「完全撤退はあり得ない」!? K-POP、新人所属レコード会社はお通夜ムード
竹島問題をめぐる日本と韓国の対立は、芸能界にも大きな影響を及ぼしそうだ。メディアを席巻した韓流ドラマやK-POPアーティストの活動に関しても、すでに自粛ムードが蔓延しつつある。先日日本デビューを果たしたBOYFRIENDについて、早くも所属レコード会社内は“お通夜ムード”が漂っているという。
「B’zと倉木麻衣以外で、近年のビーイングがここまでプロモーション費を掛けたアーティストはいないでしょう。日本デビュー前から武道館でお披露目公演を行い、1日4公演で計4万人を動員しました。しかし、CD発売直前に韓国大統領の竹島訪問が取り沙汰され、大規模プロモーションや今後の露出展開がすべて白紙になってしまった。現在でも担当者は朝まで打ち合わせの日々が続いているようですが、端から見ていても気の毒になりますよ」(芸能プロ関係者)
90年代に音楽シーンを席巻した同社だけに、今回のデビュープロモーションに掛ける意気込みは相当だった。今後も、イベントや記者会見などの取材が相次ぐ予定だったそうだが、現在ではマスコミ側もK-POPの扱いに慎重になってしまっている。
「マスコミからすれば、取材といっても『アーティストの宣伝に協力する』という意味合いの方が強いため、特に大きなネタでなければ自粛する流れなんです。ただでさえ韓流関連のイベントは仕切りが悪いと評判で、毎回揉めるとわかっているだけに取材はさらに減るでしょうね」(芸能記者)
K-POP関連のアーティストの現場は、不慣れなレコード会社がマスコミ対応を行うことも多く、会見終了後には担当者と記者が揉め事になる場面が多発しているという。
「想定外の写真や文章を載せられることを、とにかく嫌がるんです。ウェブメディアは写真撮影NGにされたり、記事にする発言を指定されることまであります。先日行われたINFINITEのCD発売イベントでも、現場でいきなり『フォトセッションの場面以外では撮影しないでください』と言われてブーイングが起こりました。1~2分のフォトセッションのためにカメラマンを使うくらいなら、そもそも取材には行きませんからね」(同)
古参レコード会社であるビーイングは、こうした記者会見の仕切りもお手の物。すでに豪華客船でのデビュー会見、武道館公演と立て続けに成功させてきた矢先に、得意のプロモーション展開に暗雲が立ち込めてしまったというわけだ。
しかし日本国内でのK-POPついて、ある代理店関係者はこうも話す。
「完全に撤退ということはあり得ない。現在は様子見と調整のため一時的に露出は控えているところが多いものの、折を見て再びプロモーション展開を開始することになるのでは。自粛ムードなのはまだ売りだし中の子たちで、東方神起やBIGBANG、少女時代やKARA等は気にせず活動するようだ」
今後しばらくは目に見えない部分での駆け引きが行われることになりそうだが、ファンからすればつらい時期が続くことになってしまいそうだ。