体重の増減は当たり前! 鬼気迫る演技にかける、セレブの驚がく役作り
崖っぷち女優のリンジー・ローハンが、エリザベス・テイラーの伝記テレビ映画に主演することが決定し、役作りのために美容整形を受けたと報道されている。ここ数年は飲酒運転による事故や逮捕、父との不仲など波乱万丈の日々を送っていたリンジーは、頬がこけてしまい、貧相な顔になっていた。絶頂期の頃のエリザベスを演じるには頬をふっくらさせねばならないと、意を決してスカルプトラ注射を受けたとウワサされているのだ。真相は明らかではないが、ここ最近、彼女がエリザベスを意識していることは誰の目から見ても明らかで、プライベートでも役作りに没頭していると伝えられている。
今回は、そんなリンジー以上に役作りにのめり込んだ「セレブスターの変わった役作り」を紹介する。
■第5位 マット・デイモン
ハリウッドの中堅俳優として着実にキャリアを積み上げてきたマット・デイモン。実は彼ほど役に合わせて体重を増減させる役者はいないと言われている。『戦火の勇気』(1996)で軍人を演じるため18kg減量し、『リプリー』(99)で貧しい青年という設定で出演した時は、体重を13.6kg落とした。『ふたりにクギづけ』(03)で結合双生児の一人を演じたときは相手の役者に合わせて少々体重を増やし、その後撮影された『ボーン・スプレマシー』(04)のために10kg減量した上、筋肉トレーニングを受け、6つに割れた見事な腹筋を手に入れた。
『インフォーマント!』(09)でぽっちゃりした主人公を演じるにあたっては、ハンバーガー、ピザを食べまくり、ダーク・ビールを飲みまくり、13.6kg増。「とても楽しみながら体重を増やせたよ」と明かしたが、撮影終了後、即ダイエットをし元に戻している。
■第4位 ヴァネッサ・ハジェンズ
ヌード写真流出騒動というスキャンダルがあったものの、ディズニーの清楚なアイドル女優として人気を集めているヴァネッサ・ハジェンズ。脱アイドルを目指し出演を決めた、映画『Gimme Shelter』(12)で、彼女は体当たりの役作りをしている。演じたのは「薬物依存症である10代のホームレス妊婦」だったのだが、ホームレスの生活や思考を知るために、実際にニュージャージーのティーン専用ホームレス・シェルターに入所。問題を抱える多くの子供たちと2週間にわたり、生活を共にしたのである。
ヴァネッサはトーク番組で、「シェルターは、可能性というものを与えてくれる所だと感じたわ。ぎりぎりまで踏ん張って頑張るということがどういうことなのかを経験した」と発言。薬物中毒者を演じるにあたりイメージも変えようと決意し、「自分で髪の毛を切ったの。ギザギザでめちゃくちゃなヘアスタイルになってしまったけれど、その方がリアルだと思って」とも告白している。
なおヴァネッサは、「明るくハッピーな役の方がはるかに演じやすい」と感じているとのこと。「影のある役もチャレンジしがいがあるし、かえって、のめりこめるけどね。それに自分がどんな人間なのか見えてくるから、役作りを通して発見がある」と、女優魂をのぞかせる発言もしている。
■第3位 デミ・ムーア
デビュー当時は、巨乳でぽっちゃりしたロリータ顔の女優として知られてたデミ・ムーア。彼女が役作りのために体を酷使するようになったのは『素顔のままで』(96)でストリッパーを演じた時から。10代の終わりから始めていたサイクリングやハイキングに加え、夜明け前のジョギング、3時間のダンスレッスン、ヨガをみっちり行い、バランスよく筋肉がついた美しいボディーを手に入れた。加えてフロリダ、ニューヨーク、カリフォルニアのストリップクラブを訪れ、多くのストリッパーたちと話し、キャラクターのイメージを膨らませたという。
翌年の『G.I.ジェーン』(97)では毎日2時間バーベルを挙げるエクササイズ、10キロの走りこみ、筋肉が付きやすいとされるたんぱく質と緑野菜のみの食生活に変え、数年前までの姿からは想像もつかないようなマッチョボディーを作り上げた。アメリカ海軍の特殊部隊と同じきついトレーニングも受け、究極まで体を絞り上げたという。ちなみに、剃髪もしており、アザだらけになりながら撮影に挑んでいる。
