美川憲一、明石家さんまに明かした野望は「悪いけどね、100歳以上生きるわよ」
11月3日に放送された『さんまのまんま』(フジテレビ系)。『紅白歌合戦』(NHK)をはじめ、長年どこかしら「セット販売」状態で、なぜか事務所トラブルまでも揃って巻き起こった、美川憲一と小林幸子(前回)。この番組でも二本立てのセット販売状態で放送していた。そのうちの美川憲一パート。
事務所トラブルだけに限っていえば、美川の方が後なのだが、普通にテレビには出ているし、どこかもう騒動は収束した感がある。さんまもどこか気楽そうで、芸能生活48年というだけで、「48年も芸能界にいるんですか!?」と爆笑。美川も、「へばりついてるわよ。もうアンタ、ヒルみたいに」と、ちゃんとバラエティ向きな返し方をしてくれる。すっかり通常営業だ。
さて、美川といえば、やはり『紅白』での小林幸子との豪華衣装対決というイメージが今も強い。しかし、幸子と違って2年前にすでに落選している美川にとっては、今はもうそこまで『紅白』はデリケートな話題でもないよう。さんまに話題を振られても、
「落とされたのよ~~~!」
と、しなを作って冗談めかして答える余裕もある。そんな『紅白』をめぐる話が一通り終わったところで、
「今日3日目なの、断食して」
と、唐突に言う美川。その唐突さにさんまも、
「ファーー!」
と、鳥のような声をあげて爆笑。断食の理由は「毒素を出すため」なんだそう。
「私の肌がきれいだっていうのは、やっぱり毒素を抜いてるんですよ」
とのこと。まあ本人も、「私の歳だったらみんなクチャクチャよ」と言うように、実際若々しく見えるのだが、さんまは直球でいじる。
「もう死んでもいいでしょ」
しかし美川は死なない。
「悪いけどね、100歳以上生きるわよ」
100歳の美川さん……。もう、妖術か魔法でも使えそうだ。さんまも、「美川さんなら100歳まで生きそうだけど」と言いながらも、
「綺麗なまま死になはれや!」
と、結局殺しちゃった。続けて、
「やだ! 殺さないでちょうだい、悪いけど」(美川)
「ファ~~!(甲高い笑い声)」(さんま)
「『ファ~~!』じゃないわよ、アンタ」(美川)
と、テンポのいい漫才みたいな掛け合いになってきた。さらに100歳まで生きるという美川にさんまが、
「家族のこと考えてください」
と言うと、美川はこう返す。
「家族いないのよ」
これにさんまが、
「1人で100まで!?」
と、悶絶。100歳まで生きる、1人きりの美川さん。ますます妖術感が高まってきた。その後もさんまと美川の漫才は続く。スカル柄が好きだと言う美川に、「ほっといてもスカルになるのに?」とツッコめば、「言われると思った」と返す。美川が、デコられたスカルが背中に描かれたカシミアのパーカーをさんまにプレゼントするのだが、コレ、美川さんとお揃いになんだとか。でも、一緒には着ない。なぜなら、
「一緒にこうやってアンタ、着てたらさ、あの2人おかしいんじゃないの? って思われると大変だから」(美川)
「美川、とうとうあんな奴に手ぇ出したんかと」(さんま)
さすがに誰もそうは思わないと思うが、スカル柄のパーカーのペアルックで歩くさんまと美川の姿は、想像するだけで相当面白い。番組中、さんまは何度も「ファ~~!」と、悶絶していたが、それが最高潮に達したのが、先の断食の話の中だ。
「ウンチとか出ないでしょ、そうなると」
と疑問をぶつけるさんまに、
「言っていいかしら?」
と、ちょっと間を置いて美川がキメる。
「……枯れ葉みたいなのが出てくるのよ」
!!! さんま、撃沈。美川から出てくる枯れ葉……。100歳の話もペアルックもそうだが、聞く側に超面白いイマジネーションを膨らませてくれるのは、やっぱりそのキャラの強さあってこそ。そこはさすがです、美川さん。
(太田サトル)