“圧力”への対策か? 『韓日交流総合展』JYJ来日をめぐる不穏な動き
昨年10月に行われた、ひたちなか海浜公園での『JYJ UNFORGETTABLE LIVE CONCERT IN JAPAN』以来、日本での活動がなかったJYJが、11月14~16日に大阪で開催される『2012 韓日交流総合展 (KBEE 2012)』のために来日するということで、現在、ファンは期待と不安の入り混じった気持ちだという。
この『韓日交流総合展』は、一昨年のフランス、昨年のタイに続いて日本で開催される展示会で、『韓流エキスポ』として位置づけられている。竹島問題で緊張感の高まっている現在、8月末には、名古屋で開催が予定されていた韓国の音楽賞イベント『Mnet Asian Music Awards』の開催中止が報じられたが、今回の『交流総合展』は開催が決定しているものの、現場ではJYJをめぐって混乱が生じているという。
「JYJは、10月17日に韓国で行われた広報大使任命の記者会見で、『ひさしぶりに日本に行きます』と意気込みを語っていたんですが、韓国のKBEEのサイトには『今回JYJはアーティストの立場ではなく、知識経済部・文化体育観光部が主催、韓国政府機関であるKOTRA(大韓貿易投資振興公社)が主管するKBEE2012の広報大使の立場で出席する予定です。そのため、公演やファンミーティングなどは一切ありません』と書かれていて、パフォーマンスは披露しないようなんです」(JYJファン)
それでも一目でも見たいというファンは多く、当日は「とにかく大阪に行く」と意気込む声が上がっている。しかし、同イベントのホームページを見ると、JYJが出演すると思われる「韓流スター広報大使の開幕式・テープカットへの参加 、メッセージ発信等 」の記述には、「※ 但し、上記内容は 諸事情で予告なしに変更等がある場合も ございますので予めご了承下さいませ」という注意書きがあり、確実に登場するとは明言されていない。しかし、これには深い理由があるようだ。
「これまで、JYJが日本でコンサートやイベントを行う際は、なるべく民間の施設ではなく、国営のひたちなか海浜公園や、財団法人が母体となっている両国国技館を会場にしてきました。一説では、民間の施設だと、イベント開始前にエイベックスから圧力をかけられることがあるからだとか。今回のイベントは大韓貿易投資振興公社が主催していますが、それでも大々的な広報活動は圧力を気にしてか二の足を踏んでいる状態。はっきりと『JYJが来ます』と謳わず、『来ないこともありますよ』という保険をかけた表現をしているのも、警戒してのことなのでは」(K-POPライター)
また、ファンがKOTRAにJYJの出演について直接問い合わせたところ「オファーはしているもののavexからのプレッシャーでモメている」と返答された、という情報がTwitterで拡散されるという事態も起こった。同イベントのホームページに設けられた開幕式の説明には、電話での問い合わせは控えるよう、収容人数に限りがあること、そして特定のコンサートや公演を行うものではなく、あくまでも一般人は「展示会の参観」という形である、と追記されている。これも「コンサートや商業的なイベントとなると、圧力は免れないからでしょう」(同)とのことだが、このイベントに関しては、日韓の政治よりも芸能界の政治の力が大きく影響しているようだ。