クイズは苦手? できる男・土田晃之の“できない”一面が微笑ましい『ヒルナンデス!』
今回ツッコませていただくのは、『ヒルナンデス!』(日本テレビ系)水曜日レギュラーの土田晃之。
現代の「ひな壇トーク」が主流になっているバラエティにおいて、土田は「1人いると便利」とか、「いろいろ上手い」芸人として知られている。『ヒルナンデス!』においても、通常、低いテンションでツッコミをしたり、「上手い」存在ではあると思うのだが、6月13日放送分において、ちょっと珍しい場面が見られた。
それは、かつて世間を騒がせた人や、ヒットを飛ばした人など、話題になった人たちの「顔」写真を見て、名前などを答えるクイズコーナー「この顔覚えてるンデス? うろ覚えクイズ」。
この日は、2006年、1997年、1991年、1986年から、さまざまな顔ぶれが出題され、レギュラー陣が順番に回答していったのだが、土田はというと……。
「こういう時は長々と説明しているうちに、答えが出る前に時間切れになるというのがよくあるんですけど、すみません、全っ然わかりません!」
「☆●※△★……わかりません」
「※△★☆●※△★……わかりません」
どの時代の、誰の写真が出ても、見事なくらいにことごとく思い出せない土田。表情は相変わらずほとんど変わっていないのに、顔も首も赤~く染まっている。こんなにも無防備な土田って、見たことあったっけ?
そういえば、土田といえば、「ガンダム芸人」とか「家電芸人」とかの薀蓄でもおなじみだけど、品川祐と同様に、「ウィキペディアで覚えてきてるだけ」「カタログを暗記してきてるだけ」みたいな指摘も、ネット上などでたびたびされてきた。
事実はどうあれ、この人、きっととても努力家で「予習」をきっちりやるタイプであるということは間違いないだろう。それだけに、ふいに忘れていた過去の記憶を引っ張り出すみたいな作業は、おそらく非常に苦手なのだと思う。こんなにもはっきりした苦手分野があったなんて……。
余談だが、南原清隆が「野村佑香など小中学生のアイドルのことを何と言った?」という質問に対して、おもいきりドヤ顔でこう答えたのも印象的だった。
「国民的美少女!」
もちろん正解は「チャイドル(チャイルド+アイドル)」。おそらく天然だったのだろう、やはり南原も真っ赤になっていた。
土田も南原も、計算高そうだったり、うるさそうだったりで、日頃あんまり好感度が高いタイプではないと思うのだが、「台本」がない、「予習」もできない部分で不意に見せる無防備な“素”の部分には、いつになく可愛らしい面が見られた。
ちなみに、こういったクイズでもきっちり答えられるのは、オードリー・春日俊彰。日頃「非常識」を装っている人が本当は最も常識的な人……というのも、クイズではありがちなパターンです。
(田幸和歌子)
くりぃむ・上田の薀蓄キャラ押しはなんだったのか
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