美容業界も騒然……大人な女性を魅了する野田首相の“眼差し”
――毒舌コラムニスト・今井舞が、話題のアノ人物やアノニュースをズバッとヒトコトで斬り捨てる!
◎野田首相が大人女性のカリスマに?
最近、美容業界でちょっと話題になっているのが、野田首相のまつ毛である。長さといい、量といい、カールの具合といい、素の状態でアレはすごいよね、と持ちきり。反原発団体の代表と会談した際の、あのアゴ引いて「あー、帰りてぇ」って顔してた時の目が、一番わかりやすいとの話だ。上目使いになっているせいで、上のまつ毛の長さはもちろん、普段は見えにくい下まつ毛の生え方までよく見える。まんべんなくキチッと並んで生えていて、しかも長い。目の端から中央にかけて、自然にラウンドして長くなっていくとこなんか、見事の一言。ギャル系ボリュームが苦手な大人の女性たちの、長くてクールな理想形のまつ毛がここに。エクステの際、「あ、野田さん系でお願いします」つったらきっと通じる。「サイゾーウーマン見ました」って言ったら500円引き。ぜひお近くのサロンでお試しを。嘘。
◎紛争地区の特産品に違和感
ジャーナリスト・山本美香さんが銃殺されたシリアのアレッポ。シリアのアレッポって、「アレッポの石鹸」くらいでしか知らない。あの、オリーブオイルを練って手作りしてるっていう石鹸。「現地の職人が丁寧に作っています」「地元のおばあさんのお手製です」なんて宣伝して、ネットでも売ってるが。これだけ紛争が続いてるのに、どこも品薄になってないのはなんでなんだろ。「丁寧」に「地元の人」が「手作り」してるなら、もうとっくに入手困難になってるはずなのに。不思議。
それはともかく、山本美香さんの訃報に対し、「戦場ジャーナリスト」山路徹には、誰もコメント求めてないってのはすごいな。イコール「ここで彼を出すのは不謹慎」って断が、マスコミ全体から下されたってことだ。本当に、「戦場ジャーナリスト」としては終わったんだな山路徹。山本美香さん、心からご冥福をお祈りいたします。
◎お菓子のCMで見かけた“面倒くさい女”
ヤマザキナビスコの「エアリアル」ってスナックのCMに出ている女の子。大学の学食とおぼしき場所で、友達に「見て見て」つってバッグから袋ごと取り出して、なぜか唐突に1人で食べ出し、「聞いて」「おいしそうな音でしょ」と散々ひとりごちた後、やっと友達にも勧めて、「さっくさくでしょ」「香ばしいでしょ」と同感を求め詰め寄る。相手のリアクションが一切映ってない設定のせいもあるが、何かこう「あのコのああいうとこ、ちょいウザいよね」って煙たがられてそうなキャラ設定だ。
それに加えてまた、長尺でアップになるには、ちとおぼつかない感のある容姿なもんで、「なぜこんな娘さんが、いきなりCMに!?」の感しきり。こういう場合、たいていAKB48であることが多いのだが、調べたら全然AKB関係なし。劇団ひまわりの子役出身の女優さんらしい。ま、AKB商法じゃないのはよかったけど、それはそれでさらに「なぜこの娘さんがCMに!?」の感が強まるばかり。本当になぜ。もしかしたら「橋田壽賀子ファミリーの新星」ってことなのかもしれない。顔は完全にそっち系。今度、Yahoo知恵袋で聞いてみよう。
今井舞(いまい・まい)
週刊誌などを中心に活躍するライター。皮肉たっぷりの芸能人・テレビ批評が人気を集めている。著書に『女性タレント・ミシュラン』(情報センター出版局)など。