ギャラの遅延以前に、ピンハネも発覚していた? 美川憲一独立決意への経緯
所属事務所からの独立問題が取り沙汰されている美川憲一だが、世間の反応や報道に対して「サッちゃん(小林幸子)のケースとは違う」と言い切っている。原因は金銭面での折り合いがつかなかったことのようだが、いまだに解決を見ない幸子の“お家騒動”と比べて、今回はどちらに軍配が上がるだろうか?
美川が所属事務所「エービープロモーション」から、6人のスタッフを引き連れて独立することが明らかになった。スタッフを含めたギャランティーの支払いが遅延し、事務所のA社長に対して不信感を募らせたためだという。報道後、すぐさま会見を行った美川は「びっくりするほどの金額じゃない」と言いつつも、給料の未払いなど金銭トラブルに関する独立ということを認めていた。
「美川についていった6人の関係者は事務所の全スタッフのため、エービープロにはA社長しか残っていない状況です。事務所唯一の所属タレントである美川が契約を解除し、スタッフも全員出ていったとなれば、今後は同社の存続も危うい状況。それほどまでに美川は事務所への不満を持っていたということでしょう」(週刊誌記者)
テレビやCMの仕事もこなしているが、『NHK紅白歌合戦』の落選、また震災の影響もあり美川の仕事が減っているのは事実だ。しかし美川は、A社長からのギャラカットの要求を突っぱねたという。
「実はA社長は過去、自分の持っている別会社で、美川が営業で稼いだギャラをピンハネしていたそうなんです。それが判明してから、美川はA社長に対して『金に汚い人』という印象を強く持ってしまった。さらに紅白に関しても、亡くなった前社長の時代はマネジャーをはじめとしたスタッフが365日を通じてNHKに営業を掛けるほどl出場へ情熱を注いでいた。当然現在は、こうした事務所による努力もほとんど行われていません。金銭面だけでなく営業をはじめとした仕事全体に関して不信感を募らせた美川だけに、今回の独立も当然だったのかもしれません」(同)
今後は通販会社社長で、美川がプロデュースする飲食店の経営も行うN氏と共に、芸能界で再出発を図ると目されている。幸子のお家騒動との一番の違いは「今回の件では美川に対する同情の声が多いです」(同)というだけに、歌手としてカムバックする日は近いことだろう。