漢字で「海神」&ミススペル! セレブのヤバすぎるタトゥー
アメリカも日本同様、保守的な人たちの間ではタトゥーはよくないとされているが、アーティストであるセレブたちは自己表現のためにタトゥーを入れることが多い。今回は、セレブたちが痛みをこらえて彫った個性的なタトゥーをご紹介したい。
■アンソニー・キーディス(左右の上腕部にアメリカン・インディアンの伝説的人物)
ロックバンド「レッド・ホット・チリ・ペッパーズ」のボーカル、アンソニー・キーディスには、母方から受け継いだモヒカン族の血が流れている。アメリカン・インディアンの血を誇りに思うアンソニーは、右上腕部にハンクパパ族の戦士/呪術師のシッティング・ブル、左上腕部にアメリカインディアン史上最高の指導者として名高いジョセフ酋長の顔を彫っている。また、背中には羽を大きく広げたアステカ・イーグルのタトゥーを彫っており、スピリチュアルなタトゥーに守ってもらっていると説明。彼の場合は、良い意味で「ヤバいタトゥー」だと言われている。
■ミーガン・フォックス(右腕のマリリン・モンローの顔)
19歳の頃から、自己表現の手段としてタトゥーを彫り始めたという女優のミーガン・フォックス。周囲は「彫ったタトゥーを嫌だと思う日が必ず来る」と警告したものの、頑固な彼女は「自叙伝をつづる感覚」で8~9個のタトゥーを彫った。タトゥーを入れているセレブは少なくないが、彼女の場合、右腕に大きなマリリン・モンローの笑顔を彫っており、イメージに合わない上、チープっぽいと叩かれてきた。ミーガン自身も後悔するようになり、2011年にこのタトゥーを消すことを決心。「レーザー除去手術はものすごく痛い。彫るのよりもずっとずっと痛いわ。トラウマものよ」とため息交じりに告白している。
■トム・アーノルド(左胸に元妻ロザンヌ・バーの顔)
肥満体の国民的コメディエンヌ、ロザンヌ・バーの後押しで喜劇俳優として成功したトム・アーノルド。2人はプライベートでも親密になり1990年に結婚したが、94年に入ると夫婦仲が悪化。どうにかして修復したいトムは彼女の心を引き留めようと、バレンタインデーに12時間かけてこぶしほどの大きさの彼女の笑顔を左胸に彫った。しかしトムの思いは届かず2カ月後にロザンヌは離婚を申請。トムは「本当にバカなことをした。人生最大の失敗だ」と悔やみ続けている。
■ジャーメイン・デュプリ(左わき腹にジャネット・ジャクソン)
南部を代表するヒップホップ界のカリスマプロデューサー、ジャーメイン・デュプリは、2001~09年にジャネット・ジャクソンと何度も別れては交際を続けてきた。セックスの相性が良すぎて別れられないのだとゴシップされた2人だが、ジャネットが激太りをしてもジャーメインは彼女を愛し続け、彼女のために献身的に尽くしてきた。そんなジャーメインは右わき腹に聖母マリアのような祈りを捧げるジャネットのタトゥーをデカデカを彫っている。しかし「やりすぎだし、(ジャーメインは)小太りだからタトゥーが似合わない」とケチョンケチョンに言われている。
■フレッド・ダースト(背中にリンプ・ビズキット、左鎖骨下にカート・コバーンとエルビス・プレスリー)
先日、アメリカではもうツアーをしないと宣言したラップコアバンド「リンプ・ビズキット」のボーカル、フレッド・ダースト。その時、背中一面に彫ったリンプ・ビズキットをテーマにしたアメコミのようなタトゥーを後悔していると明かした。「2000年には3,500万人のファンがいた。でも12年後の今、その多くが気持ちを切り替えてしまった。オレを含めて」。そう述べたフレッドは、背中のタトゥーをレーザー除去手術するためのカンパを元ファンたちから募っている。
しかし背中のタトゥーよりもヤバいと言われているのが、左鎖骨下に彫っているカート・コバーンとエルビス・プレスリーの顔タトゥー。非常に印象的なのだが、フレッドが音楽的にこの2人の影響を受けたとは思えないという声が多いのだ。フレッド自身は「カートとはつながりを感じる」と発言しているが、エルビスに対する気持ちは明かしておらず、「意味不明」だと言われ続けている。
■シルヴェスター・スタローン(右上腕部に妻の顔)
タトゥーを入れているハリウッドスターは多いが、黒単色であることがほとんどで、色をつけている者は少ない。そのため、赤緑黄の色を塗り込んだ上腕部のタトゥーを持つシルヴェスター・スタローンがビーチに立つと非常に目立つ。ただ者ではないという雰囲気を漂わせる彼の右上腕部に彫られているのは、1997年に結婚した3番目の妻ジェニファー・フレイヴィンの顔のドアップ。顔の周りには赤、紫、オレンジ色のバラが彫られており、彼女への永遠の愛を表している。
