徹子、ドランクドラゴン・鈴木拓に「普通は別の仕事するんじゃないの?」と指導
10月15日放送の『徹子の部屋』(テレビ朝日系)、ゲストはドランクドラゴンの2人。ドランクドラゴンといえば、7日に放送された『逃走中』(フジテレビ系)で、鈴木拓が「自首」を選択し賞金を得たことを非難する(ルール上はまったく問題ないのだが)書き込みが本人のTwitterに殺到し炎上、結局アカウントを削除することになり話題となった。『徹子の部屋』の収録は多分、この一件よりも前なので、「アナタ、ネットで炎上っていうの? なさったんだって?」みたいなやり取りは当然ない。
オープニングにひととおりのコンビ紹介が終わったところで、
「ワタシあの、とっても興味があるんですけど」
と、いきなり徹子が切り出す。何がそんなに気になることなのかといえば、
「鈴木さんは、動物に嫌われるっていう……」
鈴木が、なぜかやたらと動物に嫌われるということについて聞きたかったらしい。動物に好かれるどころか、会話までできちゃう徹子とは真逆の人間だ。ロケでペンギンの檻に入ったときに、一羽のペンギンが下から睨みつけ、「ウワーーッ」と鳴き始めた。すると、そこにいた100羽ぐらいのペンギンも、一斉に鳴き声をあげるという、飼育員さんもいまだかつて経験のないような状況に陥ったとのこと。それに対して、
「やっぱり、危険物体が入ったみたいな」
って徹子さん、「物体」って。一応、
「そんな方に見えないのにねぇ」
とフォローはしてました。ただ徹子が言う通り、鈴木はパッと見、物静かな善人キャラに見える。でも、飄々としてどこか図々しさもあったりして、そこが「ダメキャラ」としての面白さでもある。だからこそ、『逃走中』での「自首」もよく似合う。番組内での役割は正しかったのかもしれない(炎上したけど)。ただ、動物は「ダメキャラ」のおかしみなんて理解するはずもなく、本能的に何か感じてしまうのだろう。
キリンには首ではじき飛ばされ、ロバにはなぜか発情される。飼い猫にもしょっちゅう引っかかれ、ライオンには跳びかけられそうになる。画面端には「動物騒動記」というテロップが出ていて、いちいち「ペンギン編」「キリン編」とか出るのがちょっとおかしい。この動物に嫌われる能力、実は人間の本能にも適用されて、Twtitter炎上もそういうことだったりしないだろうか。一連のこの、徹子にとってはあり得ない、鈴木の動物嫌われエピソードの連続の挙げ句に飛び出したのは、鈴木の子どもに対して、
「その子はなついているの?」
という一言。さすがに鈴木もツッコんでいたが、「なつく」って……。鈴木の「ダメキャラ」トークはさらに続く。相方の塚地武雅が映画に出演したり、1人で仕事をする一方で、鈴木は釣り三昧ということがままある。この日も、
「塚っちゃんが仕事やってる最中、ずっと釣りやってますね」
と、いじりやすいある意味鉄板のコメントをしたのだが、
「普通は片っぽが、コンビで1人が忙しくしてる時は、もう1人は別の仕事とかするんじゃない?」
ものすごくまっとうなことを言われてしまった。
「ホントは仕事が欲しいんですよ。しょうがないから釣りに行っちゃうという」
なんだか悩み相談みたいになってきた。
「家族にはね、仕事行くって言って、釣り竿持ってって」
リストラされたことを家族に言えずにいるサラリーマンの行動じゃないか。そして徹子さんも、
「そうしょっちゅうね、遊んでるわけにはいかないですもんね」
と、どこか励まし口調になっていた。鈴木のダメキャラ、徹子には笑い話にならず。がんばれ。
(太田サトル)