芸能
テレビツッコミ道場
一周まわってむちゃくちゃ面白い!? コウメ太夫が人気芸人を瞬殺
2012/06/06 11:45
「コウメ太夫で笑う芸人など存在するのか?」
お笑い芸人にとっては失礼すぎる疑問ではある。だけど、「コウメ太夫」だから許され、成立する。そういう遊びだ。
コウメ太夫のことを、ちょっとまとめてみようと思う。女性物の着物に白塗り姿で登場し、「犬にかまれた」とか、「まんじゅう食べたら石だった」みたいな自虐ネタ風のことを語って、最後に大声で「チキショー!」で締めるという漫談系のネタで、数年前に『エンタの神様』(日本テレビ系)でブレイク。しかし、その後はほとんどテレビで見かけることのない、一発屋芸人といったところだろうか。『エンタ』当時は「小梅太夫」だったけれど、途中でカタカナ表記に変わったらしい。
さて、冒頭の疑問が投げかけられたのは、5月29日放送のTBSの深夜番組『テベ・コンヒーロ』。番組名の意味はなんだかよくわからないが、検証番組の体をしたお笑い番組で、コウメの件が今回の検証のお題ということだ。
その「疑問」に対して、今回の出演者であるロンドンブーツ1号2号の田村亮、おぎやはぎ、有吉弘行が、口をそろえて「笑ったことがない」と言う。その理由づけとしての有吉は、
「だって、『エンタ』で笑ったことないんだもん」
と、発言。さりげなくコウメだけの話じゃなくなってるけれど。そうしたら、司会者の田村淳が恐ろしく高いハードルを設定してきた。
「コウメ太夫で笑ったら即引退SP!」
いきなりダウンタウンの「笑ってはいけない」系の流れになってしまったが、笑ったら、棒で叩かれたりタイキックされたりじゃなくて、引退! そりゃあ大変だ。そうこうするうちに、コウメ登場。「♪チャンチャカチャンチャン……」。「笑ってはいけない」と構えて見てしまうことで、これだけでもう面白い気がしてくる。