ハル・ベリーの子どもの父親と、現在の恋人が取っ組み合いの大ゲンカ!
アメリカでは11月の第4木曜は感謝祭の日。今年は22日が感謝祭であり、多くの人たちが家族で過ごしている。神や家族、友人や同僚たちみんなに感謝するこの日は、親戚や友人たちと和やかに食事会を行うのが習慣となっているのだが、そんな感謝祭の朝、ハル・ベリーの元恋人と婚約者が取っ組み合いの大ゲンカをし、警察が出動する騒ぎとなった。
アフリカ系アメリカ人として初めてアカデミー主演女優賞を獲得し、2002年に『007』のボンドガールを務めるなど、実力・容姿ともにハリウッド・トップレベルの女優だといわれているハル。しかし、男運には恵まれず、最初の夫でMLB選手だったデービッド・ジャスティスからDV・モラハラを受け4年で離婚。2番目の夫でR&B歌手のエリック・ベネイとは彼の病的なまでの浮気が原因で4年で離婚。その後、同棲して4歳になる娘ナーラまでもうけた10歳年下のカナダ人モデル、ガブリエル・オーブリーとは結婚はせず5年で破局。ガブリエルはイケメンの好青年だと言われていたが、別れた後、ハルとナーラの親権をめぐり激しく対立。互いに「最低な人間だ」と主張し合う泥沼裁判を繰り広げてきた。
ハルは現在、フランス人俳優オリヴィエ・マルティネスと婚約しており、ナーラをパパラッチから守るためパリに移住したいと強く希望。今年6月に裁判所からガブリエルに毎月2万ドル(約160万円)の養育費を支払うように命じられた時も素直に受け入れ、娘に平穏な暮らしを与えるためフランスで暮らしたいと裁判官に訴えてきた。むろん、ガブリエルはフランス移住に猛反対し、2人は真っ向から対立。裁判所は今月9日、ガブリエルの主張を認め「娘の移住は認めない」という判決を下し、ハルを落胆させたばかりだった。
米ゴシップ芸能サイト「TMZ」によると、ハルとガブリエル、オリヴィエらは感謝祭前日の21日、ナーラのために一緒にプレ・感謝祭パーティーを行ったとのこと。その夜、ガブリエルはナーラを連れて映画をみに行き、父娘の時間を過ごした。翌22日の朝10時ごろに、ナーラはガブリエルに付き添われてハルの家に帰宅。その際、オリヴィエが出て来て、ガブリエルに「いい加減、前に進めよ」と親権問題に絡む発言をしたとのこと。この言葉がガブリエルの逆鱗に触れ、オリヴィエを突き飛ばし顔を殴ろうとしたもののかわされ、肩をパンチ。カッとなったガブリエルはオリヴィエを床の上に突き飛ばし、取っ組み合いのケンカに発展。オリヴィエがガブリエルを殴り倒し、ガブリエルは完全にダウンしてしまった。
ガブリエルは肋骨を骨折し、顔面を打撲したとのことで救急病棟へ搬送。オリヴィエも首を痛めており、また手を骨折した可能性もあるとのことで、同じ病院で治療を受けたという。
オリヴィエは乱闘終了後、現場にいた者により私人逮捕されたとのこと。ガブリエルは、頭を強く打ったのではないかと心配されたが午後には退院しており、その足でL.A.刑務所に移送され身柄を拘束されていると伝えられている。オリヴィエは病院で手当てを受けた後はハルの家に戻っている。
この乱闘騒ぎはすぐに911通報され、裁判官はケンカを始めたガブリエルに対して、緊急保護命令を発行。ハル、オリヴィエ、ナーラから100ヤード(約90メートル)以内に近づくことを禁止すると命じたと報じられている。なお、2人は乱闘の最中フランス語で罵り合っていたとのことで、その場にいた人は誰もその内容を理解できなかったとも伝えられている。
幼いナーラがこのケンカを見たことを懸念する声が上がっていたが、2人の間に険悪な空気が流れているのを察知したハルがナーラを抱きかかえて別室に連れて行ったため、父親がコテンパンにやられる姿は見ずに済んだという。その後パパラッチされた写真でも、ハルに抱っこされたナーラはご機嫌な表情を見せていた。ナーラに対する特別な心のケアは必要ないだろうと見受けられるが、今後、ハルがこの件を盾にして再び娘とのフランス移住を認めて欲しいと申し立てる可能性が出てきそうである。
カナダ人にとってもアメリカ人同様、穏やかに過ごす日である感謝祭。倒すつもりが倒されてしまい痛い目にあってしまったガブリエルは、今、何を思っているのだろうか。2013年も、ナーラをめぐるハルとガブリエルの争いは続きそうである。