その後、ブランクを経て03年に公開された『チャーリーズ・エンジェル フルスロットル』に出演した際には、その少し前にパパラッチされたオバサン体形と顔からは想像できぬほどの美魔女に大変身。役作りというよりは、この作品が女優業への本格的なカムバックとなるため、気合を入れ2,600万円かけて全身整形したとウワサされた。本人もうっすらとこれを肯定するコメントを出している。
■第2位 メリル・ストリープ
名門イエール大学で演劇を学んだ才女であるメリル・ストリープは、『ソフィーの選択』(82)でアウシュヴィッツ強制収容所にいた過去を持つポーランド人女性を演じるにあたり、11kgの減量、剃髪、そしてポーランド語とドイツ語を習得した。ほとんどの役者は、外国語の台詞がある場合、その台詞のみを完璧なアクセントで話せるようアクセント・コーチから特訓を受ける。しかし、メリルは会話レベルで話せなければ、説得力が欠けてしまうとして猛勉強をしたのだ。そのかいあって彼女はアカデミー賞を獲得したのだが、誰もができることではないとして、ハリウッドで語り継がれている。
また、メリルは『ミュージック・オブ・ハート』(99)でヴァイオリンの臨時教師を演じるにあたり、「形だけでなく自信を持って観客に披露したい」と決意。50歳という年齢だったがヴァイオリンの猛特訓を受け、バッハの「2つのヴァイオリンのための協奏曲」を完璧に弾けるようになった。毎日5時間の特訓を8週間に渡り集中的に受けたとはいえ、難しい曲をマスターしたのは、やはりメリルだからだと言われている。
■第1位 クリスチャン・ベール
映画『バットマン』シリーズに主演した英国俳優クリスチャン・ベールは、演技派俳優のみならず、極端なまでに役作りをする役者としても認知されている。『マシニスト』(04)で1年間眠っていない主役を演じることになった彼は、数カ月にわたりほとんど何も食べず、睡眠もきちんととらず、筋肉を付けずに脂肪だけを落とす運動をして28kg減量。彼の身長は183cmだが、78.4kgから55kgまで落としたのだった。
クリスチャンいわく「減量する前に、医師からどんなサプリメントを摂ればよいのかなどアドバイスはもらった。自己流で減量をしていたが、体がおかしくなったらすぐにやめようと思っていた。だが、思いのほかいけたね。精神状態も穏やかで落ち着いていたし。実は49kgを目指してたんだ。止められたけどね」とのこと。
この映画撮影直後に『バットマン ビギンズ』(05)のため今度は5カ月間で45.4kg増やすこともしており、『ザ・ファイター』(10)でも役作りのため、かなり体を絞っているが、本人は「激しい減量はもうしない」と断言。「映画に出るたび体重を増減させる役者として見られたくないから」と言っているが、役作りのために最も減量した役者と呼ばれてしまっている。
ほかにも、『レイジング・ブル』(80)で引退したボクサーを演じるため4カ月間で体重を27kg増やしたロバート・デニーロ、『マイ・レフトフット』(89)で演じた脳性麻痺患者役にのめりこみ、私生活でも介助が必要となったダニエル・デイ・ルイス、『ブラック・スワン』(10)でプロのバレリーナ役を演じるため毎日16時間バレエの特訓を受けた上、9kg減量したナタリー・ポートマン、『ロストガール』(10)でストリッパーを演じるためストリッパー小屋で修業をし、オーナーにスカウトされたという逸話を持つクリステン・スチュワートなどなど。
冒頭で紹介したリンジー・ローハンだが、エリザベス・テイラーを演じるにあたり、美容整形以上のさらなる役作りをするのかどうか、楽しみである。
話題作りはできるんだけどね~
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