Twitterで禁止用語連発のサミュエル・L・ジャクソン、出演作批評にブチ切れ!
公開週末の北米興行収入推定2億30万ドル(約160億円)と、史上最高の興行成績を収めた超大作映画『アベンジャーズ』。この作品でスーパーヒーローたちを束ねる重要な役どころを演じているサミュエル・L・ジャクソンが、同作品を酷評するレビュー記事を執筆した大手新聞紙の映画評論家にブチ切れ、Twitterで毒を吐いた。
ウォルト・ディズニーとマーベルが組んで制作した『アベンジャーズ』は、アイアンマン、キャプテン・アメリカ、雷神ソー、ハルクなど世界的に有名なスーパーヒーローたちが結束し、地球滅亡の危機を回避する戦いに挑むというストーリー。ロバート・ダウニーJr、クリス・エヴァンス、クリス・へムズワースやスカーレット・ヨハンソンらとキャストも超豪華で、撮影が始まる前から何かと注目されてきた。この作品でサミュエルは、個性的なスーパーヒーローたちのまとめ役であるニック・フューリー長官を熱演している。
4月に入りロサンゼルスを皮切りにイギリスやイタリアなど世界各地でプレミア上映イベントが行われ、その都度絶賛されてきた『アベンジャーズ』。しかし、米ニューヨーク・タイムズのベテラン映画評論家A.O.スコットは、「がっかりさせられる失敗作」だと手厳しく評価。サミュエルが演じているフュリー長官役のことを「任務指揮官というよりも映画の進行係のようだ」と、酷評する記事を掲載した。
サミュエルはこのレビュー記事に激怒し、Twitterに「『アベンジャーズ』のファンたちよ、ニューヨーク・タイムズの評論家A.O.スコットは、新しい仕事を探すべきだと思わないかい!」とツイート。「ぜひとも職探しを手伝ってやろうじゃないか。今度は彼がきちんとできる仕事を探してやるのさ」と毒を吐いた。
ファンの多くはこのつぶやきに同意しているが、反論も多く、サミュエルはこれにもいちいち反応。「興行成績が良いからといって、その映画が良い作品というわけではない」というツイートには、「実際には、良い作品ってこともあるだろうよ!」と反論。「サミュエル・L・ジャクソンさんよ、映画のアンタは最悪なんだよ。どの映画でも同じような役ばっかり演じているじゃないか。誰もがアンタのことを好きだと思ってたら大間違いだ」とツイートした、ゴシップサイト「Faded Youth Blog」に対しては、大文字で「(だったら)フォローすんなよ!」と激怒。
「『アベンジャーズ』を酷評されたことに対するサミュエルの理不尽な反応には、とても落胆したよ。自分の意見を述べることもダメなのか?」と苦言を呈した映画専門サイト「The Film Nest」のツイートには、「これだってオレ様の意見なんだぜ、The Film Nestさんよ。この意見のどこが理不尽だって言うんだい? オレがツイートしたからって野郎がクビになるわけじゃないのは、お前さんもオレ様も知ってることだろうよ!」と反論。これには「The Film Nest」も面食らい、「いやはや、あなたは天才ですね」とコメントしていた。
不遇の時代が長く、遅咲き俳優であるサミュエル。クセのある悪役を演じさせたら右に出る者はいないとも言われており、ハリウッドの名脇役として知られている。口汚いマフィアの始末屋役に扮してアカデミー賞助演男優賞にノミネートされた、『パルプ・フィクション』(1994)での名台詞、「イングリッシュ! マザーファッカー! てめぇ、英語しゃべんねーのかよ!」は、あまりにも有名だ。
iPhone 4SのSiriの宣伝CMでは、ロマンチックなディナーをセットアップする紳士的な姿を見せているサミュエルだが、素の彼は、どちらかというとワイルド・ガイだと言われている。私生活でも思ったことを口にすることが多いようで、Twitterでも「マザーファッキン」を連発。正しいスペルでツイートするのは格好悪いと思うのか、はたまたマズイという認識があるのか、「MUTHUFUKKKEN」「MUPHUQAS」「MAHPFAUCCAUHS」「MAHFAHKKAZ!」「MAAADAAAHFAAAHKAAAAHZ」など、もはや原型を留めていない単語で、日々思ったことをつぶやいている。
ほかにも「ビッチ」「シット」と口汚い言葉のオンパレードで、今年2月には「サミュエルのタイムラインって意味不明。期待してたようなものじゃないみたい。フォローしない方がいいかもね」とツイートした女優のアレクシス・フィールズを、「お前さん、ひょっとしてTwitterに嫌われてるんじゃないか。フォローすんなよ!」とばっさり切り捨てた。そんな世間体を気にしない自然体のサミュエルにひかれるファンは多く、Twitterのフォロワーは84万人を超えている。
なお、サミュエルが悪い言葉を使うのは決して機嫌の悪い時だけではない。今年の元旦にも「ハッピー・ニュー・イヤー、マザーファッカー!!! 靴の先がクソまみれになるまで、2012年のケツを蹴っ飛ばしてやろうぜ!!」と新年の喜びツイートをしており、彼にとってこれらの言葉は普通の会話にも登場するものなのである。
このようにTwitterをワイルドに乗り回しているサミュエル。今回の毒吐きは決して驚くべきことではないのだが、反論ツイートにも突っかかっているところを見ると、ニューヨーク・タイムズ紙の酷評には相当頭にきたようである。
なお、サミュエルにブチ切れられたスコットは、「ジャクソン氏は、私のことを本当にクビにしたいとは思っていないでしょう」「役者や映画制作者は、作品を酷評されると時に激怒するものです。その気持ちは十分理解できますよ」と大人な対応をしている。米芸能サイト「E!」の取材に対しても、「批評したからには、反論されても受け止める心構えはできていますよ。今回は多くの人たちが私の味方になってくれて心強かったです。評論家という仕事に理解を示し、応援してくれる人が多いことがうれしかった」と述べており、余裕を見せている。
評論の自由について語られ、映画の宣伝にもなり、そして人間くさいサミュエルの魅力を浮き彫りにした、今回の騒動。サミュエルの方が分が悪いと伝えられているが、すべてを見通して毒を吐いた可能性も高いのではないだろうか。やはり、「サミュエル・L・ジャクソンは、あなどれない男」ということなのだろう。
そんな彼は千葉真一の大ファン♪
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