ベッキーも真っ青? 広告塔を務める「ジェムケリー」の悪質な商法
多くの有名タレントが広告塔を務めた宝飾会社「ジェムケリー」が、特定商取引法違反にあたる執拗な勧誘を行っていたとして、消費者庁は今月18日、同社の訪問販売事業について6カ月間の業務停止を命じた。最近ではベッキー♪♯(ベッキーの歌手名義)、西野カナ、倖田來未ら人気タレントをCMに起用してきた同社だが、利用者からは以前より「悪徳商法」と揶揄されていた。ネット上では「とうとうやられたか」と納得の声も上がっている。
同社は、抽選で当たるプレゼントキャンペーンに応募した人へ電話をかけ、「応募者全員への無料プレゼントを渡すので取りに来て欲しい」などと、勧誘目的を告げずに店舗や展示会に誘い出し、その場で執拗な勧誘を行ったとされている。
消費者庁のサイトに掲載された事例によれば、しつこい電話攻撃に辟易し、来店した消費者に、長時間にわたって高額なネックレスを購入するよう勧めたという。消費生活センターには、20代の若い女性を中心に、2009年4月から今月までに、同社に関する相談が約300件も寄せられていたとのこと。同社は、今回の処分を受けて訪問販売事業からの完全撤退を宣言したが、各店舗での販売やインターネットでの販売事業などは、これまで通り継続していくことを発表した。
しかし、同社のN社長は業務停止3日前のブログで、「何年も前からテレアポ事業は大きな赤字事業だったので、この辺が潮時であり良い機会となりました」と、開き直りとも思える発言をしたかと思えば、業務停止後には、「今期は久しぶりにここ5年間の中で最高の決算を迎えらることが出来そうです。まさに怪我の功名とはこのことかも知れません。今回の件が無ければ、こんなスピード感で僕も動けなかったんじゃないかなと思います」(原文ママ)と、つづっている。
同社の悪質な勧誘方法については、ネット上を中心に以前から問題となっていた。そのため、イメージキャラクターに起用された有名人のファンからは、同社のCMに出演することについて否定的な見方をされることもあったようだ。
中でも今年5月に起用されたばかりのベッキーは、酒井法子の解雇後は事務所の全収入の半分を稼ぎ出しているという大黒柱的存在だ。同じくサンミュージック所属の芸人スギちゃんが、テレビ収録中に大ケガを負った直後ということもあって「のりピー以降は本当に不幸続き」(週刊誌記者)という同情まで聞かれた。
今回の件はベッキーにとっても事故のような話だが、同社の宣伝に加担していたという点がイメージダウンにつながらないことを祈りたい。