Kis-My-Ft2にゴールデン主演は早すぎた!? ジャニタレ夏ドラマが大苦戦中!
現在放映されているKis-My-Ft2藤ヶ谷太輔の初単独主演ドラマ『ビギナーズ!』(TBS)。共演者には、同グループでツートップを担う北山宏光、オスカープロモーションゴリ押し女優の剛力彩芽が名を連ね、「注目度No.1の若手キャストが集結した豪華ドラマ」との触れ込みだったが、フタを開けてみると、第1話の視聴率は8.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と惨敗。その後、7月26日に放映された第3話では、ゴールデンタイムにあるまじき、視聴率5.9%という数字を叩き出してしまった。
ちなみにこれは、昨年10月にスタートしたTBSの『木曜ドラマ9』枠(若者向けドラマゾーン)内では、最低の数字となる。
「同時刻に放映されていたテレビ朝日の『遺留捜査』が13.7%を記録したことを考えても、今後『ビギナーズ!』の視聴率が顕著にアップする見込みはないでしょうね。もしこのまま低迷が続けば、秘かにささやかれている“打ち切り”の噂も、現実味を帯びてくるかもしれません」(ドラマウォッチャー)
ドラマは、全寮制の警察学校を舞台に、落ちこぼれの生徒たちが恋をし、友情を育みながら成長していく姿を描いた青春物語。『マルモのおきて』(フジテレビ系)を大ヒットに導いた櫻井剛が脚本を手がけ、ストーリーもコミカルな演出も「悪くない」「見れば面白い」と、視聴者には好評なのだが……。
「今回の敗因は、『キスマイにゴールデンの主演は早すぎた』ということに尽きると思います。あのキムタクでさえ、デビューから2年以上たってからようやく『あすなろ白書』(フジテレビ系)に3番手で出演し、注目を集めてから満を持して主演……というステップを踏んでいったんですから。『美咲ナンバーワン!!』(日本テレビ系)、『美男ですね』(TBS系)でも、さほど評判がよくなかった藤ヶ谷に、いきなり主演は厳しいですよ。熱心なファンでさえ『うれしいけど、低視聴率で叩かれそうで心配』と漏らしていたくらいですから」(同)
SMAPの豪腕マネージャーである飯島美智女史が熱心に売り出しをかけているKis-My-Ft2。SMAPとセットにしてテレビ出演の機会を増やしたり、バラエティに出演させるなど、以前に比べれば知名度は上がったものの、早く結果を出したい彼女の強引なやり口が、逆効果となってしまったようだ。
また、「夏ドラマは視聴率が取れない」と言われて久しいが、中でも今クールのジャニタレ出演ドラマはすべてが不作。ジャニーズJr.の森本慎太郎、高田翔が生徒役を演じる『GTO』(フジテレビ系)や、V6・井ノ原快彦出演の『警視庁捜査一課9係 season7』(テレビ朝日系)など、ジャニタレの貢献度がさほど高くなさそうなドラマはそこそこの視聴率を保っているが、逆にKAT-TUN中丸雄一が2番手を務める『主に泣いてます』(フジテレビ系)は6.6%、関ジャニ∞丸山隆平初主演の『ボーイズ・オン・ザ・ラン』(テレビ朝日系)は6.45%、Hey! Say! JUMP知念侑李主演の『スプラウト』(日本テレビ系)は2.6%、関ジャニ∞安田章大主演の『ドラゴン青年団』(TBS系)は1.1%と、深夜枠とはいえ、いつ打ち切りになってもおかしくない悲惨な数字となっている。
「深夜枠でも、ジャニーズタレントなら安定した数字を出せる」。そんな定説も、もはや崩壊。世間がロンドンオリンピックで盛り上がりを見せる中、視聴者離れが続く一方の夏ドラマは、ますます厳しい状況が続きそうだ。