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ガリガリに痩せたミニーマウスにバッシング! アメリカで署名運動が始まる!

2012/10/24 18:00
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 米高級百貨店「バーニーズ・ニューヨーク」が、今年のクリスマスに向けたホリデー商戦に使う、ウォルト・ディズニー・カンパニーとコラボレーションした「エレクトリック・ホリデー」キャンペーンの内容を発表。パリのファッションショーのランウェイをキャットウォークするミニーマウスらが、オリジナルとは似ても似つかぬほど細く描かれており、大バッシングを受けている。

 アメリカでは感謝祭(11月第4木曜日)の翌日に開催されるブラックフライデー大セールを皮切りに、クリスマスまでの約1カ月間がクリスマス商戦期間となる。この期間の小売り売上高は年間売上高の25%とも言われており、消費者にアピールするため派手な宣伝を打つ店が多い。バーニーズは昨年、レディー・ガガとコラボしたクリスマス・プロモーションを繰り広げたこともあり、今年は一体どんな広告を披露するのかとこれまで以上に注目を集めていた。

 バーニーズとディズニーが発表した「エレクトリック・ホリデー」コマーシャルにメインキャラクターとして登場するのは、ミニーマウス。トレードマークである水玉模様のドレスではなく、ひだのあるランバンのミニドレスを着用し、手には長い丈のドレッシーなオペラ・グラブをはめ、スチレットヒールを履いているのだが、オリジナルのネズミらしい幼児体形ではなく、細長く、まるでつまようじのような体になっている。

 コマーシャルには、ミッキーマウス、ドナルドダックの恋人デイジーダック、陽気な犬のグーフィー、『101匹わんちゃん』のクルエラ、『プリンセスと魔法のキス』のティアナ、白雪姫も登場するのだが、全員、骸骨のように細い体にトランスフォームされているとのこと。コマーシャルは11月14日からオンエアされ、バーニーズのショーウィンドウで3Dライトショーも行われる。

 スリムなモデルが活躍しているファッション業界だが、2006年に身長174cm体重40kgのブラジル人モデルのアナ・カロリナ・レストンが拒食症による腎不全のため死亡してからというもの、痩せすぎモデルの起用を見合わす傾向にある。今年5月には業界のバイブル的存在であるファッション雑誌「VOGUE」を出版しているコンデナスト・パブリケーションズ社が、16歳以下のモデルと、同社が新たに設けた基準のBMIを下回る痩せすぎモデルは採用しないという声明を発表。痩せすぎモデルたちを見て「痩せなければいけない」というプレッシャーを感じる女性が増え、その結果拒食症や摂食障害を助長すると批判してきた「痩せ過ぎモデルの起用に反対する運動家」たちから評価されたばかりだ。

 そんな中、よりによって世界中の子どもたちに愛されているディズニーのキャラクターを、ランウェイにガリ細姿で登場させることに踏み切ったバーニーズと、それを許可したディズニーに「痩せ過ぎモデルの起用に反対する運動家」は大激怒。ヴァージニア・マドセンやクリスティン・バウアーら、ハリウッドセレブたちも批判の声を挙げている。

 ディズニーとバーニーズは、「『痩せ過ぎモデルの起用に反対する運動家』たちが、メディアの注目を集めるため、我々の明るく楽しいホリデー企画の趣旨をわい曲し、バッシングを繰り返すことに、とても心を痛めている」という共同声明を発表。「運動家たちは、我々が発表したこの広告に関するインフォメーションを故意に無視している。このプロモーションは3分間の『動くアート』ビデオだ。伝統的なミニーマウスがパリでモデルとしてランウェイを歩くという夢を見て、幸せな気持ちに包まれながら起きると、夢の中のファッションショーで着ていた服を着ているというストーリーなのだ」と説明した。

 また、バーニーズのクリエイティブ・ディレクターは、米女性誌「Women’s Wear Daily」の取材に対して、「オリジナルのミニーマウスの体形では、ランバンのドレスは着こなせない。そりゃ、みんな無言になりましたよ。だって、これらのキャラクターを変えることはできないのですから。でも、私はこう主張しました。“このキャンペーンを成功させたいのならば、182cmのミニーが必要なんだ”って。みんな同意してくれましたよ。グーフィー、ミニー、ミッキーを見てください。彼らはランウェイモデルなんです」と弁解している。

 しかし、バッシングは収まらず、「ミニーマウスの体を元に戻して!」と訴えるオンライン嘆願書に13万5,000人以上が署名。この嘆願書は、「長身で痩せている女性に問題があるわけではない。ほとんどの人が着こなすことができないような小さなドレスをきれいに着られるように、子どもたちから愛されているキャラクターの体を変えるのが問題なのだ。このことは、若い女の子たちに多大なるプレッシャーを与え、女性たちにフォトショップで修正したような病的な完璧さに近づこうと思わせてしまうだろう」という考えの元立ち上げられたもので、署名は秒単位で増え続けている。

 世界中の老若男女から愛されているキャラクターを、ファッションために不自然な体型にトランスフォームしたバーニーズとディズニーがバッシングされるのは仕方のないことかもしれない。バーニーズの主張する通り、確かにそのままの体形ではミニドレスを着こなすことは難しそうだが、それがミニーやデイジーなのである。

 ウォルト・ディズニーの娘も批判しているという、痩せすぎモデル版ミニーマウスたち。批判の声が高まる中、バーニーズとディズニーが良い妥協案を思いつくことができるのか、それとも強行突破するのか、熱い注目が集まっている。

最終更新:2012/10/24 18:04
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