「映画館の座席を買い占めた!」K-POP財閥ドルのカネ自慢に疑問の声
韓国の人気トークバラエティ番組『黄金漁場-ラジオスター』の9月5日放送分(韓国)にゲストとして登場した、SUPER JUNIORのシウォン、イトゥク、シンドン、ウニョクの4人。番組のトークの中で、シウォンの実家が大金持ちだということが話題になった。
メンバーは口々に、「シウォンはアイドルの中で一番金持ち」と主張し、リーダーのイトゥクは「もともとシウォンの実家が裕福であることは知られていたが、みんなが思っている以上に金持ちだ。家も1軒だけじゃない。シウォンが映画に出演した時は、お父さんが映画館の1日分の全座席のチケットを買い占めて、自分の会社の社員を招待した」など、シウォンの実家の富豪ぶりを、およそ20分近く語った。
シウォンの父親チェ・ギホ氏は、日本との貿易会社を経営していた経験があり、その後は今年4月まで赤ちゃん用品専門の大手企業ポリョンメディアンスの社長を務め、現在は大学で経営学の教鞭を執っている。韓国最大のインターネットポータルサイト「NAVER」に写真とプロフィールが掲載されているほどの人物である。
シウォンの実家が裕福なことは、以前から知られていた事実だが、これほど具体的に金持ちぶりが公表されたのは初めてだったため、大きな注目が集まった。
「こういう金銭がらみのネタは、恋愛スキャンダルと並んで話題になりやすいものですが、裕福ぶりをテレビで語るのは、一般庶民のやっかみを招きやすいものです。そのやっかみが、そのままマイナスの印象へとつながる恐れもあるはずですが、今回はシウォン自身の口から明かされたのではなく、一緒に番組に出演したメンバーたちがバラしたため、むしろその下世話さ加減に多くの人が辟易。逆にシウォンに対しては、『いることいらんこと、メンバーにバラされてかわいそう』と同情を示すコメントもネット上には目立っていました」(韓国雑誌ライター)
シウォン以外にも富裕層出身のアイドル、いわゆる「財閥ドル」がここ最近、話題となっている。中でも、シウォン、ZE:Aのパク・ヒョンシク、A PINKのホン・ユギョンは、K-POPアイドル界の「3大財閥ドル」と呼ばれている。ヒョンシクは、父親が韓国BMWの幹部。ユギョンは、韓国有数の製鋼会社であるDSR製鋼の大株主で代表を務めるホン・ハジョンを父に持つ。
「最近はさまざまなトーク番組で、親の財力をネタ、金持ちなのか競い合うように暴露する風潮が出てきています。数多くいるアイドルたちの中で個性を出していくには、何かしらの特徴を持たなければならないのはわかりますが、それが“親の経済力”というのは、いかがなものかと、この風潮に疑問の声を投げかけるマスコミや視聴者も出てきました」(同)
財閥ドルというレッテルにより、本人の努力が正当に評価されないのではないかと危惧するファン、富裕層の出身であることは事実として認めても、「どれだけの財力があるか」という自慢を面白おかしく番組で話すことに嫌悪感を示すファンも少なくない。
ファンにとって大事なのは、好きなアイドルがいい歌を歌い、素晴らしいパフォーマンスを見せるなど、どれだけの夢を自分たちに与えてくれるかであり、その親の財力ではないのである。