マイリー・サイラス、ビヨンセらがハマる最新ダイエット法
毎年、体の露出度が上がる夏を目前にすると、多くの女性たちが理想の体形を目指して本気ダイエットに励むようになる。そんなダイエッターの強い味方なのが、海外のセレブスターたちだ。外見に気を配らなければならないセレブスターたちは、自身のダイエット体験談をよく公開しており、とても参考になるからである。
世の中にはさまざまなダイエット法があるが、セレブたちが好むのは「健康的」と謳う最先端のダイエット。新しいダイエット本が出ると、それを真っ先に実践し始めるのは、決まってハリウッドセレブたちなのである。今回は、セレブたちが夢中になっている流行中のダイエットを、ずらっとご紹介しよう。
■グルテン・フリーダイエット
今年4月、ダイエットに大成功したと話題のマイリー・サイラスが、体重が減ったのはグルテン・フリーにしたからと告白し、世間から注目されるようになったダイエット法。これは、小麦、大麦、ライ麦などの穀物の胚乳から作られるタンパク質「グルテン」を除外する食事法で、もともとはグルテン・アレルギー患者やセリアック病患者向けの治療法として行われているものだ。
グルテンは食品添加物として用いられることが多く、アメリカ人が大好きなピザやクッキー、シリアルなどにも含まれ、実践するとこれらのジャンクフードが食べられなくなることから、自然と体重が減っていくそうだ。最近はグルテン・フリーと記された食品も販売されるようになり、気軽に挑戦する人が増えているという。
ちなみに、マイリーは「私はグルテンとラクターゼ(乳糖)アレルギーなの。体重じゃなくて健康のために、このダイエットをしているのよ」と前置きした上で、「みんな、1週間くらいグルテン・フリーを試すべき。肌や体、そしてメンタル的にも驚きの変化が表れるから。そして、きっとやめられなくなるわ」と強く勧めている。
なお、このグルテン・フリーの延長線上にある、キヌアという穀物を食す「キヌア・ダイエット」も人気で、ジェニファー・アニストン、グウィネス・パルトロー、ローレン・コンラッドらが実践している。
■低GI値ダイエット
54歳とは思えぬ見事な外見の持ち主であるシャロン・ストーンや、健康美が魅力のレイトン・ミースターなど、幅広い年齢層から支持されている低GI値ダイエット。これは、カロリーではなく、血糖値を上げるスピードを計算したGI値を基準にした食事法で、脂肪を蓄積する働きのあるインシュリンの分泌を低く抑える、GI値の低い食べ物をバランスよく食すものである。
2002年に、自身の経験を元にこのダイエット法を編み出したリック・ギャロップがリリースした本『The G.I. Diet』に興味を持ったオプラ・ウィンフリーが07年12月に雑誌で特集を組んでから、注目度がアップ。GI値一覧本や低GI値の食材を使った料理本までリリースされ、セレブの間で一気に広まった。レディー・ガガも週1日以外は、GI値を意識した食生活を送っていると伝えられており、今やカロリーよりもGI値を気にするセレブが増えているとのことだ。
■フラックス・シード ダイエット
この十数年間、果物、野菜、全粉穀物、シリアル、ナチュラル・シュガーに魚しか口にしないと伝えられているマドンナが、真っ先に手を出し世間に広めた「フラックス・シード ダイエット」。このダイエットは、フラックス・シードというアマ科の一年草で、ヌメゴマとも呼ばれている植物の種を料理に取り入れ摂取するという、至ってシンプルな食事法である。フラックス・シードは、人が体内で作り出せないオメガ3が多く含まれており、コレステロール値を下げたり、脂肪の代謝を活発化するのだという。
フラックス・シードは、体重を減らすだけでなく脳にもよいと伝えられており、ダイエットを意識していない人にもオススメとのこと。ただし、カロリーは高めだとのことで、大量に食べるのは避けた方がよいと専門家は指摘している。
■ヨガロソフィー
