベント『松原信一 presents すごはち』の様子を追う、実に盛りだくさんの8周年のメモリアルブックとなっています。
関ジャニ∞の魅力のひとつは、笑い。芸人顔負けのコントやトークによって、これまでジャニーズに関心がなかった男性や中高年層にも注目されるようになり、ファン層の幅を広げました。このフォトレポートに収められた彼らは、時にいたずらを企てる少年のような表情をしたかと思えば、時にプロのエンターテイナーとして“魅せる”表情をし、あるいはまた飾らない等身大の青年の“素”を露にすることも恐れていないようで、実に多彩。いわゆる「アイドル」の枠におさまらない存在であることがよくわかります。
彼らのファッション性にも注目です。『∞祭』で着用したTシャツの墨字は、メンバーの大倉忠義と安田章大の希望により書道家・武田双雲が手がけたそう。キラキラ系、キュート系が多いジャニーズの衣装において、モノトーンの、しかも書を全面に配したシブいTシャツは異色のデザイン。それをメンバーそれぞれが自分らしいアレンジを施し、かっこよく着こなしています。それは、関ジャニ∞のファッションセンスの高さだけでなく、「ジャニーズはこうあるべき」という固定概念を軽々と超えて行く大胆さを象徴するものではないでしょうか。
デビューしてから約1,000人収容の大阪松竹座を満席にするのに約3年かかったという苦労話がある関ジャニ∞。今となっては信じられないような話ですが、彼らが何を思い、どうやって今ここに辿り着いたのか、8年間に思いを馳せながら本書を見ると感慨深いものがあります。「限定保存版」はハードカバーでメンバー全員が手と手をとった感動的なフォトカードが封入されています。∞イヤーの締めくくりにふさわしい1冊です。