人体実験で体が入れ替わっちゃった!! 好きなアノ子の体はうれしいけど……
年頃の男女の体が入れ替わってしまって、さあ大変! という設定で描かれた作品といえば、『おれがあいつであいつがおれで』(山中恒/理論社)が金字塔ですよね。1982年に映画『転校生』で映像化されて以降、数々のアイドルたちが「心は男、体は女」な役を演じてきました。石野陽子主演の『転校生!おれがあいつであいつがおれで』(85年、フジテレビ系)、観月ありさの『放課後』(92年、同)、モーニング娘。吉澤ひとみの『おれがあいつであいつがおれで』(2002年、TBS系)などなど、何度ドラマ化されても評判を呼ぶ鉄板の設定です。最近では、父親と娘の体が入れ替わってしまう『パパとムスメの7日間』(TBS系)での舘ひろしの女子高校生演技に注目が集まりましたね。そして、昨今話題になっている男女入れ替わり作品が、『僕と彼女の×××』。「なかよし」(講談社)で『園芸少年』を連載していた森永あいが描く「新世紀型 愛憎悲喜劇(しんせいきがたラブストーリー)」です。
上原あきらは、同じクラスの桃井菜々子に一目惚れ。ある日、菜々子の祖父・桃井萬造の実験のせいで2人の中身が入れ替わってしまいます。菜々子との距離が一気に近づき、喜びながらも戻ろうと必死なあきらに比べ、菜々子は男としての生活を堪能する日々。そこに、あきらの親友・千本木進之介、菜々子の親友・椎名真琴といった友人たちが絡みあい、4人の奇妙な四角関係が始まります。
地味な男と気の強い女の中身が入れ替わる設定は、『おれがあいつであいつがおれで』よりも現代的なストーリー。ラブストーリー以外の部分でも、男になったことで自己を開放していく菜々子の姿に考えさせられたりと読み応えがあります。今なら「電子書籍Renta!」で丸々1冊が無料で読めるキャンペーンを実施中。簡単な会員登録のみで読めるから、気軽に試してみては?