TOYOTA衝撃の上半身ヌードCM、隠された“真の狙い”とは
20日よりオンエアされているトヨタ新型車「オーリス」のテレビCMが話題になっている。『常識に尻を向けろ。』というキャッチコピーの同CMは、過激な内容を考慮してオンエア時間が午後10時~深夜3時に限定されているという。
CM冒頭で映し出されるのは、金髪モデルが赤いビキニ姿でオーリスに向かって歩いて行くシーン。途中で上着を脱ぎ捨て、上半身裸となった状態をカメラは下半身を中心に後ろから追っていく。そしてオーリスの前にたどり着くと金髪モデルはこちら側を振り返り、なんとバストトップまで露出してしまう。しかし乳房の膨らみはまったくなく、ここでやっと視聴者はこのモデルが男性だったということに気付くというわけだ。
「彼はイスラエル出身のスタヴ・ストラスコ。まだ19歳の新人モデルです。今回のCM制作のブッキング担当がブログでたまたま彼を見つけて、猛アプローチを仕掛けたところ出演に繋がったそうです。撮影のため初めて東京を訪れたスタヴは、周囲も驚くほど大興奮していたとか」(広告代理店関係者)
しかし男性とはいえ明らかにセクシャリティを全面に出した、国内では珍しいほど過激な内容。ネット上でも話題を呼んでいるが、実はこのCMには隠された「ターゲット層」が存在しているという。
「実はスタヴは、ゲイであることをカミングアウトしているんです。先進国では車が売れないというは業界の定説ですが、このCMには『同性愛者やバイセクシャルの方々に響いてくれれば』という期待が込められているんです。潜在的な可能性を含めると、全人類の10%近いというデータもありますしね。トヨタも代理店もこの狙いは公表しないでしょうけれど」(同)
セクシュアル・マイノリティといったワードだけで不快感を覚える層も存在するため、あくまでこの狙いは非公開のままだという。元々、スタヴがブッキングされた時点ではここまでの話にはなっておらず、CMのストーリーも彼の持つ中性的な外見や雰囲気から生まれたものなのだとか。
ちなみにスタヴのパーソナルに関しては「見た目は金髪美女としか思えませんが、本人は素朴な田舎の青年という印象。彼氏もいて、地元で半同棲中ということも公にしていますよ」(同)
意外性に満ちたCMとトヨタの狙いは、果たしてどこまで視聴者に響くのだろうか。