“エロかしこい”を脱却!? 優木まおみの“不潔つめたい”キャラが進化中
今回ツッコませていただくのは、“エロかしこい”タレント・優木まおみのバラエティ能力。
9月4日放送分の『ZIP!』(日本テレビ系)のコーナー「¥1000円バイヤーズ」に出演していたのだが、池袋東武百貨店に行き、最初に見たのはなぜかペットコーナーのトカゲ。「1000円でお買い物」という企画をまったく無視して、「ただ見るだけ」だ。
その後、ハーブティーを試飲したり、イチゴのヘタ取りに夢中になったり、「サングラスがとにかく似合う」という自己申告のもと、サングラスをかけまくったり……。さらに、シャボン玉や木製の魚釣り玩具などを見つけると、「子どもができたら」設定で「ほら、ZIPくん。この魚は何かな~」などと妄想一人芝居をやった挙げ句、「って、何やってんだ、私!?」というノリツッコミまでしていた。
長い長いやりたい放題の「前フリ」の後に、ようやく最終的にたどり着いたのが、目的地のデパ地下。「烏骨鶏の卵」と「卵かけご飯専用醤油」を購入し、「ご飯が欲しい」と所望して、スタッフに用意してもらうと、泡立つほどグルグルにかき混ぜてかきこんだが……。優木が卵をかき混ぜる時、食べる時に変な効果音がつくのはなぜだろう。番組全体が、どことなく優木を効果音や文字でイジっている。ファッション誌などでは、ステキな女性として持ち上げられているはずなのに、日テレではこういうキャラで定着しているのだろうか。
そもそも、ぽってりした唇と少し垂れた大きな瞳の醸し出す「エロ」さと、東京学芸大学卒で、教員免許も取得していること、頭の回転の早さや切り返しのうまさなどから、「エロかしこい」がキャッチフレーズとなっている優木。
でも、近年の優木は、なぜかすっかり「不潔キャラ」になっている。原因は日曜昼の『スクール革命!』(日本テレビ系)。この番組は、アイドルと芸人、事務所の壁などをすべて越えた「団体芸」が秀逸で、各メンバーの“キャラ設定(?)”が着々とできあがっている。優木は、「タオルを週に1回しか洗わない」と語って以来、「不潔キャラ」が定着&エスカレート。スザンヌ、関根麻里というほかの「女子生徒」たちとは一線を画し、1人だけがすっかり「イジられ」役なのだ。
不思議なのは、関東ローカルで、視聴率も高くないのに、同番組から始まった優木の「不潔」キャラ(設定?)「おかしな人」キャラが、いつの間にかかなり浸透してきていること。本人いわく、「ほかの番組でも不潔扱いされる」そうだ。
また、誕生日に番組からプレゼントされた腹話術人形「たけし」を、非情にも日テレに置き去りにし、何度登場しても頑なに持ち帰らなかった優木。「実はつめたい性格」という印象を視聴者に与えてしまったようだ。挙げ句、たけしの首が突然ポロッと落ちるという衝撃的なシーンもあったせいか、最近では、新たに「まおみ&たけし」コンビに注目するファンまで出てきている。
余談だが、ネット上では「意外に汚い、おじいさんみたいな足」も話題にもなっていた。「不潔つめたい」お姉さん・優木まおみのキャラは、まだまだ進化中である。
(田幸和歌子)