「本当は事務所も辞めたい」AKB48運営も頭を抱える前田敦子の本心
ファンもメディアも巻き込んでの大騒動となった前田敦子のAKB48卒業。しかし、この卒業は、本人にとって“妥協案”だったという。突然の卒業発表に至るまで、所属事務所とAKB48運営サイドは「前田の本当にやりたいこと」をめぐって、さまざまな調整が行われていたようなのだ。
前田が卒業を発表したのは今年3月、さいたまスーパーアリーナでの公演中だった。当時は、数人の人気メンバーの卒業説が飛び交っていたが、その第一号が“絶対的エース”の前田とあって、その衝撃度は計り知れなかった。
グループ卒業後、すぐさま懸念されたのはスキャンダル報道。かねてから伝えられている通り、運営側の懐柔策や圧力により、AKB48に関連するスキャンダル報道は、ごく一部の週刊誌でのみしか行われていない。しかし卒業後は、運営側からのガードがなくなってしまうのではと目されていたのだ。しかし、卒業後まもなく「週刊文春」(文藝春秋)に佐藤健とのツーショットを激写されたものの、後追い報道はほぼ皆無だった。
「『文春』報道の翌々日の14日、卒業後初のドラマ出演作『強行帰国~忘れ去られた花嫁たち~』(TBS系)の会見が行われましたが、TBSもタッグを組んで、会見場を直前で変更するなど、徹底したマスコミ対策がなされていました。前田は会見冒頭で報道について、自ら謝罪して丸く収めていましたが、そもそもあのスキャンダルに触れる可能性のあるメディアは、完全にシャットアウトされていましたね」(スポーツ紙記者)
今月は、18日に前田のドラマ会見、翌19日に「AKB48 29thシングル選抜じゃんけん大会」と、2日続けてAKB48関連のネタがスポーツ新聞紙面を賑わす結果に。すでにAKB48を離れた前田だが、やはり運営ぐるみでのメディア対策も万全の体制が続いているようだ。
「しかし前田は卒業発表前から『AKB48も(所属の)太田プロも辞めて、自分の力だけでやっていきたい』と関係者に漏らしていたんです。太田プロとAKB48の関係は深く、まだ劇場以外での公演も行われていなかった時代から、同社幹部が足しげく劇場に通いつめていました。その幹部も前田の独立宣言に困り果ててしまい、妥協策となったのがグループからの卒業だったわけです」(広告代理店幹部)
スキャンダルはすぐさま揉み消され、最前線での活動は常に約束されている。こうしたAKB48の看板によって保証されたレールから、前田は本心では抜け出したいと考えているようだ。
「独立心が芽生えるというのは若いタレントにはよくあることですが、当然周囲からすれば単なるワガママとしか見えません。前田なりの信念があって独立を希望しているというのも理解できますが、芸能界にいる時点で、どうしても『勘違い』と見られてしまいますからね」(同)
先日テレビ番組のインタビューで「ある夢を持っている」と語っていた前田。その真意が事務所からの離脱なのかはわからないが、少なくとも一度、現在置かれている環境をすべてリセットしたいという考えを持っているのは確かなようだ。