サイゾーウーマンコラム女にとってのご無沙汰問題に迫る コラム [連載]安彦麻理絵のブスと女と人生と 女にとっての“ご無沙汰問題”に迫る! セックスより危険なアレとのご無沙汰 2012/05/07 15:00 安彦麻理絵のブスと女と人生と (C)安彦麻理絵 ついに5月になってしまった。どうするんだ、9日。実はその日、阿佐ヶ谷のロフトプラスワンで、先月発売した単行本の出版記念イベントがあるのだが。……ちっとも痩せてない。 このイベントの話が持ち上がったのは、確か3月の半ば頃だったはずだ。「せっかく他人様の前に出るんだから、ちょっとでも痩せてキレイになろう!!」そう決意を固めて、あっという間にひと月半が過ぎてしまった。肌寒かった季節が、気がつけば半袖でもOKみたいな気候になっている。お座りしててもグラつき気味だったウチの赤子が、しっかりとお座り出来るようになっている。しかも、ニコニコしながら手をパチパチ叩くまでに成長している。それなのに私ときたら……42歳中年、何の変化も成長もなし。緊張感がなさすぎなのだろうか? ……なさすぎかもしれない。 実は今回のこのイベント、私にとってはある意味「社会復帰」なのである。最初に担当編集からこの話を持ちかけられた時、正直「人に会うのがこわい!」と、激しくビビった自分に驚いた。そのくらい「世間様とは、ずいぶんとご無沙汰気味」だったのである。なにしろここ数年は、1年半とか2年おきくらいに妊娠出産繰り返して(計3回)、浦島太郎のような時差ボケに陥りながら、子どもらの世話に振り回され、日々顔を会わせる人といえば、保育園のお母さんたちとか先生だけ。なかなか外に飲みに行く機会も作れないし、そんな日々を送ってたら。……なんだか人に会うのがコワい、という状態に陥っていた。 しかも、電話に出るのもめんどくさかったり、かけなおす気力ももうないとか。メールの返信出すのも時間がかかるって、マズいだろう、それじゃ。今年の3月初めに催された、フィールヤング編集部のパーティも、誘われてたけど結局パス。そんな場に着ていく服も持ってないし、とにかくもう、人に会うのがめんどくさくなってしまってたのである。昔の私だったら、信じられない話である。あれだけパーティだの飲み会が大好きだった女が、今じゃすっかりこんなふう……。そんな私を一念発起させたのが、あの、「オセロ中島」の一件である。リサイクル業者が、中島のマンションから、バカでかいピンクのソファーを運び出した、あの報道。「中島はどうだったか?」のマスコミの質問に対し、業者の若者が答えたセリフに、私はなんだか他人事とは思えないものを感じた。 なにしろ「手もシワシワで、太ってて、なんだか普通のオバさんだった」である。はっきりいって、今の私には、戦慄モノな事実である。だって、あんだけテレビに出まくってた超有名芸能人でも、ちょっとの間「世間とご無沙汰」してたら、あっという間に「太った普通のオバさん」になってたなんて……コワすぎる! 女にとって「ご無沙汰」はキケンだ。「セックスがご無沙汰気味」なのも少々キケンだが、「世間とご無沙汰気味」は、それよりももっとタチが悪い……。そんなふうに、顔面に思いっきり頭突きをくらったようなショックを受け、ガックリ膝をついてうなだれてたら、運良く今回の、この、イベントの話が舞い込んできたのである。 「ここで断ったら、私も中島のようになってしまう!」 たまには他人様からの視線を浴びて、針のムシロにでもさらされてるような状況に、自らを追い込まないと、私もあっという間にオバさんになってしまう。女として、それでいいのか? いいわけがない!! そんなわけで「今すぐ痩せなければ!!」なんて、鼻息荒くしてたのだが……フタをあけてみたら、このザマである。 てなわけで、先日書店で、『世界一の美女になるダイエット』がベストセラーになった、エリカ・アンギャルの『30日で生まれ変わる美女ダイエット』(ともに幻冬舎)を購入。ミス・ユニバースジャパン公式栄養コンサルタントであるエリカ・アンギャルの最新本である。この本に載ってる料理レシピが、簡単だけど、なかなか美味で、色々勉強になる。調子に乗って『世界一の美女になるダイエットバイブル』(幻冬舎)『美女の血液型別お弁当BOOK』(主婦と生活社)まで購入。その事を、ホクホクしながら大久保ニュー姐さんに報告したら「アンタ、一体どこ目指してんのよ!!」と一喝された。 ……ちなみに9日のイベントのタイトルは、『だから女はめんどくさい』(KKベストセラーズ)出版記念「安彦麻理絵とブス会パーティー!」……なのであった。 『だから女はめんどくさい』 難儀なイベント名ですね 最終更新:2019/05/21 16:29 次の記事 妻の実家に行きたい男の叫び >