盗作疑惑&視聴率3.6%の『家族のうた』、早くも打ち切り決定か
日曜夜9時のフジテレビ系ドラマ枠『ドラマチック・サンデー』が、開始1年半にして「初の打ち切りを決行するのでは」と囁かれている。現在放送中のオダギリジョー主演『家族のうた』第二話が、2010年10月の枠開設から現在までで最低視聴率にあたる3.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録してしまったからだ。
同枠の高視聴率番組といえば、昨年4月の『マルモのおきて』だろう。初回から11.6%と二桁を記録し、芦田愛菜のブレイクと並行して視聴率も上昇し続け、最終回は23.9%の同枠開始以来の高視聴率を獲得した。しかし前田敦子が主演した次クール『花ざかりの君たちへ』は、初回こそ10.1%と好スタートを切ったものの一時は5.5%まで低下。最終回まで6~7%台のまま終了となった。
「『家族のうた』は初回で6.1%と、中居正広主演のTBS系『ATARU』の19.9%から比べると3分の1以下という大惨敗。2月には作品にまつわるちょっとした騒動が巻き起こり知名度は稼いでいたはずなんですが」(キー局関係者)
この騒動とは、1987年放送のTBS系『パパはニュースキャスター』に『家族のうた』の設定が酷似していると、『パパは~』の脚本を担当した伴一彦氏がTwitter上で物言いをした一件。『家族のうた』サイト上に公開された「かつての人気者の元に3人の娘が突然現れる」という『パパは~』とまったく同じオープニングについて、「こういった形でリメイク(?)されるのは納得がいかなかったのです」という伴氏のツイートは、たちまちネット上で拡散し、スポーツ紙や週刊誌もフジの盗作疑惑を報じることとなった。
伴氏はその後Twitterで、TBSとフジテレビのプロデューサーらと話し合いの席を設けたことを報告。フジサイドは盗作については否定したものの、設定の変更を行うことを決定したという。その後行われた社長会見でも「過去の作品に似ているという指摘を受け、話し合いをした結果、よりオリジナル性を出すために一部設定をアレンジします」とコメントが発表された。
「しかしこの一件で各メディアがフジテレビに問い合わせしたものの、ほとんど無視という状態だった。一部週刊誌は『企画段階から『パパは~』みたいなドラマが作れないか、という声が社内にあった』と報じました。初めからベースの設定は盗むつもりだったということでしょう」(芸能記者)
突然現れる3人の娘のうちひとりが男の子になっていたり、主人公の父親を名乗る老人が登場するなどフジ側のアレンジが確認できるものの、視聴率を見る限り、やはり二番煎じ感は否めないということなのだろうか。
「しかもパクられた側となったTBSは『ATARU』第一話の劇中で、『パパはニュースキャスター』というテロップが入ったテレビ画面が映し出されるシーンを放送しています。TBSからすれば、放送前から自社番組で話題を稼いだ『家族のうた』に対する皮肉を込めてのイタズラなのでしょう」(同)
今後も大苦戦を強いられることが必至なフジテレビ。TBSへの巻き返しはほぼ不可能だとしても、3%台という視聴率からはなんとしても脱出しなければならないだろう。
フジ的には「勝手にコラボ」気分でしょ?
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