毛抜き被害に遭った波平像、「植毛式」に参加したやくみつるから怒りのコメント
東京都世田谷区の桜新町駅商店街に設置された漫画『サザエさん』(著:長谷川町子/朝日新聞社)の銅像に、相次いでイタズラが行われたことが世間を騒がせた。登場人物の1人である、磯野波平の銅像から、トレードマークである一本の髪の毛が5月中に2度も抜き取られてしまったのだ。同商店街は再犯防止のため、最新鋭の監視カメラを導入すると発表し、マスコミを集めて「植毛式」なる復旧作業も行った。
サザエさん一家の銅像は、原作者である故・長谷川町子さんの地元だった桜新町の駅前に、同商店街の振興組合によって今年3月に設置された。2カ月足らずで2度も被害にあった波平銅像だったが、「植毛式」当日には、同じく同町在住の漫画家やくみつる氏、歌手の水前寺清子も駆けつけた。
アニメキャラの銅像がこうした被害に遭う事態は、近年、全国で相次いでいる。つい先日は鳥取県北栄町にある『名探偵コナン』(著:青山剛昌/小学館)のブロンズ像2体が壊された。また2010年には、東京都葛飾区JR亀有駅北口に設置された『こちら葛飾区亀有公園前派出所』(著:秋山治/集英社)の両津勘吉の銅像も、マラカスの部分を破壊されている。こちらの2件については被害届が提出され、後者に関しては犯人の20代男性が書類送検されている。
ところでやく氏といえば、ネット上などで話題になっていた自身の植毛について、今年2月にサイゾーウーマンがインタビューを決行したばかり(既報)。そして今回出席したのは「植毛式」……振興会のオファーは非常にハイセンスな気もするが、式当日には笑顔で植毛を行っていたやく氏本人に話を聞くと、憤懣やるかたないといった様子だった。
「報道の前から(髪の毛が)抜かれていることには気付いていましたが、『早くもやられたか』と。桜新町はのどかな町であったのですが、ご多分に漏れず民度が下がってきている。『波平さんの髪の毛が抜かれた』という現象は、民度の低下を顕在化したものだと心得ています。私は器物破損に限らず、駅前にふざけたことをする奴がいれば、すぐに110番通報しますから。あの式中は穏やかにしていましたが、『タダじゃおかねえぞ』と思っていました」(やく氏)
なお植毛式のオファーに関しては「これは私の植毛との因果関係はありません。地元のイベントでは恒常的にお声がかかるので。(植毛の先輩として登壇したのだとしたら)それは話ができすぎ」とのことだった。
やく氏が語るように、今回の一件は器物破損という完全な犯罪行為。メディアを通じた今回の「植毛式」が、犯行への抑止効果となり、ひいては全国のアニメ銅像がこれ以上被害を受けなくなることを祈りたい。
「毛って大事だよね、父さん」「左様」
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