悪口Tシャツ発売に、ツイッター炎上! 『トワイライト』カップル破局の余波
美しきヴァンパイアと女子高生の禁断の愛を描いた映画『トワイライト』シリーズ。この作品には、「トワイハード」と呼ばれる熱狂的なファンや、その上を行く「トワイタード」と呼ばれる熱狂かつ妄想的なファンがいることで知られる。彼女たちは、2009年8月に発覚したヴァンパイア役のロバート・パティンソンと女子高生役のクリステン・スチュワートの交際を、“ロブステン”という愛称をつけ、心から応援してきた。そのため先日クリステンが、主演した新作映画『スノーホワイト』の監督ルパート・サンダースとの不倫を認め謝罪声明を発表すると、「監督とのキス写真は合成だと信じていたのに!」「裏切られた!」と大激怒。動画投稿サイト「YouTube」に「ロバートとクリステンのことは、もうほおっておいてぇ!」と泣き叫ぶ動画を掲載するトワイハードも現れる一方、トワイタードは、ロバートを裏切ったクリステンをあらゆるSNSでバッシングし続けている。
7月末に、ロバートとクリステンの同棲解消が伝えられ、バッシングはいったんトーンダウンしたのだが、8月2日に人気コメディアンで喜劇俳優のウィル・フェレルが深夜トーク番組『Conan』に出演したことをきっかけに、再びヒートアップした。ウィルが涙ながらに、「クリステンは浮気したんだよ。そして、2人は別れてしまった」「もう2人が付き合うことはないんだ。二度とね。君なんか想像もつかないほど、特別なものを2人は持っていたというのに。愛があったのに、彼女は投げ捨ててしまったんだ」とウソ泣きしながら感情的に熱く語り、トワイハードやトワイタードたちの気持ちを煽ったのだ。ウィルは時事ネタとしてこの話をしたのであり、最後に、「彼女はトランパイアだったんだよっ!」と言い、拍手喝采を浴びた。
「トランパイア」とは、アメリカのスラングで、男性器をヴァンパイアのように吸いつくし、出世していく女性たちのことを指す。映画監督とセックスしたクリステンはトランパイアだというわけで、これにトワイハードやトワイタードたちが共感したのである。
面白フレーズをプリントしたTシャツをネット販売する「Skreened.com」というサイトでは、さっそく「クリステンはトランパイア」とデカデカとプリントされた白いTシャツの発売を開始。21ドル99セント(約1,750円)と値段は少々高めに設定されている。なお、「ロバート・パティンソンにはもっとふさわしい人がいる」とプリントされたTシャツも、同額で販売されている。
ここまでファンに愛されているロバートだが、クリステンの不倫騒動発覚後初のメディア関係の仕事として、13日に放送された人気深夜トーク番組『The Daily Show』に出演。司会者のジョン・スチュワートは、「女性は失恋した時にアイスクリームを食べる」というアメリカの方程式にちなんで、ドロドロに溶けたアイスクリームをロバートに差し出し、「最近、どう?」と問いかけた。ロバートは、「自分はこれまでパブリシスト(広報)を雇ってこなかったんだ。ほら、役者は何かあるとパブリシストにインタビューでなんて言えばいいか書いてもらうだろう? 必要だよね。雇わなければ」としみじみ語った。ロバートは、新作映画『Cosmopolis』のプロモーションのために同番組に出演したのだが、クリステン絡みの話を振られると笑いながらお茶を濁し、ジョンも突っ込みはせず、ロバートに同情的に接していた。
この番組を視聴した俳優のD・B・スウィーニーは、「パティンソンがゲスト出演した『Daily Show』を見たよ。クリステンが、なぜこんなにも長い間、この間抜けな野郎以外の男に目を向けなかったかの方が不思議だぜ」とツイート。D・Bのフォロワーは2,800人ほどなのだが、ご丁寧に、心底驚いた時に使う「#holytwit」というハッシュタグまでつけたため、『トワイライト』ファンの間でたちまち注目を集め、炎上した。
「ロバートは間抜けな野郎じゃない!」「ファック・ユー!」というリツイートを受けたD・Bは、「よう、#トワイライトの物知りさんたちよ、カフェイン抜きのデカフェでも飲んだ方がいいんじゃないか! やせっぽっちのヴァンパイアのために興奮し過ぎだぜ」とさらにファンを煽る発言をし、「大嫌い。ロブの悪口を書くな」「ロブの足元にも及ばないくせに、いい加減なことを言うな」と攻撃されている。
この炎上を傍観していたD・Bのフォロワーの1人は、「ワオ。誰かさんが、13歳の少女たちと猫を飼ってる45歳の独身女性たちを怒らせたようだぜ」とツイート。D・Bも「トワイハードさんたちよ、素敵な言葉遣いだね。あっ、トワイタードって言った方がいいんだっけ。不完全な憤怒、嫌いじゃないぜ」と応戦し続けており、本日も、「親愛なるトワイハードさんたちへ。全く大変な時期だよね。まずトム(・クルーズ)とケイト(ケイティ・ホームズ)だろ。で、ロブとクリステンもこんなことになってしまい、オレも巻き込まれちまった。君たちの愛情深い罵詈雑言に慰められてるぜ」というつぶやきを発信している。
Twitterには「ロブステンは破局してない」というハッシュタグをつけて、ロバートとクリステンの2人が、映画のように永遠に愛し合い続けると妄想ツイートするトワイタードが後を絶たない。彼女たちの精神状態を正常に戻すサポート・グループもあるそうだが、あまり効果はないようである。
禁断の愛にときめく純粋な心を持つファンだからこそ、クリステンが許せないのだろうか。22歳の若き女優に対するバッシングは、まだまだ続きそうである。