■デニス・ロッドマン(背中に巨根女性)
伝説的NBAプレイヤーのデニス・ロッドマンは女好きで女装好き、タトゥーも大好きで全身に墨を入れている。そんな彼のタトゥーコレクションの中で最もヤバいと言われているのが、背中一面に彫ったアバズレ女のタトゥー。コルセットにブーツ姿の女には悪魔のような羽が生えており、股間から伸びた巨大なペニスのようなものを舐めているのだ。垂れ気味の乳房のこの女のモデルは一体誰なのか、気味が悪いという目で見られている。
■ニック・カーター(背中にカオスという文字)
90年代後半に一世を風靡したアイドルグループ「バックストリート・ボーイズ」のニック・カーターもいくつかのタトゥーを入れているのだが、うまくマッチしておらず、まるで落書き帳のようだと悪く言う者が多い。左上腕部に「自分の性格にそっくり」だというサメのタトゥーに「海神」という漢字、右上腕部中央にアメリカン・インディアンのトライバル・アームバンド、その上に「♪」の入ったタトゥーなど問題箇所はいろいろあるのだが、一番ヤバいのが背骨に沿って入れた「カオス」のタトゥー。ギリシャ語で「カオス」という意味の「Khaos」を入れたかったようなのだが、「Kaos」とミススペルされており、ダサいことこの上ない。
■ヘイデン・パネッティーア(背中右にイタリア語の文)
反捕鯨活動家で、イルカ漁をする和歌山県太地町で抗議活動を行ったことで知られる女優のヘイデン・パネッティーアも、ニック・カーター同様、間違ったスペルのタトゥーを入れている。背中右側に上から下に横文字でイタリア語の文を入れているのだが、最後の単語がミススペルなのだ。ちなみに意味は「悔いなく生きる」。レッドカーペットで自慢げにこのタトゥーをひけらかしている彼女は、スペルが間違っていてもまったく後悔していないようである。
婚約中のアンジェリーナ・ジョリーのタトゥー好きは有名だが、ブラッド・ピットも負けてはいない。4年前にヘリコプターに乗る際、舞い上がった風でシャツがめくれ、背中下に不規則に並んだ何本もの横線のタトゥーが入っているのがパパラッチされた。ディープな意味のあるタトゥーしか入れないアンジェリーナ同様、きっと深い意味があるに違いないとタブロイドはさまざまな仮説を紹介。しかし1カ月後、アンジェリーナは「私が暇を持て余してブラッドの背中に落書きしてたら、気に入っちゃって。永遠に残したいってタトゥーにしたの」と告白。「単なる線だけど、彼のボディを美しく演出している」とアンジェリーナはご満悦で、バカップルと呆れる声が上がった。
■キンバリー・スチュアート(右骨盤近くに「パパっ娘」という文字)
ロック歌手のロッド・スチュワートを父親も持つキンバリー・スチュアートは、ハリウッドの社交界には欠かせない若きセレブで、タブロイドを賑わせる存在。彼女は右骨盤近くに「Daddy’s Little Girl(パパっ娘)」というタトゥーを入れ、父親に尊敬の意を表していたのだが、超巨根の持ち主として知られるシスコ・アドラーと交際を始めると、「Daddy’s Little Girl Loves Cisco(パパっ娘はシスコが大好き)」とラブ・シスコという文字を追加。シスコと破局後は「Daddy’s Little Girl Loves Disco(パパっ娘はディスコが大好き)」にリメイクし、その後、やけくそになったのかuntsという文字を付け加え「Daddy’s Little Girl Loves Discounts(パパっ娘は値引きが大好き)」となっている。
ほかにも、左手首に「Virgin(バージン)」と書かれたタトゥーを入れているニコール・リッチー、元妻カルメン・エレクトラのイニシャルを胸に大きく入れているデイヴ・ナヴァロ、右肩に自分のイニシャルと名字を彫っているマーク・ウォールバーグ、右人差し指を唇に当てると「Shhh…(シーッ)」というタトゥーが見えるリンジー・ローハン、右腕にカラフルなキーボードのタトゥーを彫ったケリー・オズボーン、右腕にお気楽な表情のスポンジ・ボブのタトゥーを入れているマーク・ジェイコブス、2パックを偲んで指に薄い色の墨で「Thug Life(プライド・信念のある人生)」と彫ったリアーナ、 右上腕部にポーズをとるトップレスのグラマラスな女性を彫ったエド・ウェストウィック、などなど。
ほぼ全身にタトゥーを入れているブリンク182のトラヴィス・バーカーは、見るからにヤバく、コメントしようがないほど。「何事も計画的にすることが大切」だと教えてくれるようだ。