全米の女性が憧れる引き締まったボディーの持ち主、ジェニファー・アニストンが推薦し、DVDにも登場したことで一気に知名度が上がった「ヨガロソフィー」。ジェニファーのほか、ブルック・シールズやヘレン・ハントら数多くのセレブから信頼されているカリスマ・ヨガ・インストラクター、マンディ・イングバーが、ヨガと、ヨガの哲学(フィロソフィー)を融合させた、新感覚のヨガのことである。
ヨガの動きを通して、「スピリットとボディー」など2極のものを融合させることにより、自分と向き合い、己を学び、高めていくのを目的としており、精神と肉体の両方にアプローチするためシェイプアップに最適なプログラムだと言われている。ジェニファーが登場するDVDで紹介されているのは、基本のルーティーンは30分と短めで、初心者でもOK。美しい体形を手に入れられると、多くのセレブたちが実践していると伝えられている。
なお、進化系ヨガのカテゴリーに入る、天井から下がったハンモックのようなゴムを使い、宙に浮きながらヨガをする「フローティング・ヨガ」や、海に浮かせたサーフィンボードのようなボードの上に乗りヨガをする「ヨガアクア」も、奇抜だと言われながらも、ジワジワと人気を集めている。
■クレンズ/マスター・クレンズダイエット
先日、「レタスだけ食べて、産後太りを解消した」と発言したビヨンセは、過激なダイエッターとして知られているが、そんな彼女が体重を一気に減らしたい時に実行すると伝えられたのが、「クレンズ/マスター・クレンズダイエット」だ。クレンズ ダイエットは、何も食べずに、メープル・シロップと唐辛子、レモンジュースをミックスした飲料を一日のむという断食法。マスター・クレンズは、この断食法に加えて、起床後にぬるい海水を、寝る前に下剤作用のあるお茶を飲み、完全なる体の浄化を目指す。かなりハードなダイエットだが、経験者は口をそろえて「すっきりする」と絶賛している。
ちなみに、ビヨンセは、ツアーを行う数週間前から、体を絞るためにシリアルのみ食べるという「シリアルダイエット」を行うそうだ。厳しいダイエットばかりしている印象の彼女だが、オフの時は好きな食べ物は何でも食べるという決まりにしており、ストレスをため込まないようにしているそうだ。
■ローフードダイエット
奇跡の美魔女デミ・ムーアお気に入りのダイエット法として伝えられている「ローフード ダイエット」。このダイエットは、人の体によいものは“生”の食物だという考えが基となっており、基本的に火を通さず、生のままの食材を口にするというものである。自然のままの食物には、人の消化を助け栄養吸収を促す酵素がある。この酵素は火を通すと変わってしまい、それを食した人は体に負担がかかり、消化不良や便秘、栄養不良、そして太りやすくなってしまうのだという。
40~47度までなら火を通してもよいという例外もあるらしく、それは市販のハウツー本に詳しく記されているとのこと。なお、上で紹介した「クレンズダイエット」を3~21日行った後に、「ローフードダイエット」に移行するスタイルもあり、デミは、この組み合わせを好んでると伝えられている。
■ゾーンダイエット
デミ・ムーアが一時期ハマったと伝えられ広まった、もう1つのダイエットが「ゾーンダイエット」である。このダイエットはホルモン本位の食事法であり、炭水化物を40%、タンパク質を30%、脂肪を30%の食事をするよう勧めている。
糖尿病予防や治療にも最適だというこのバランスは、生化学者バリー・シアーズ博士が提唱し始めたもので、生活習慣病への改善効果と共にダイエット効果もあると注目されるように。04年に博士が発行した『ゾーンダイエット』を読み、共感した男性セレブも多いと伝えられている。
いつ見ても、彫刻のような美しいボディーラインのシャーリーズ・セロンは、「バランスダイエット」を実践しているとのこと。3度の食事にタンパク質、果物、野菜、でん粉、砂糖をバランス良く取り入れるという、早い話が理想の食事を摂るというものである。彼女は、ケーキやハンバーガー、ピザなど食べたいものは何でも食べるが、少量に抑え、満腹にはならぬよう気をつけているとのこと。
ずらっとご紹介してきたセレブの最新ダイエットだが、シャーリーズのオーソドックスでシンプルな「バランスダイエット」が一番長続きし、効果があるのかもしれない。