DVを頑なに認めず……土屋アンナの壮絶打撲を病院関係者が告白
下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の”欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!
第122回(4/13~17発売号より)
またまた中国商標問題でとんでも事実が。3Mと言われる人気芋焼酎「森伊蔵」「伊佐美」「村尾」が、中国での商標登録を無断で申請されていた。しかも酒造会社からの異議申し立てが却下された。恐ろしい。しかもこの3つは中国で販売さえされていないのに。先日『クレヨンしんちゃん』のデザインなどを無断で商標登録した問題で、日本出版社側が勝訴したが、訴訟期間は8年も掛かったという。著作権侵害は他人事ではない。
1位「“失明危機“に診察医も蒼白 2児のためにひた隠した“酒乱夫”のDV暴行事件!」(「女性自身」5月1日号)
2位「娘は誰の子だったのか 『積み木くずし』から30年『隠し事はもう何もありません。全部お話します』」(「週刊女性」5月1日号)
3位「超人気芸人『母に生活保護』仰天の言い分」(「女性セブン」4月26日号)
今週は結構社会派チックなラインナップが並ぶ女性週刊誌である。
まずはDV。はっちゃけキャラの土屋アンナがDVを受けているという衝撃的な記事だ。4月2日、アンナは右目まわりの打撲、あざ、複数の傷の治療のため母親と救急病院を訪れたという。医師はDVの可能性が高いとしてアンナに事情を聞いたが、理由を頑なに話そうとしないアンナ。事務所も「右目に怪我はしていない」「左手の怪我はグラスを割ったため」とDVを否定しているが、「自身」によれば状況証拠的に夫のDVらしい。アンナの夫でスタイリストの菊池大和は酒癖が悪い。昨年は泥酔して暴力事件を起こし、駆けつけた警官の無線を奪おうとして傷害と公務執行妨害で現行犯逮捕された。筋金入りだ。しかしアンナはそれでも夫に惚れているらしい。厄介だ。
DV被害者は、その事実をなかなか認めようとはしない。加害者である夫を庇う。その挙句、暴力はエスカレートする。しかし酒を飲まないときは優しい夫だ。「私がいないと彼はダメ」と思う。アンナもそれに当てはまる。だが、この記事のネタ元は病院関係者である。患者への守秘義務があるのではなのか、という疑問がよぎる。しかし今回のようなDVについては仕方ないのかもしれない。特に本人が隠そうとしている現状を見ると、DVの事実を公にすることで、何かが変わるかもしれないから。「自身」はアンナだけでなく、2人の子どもに暴力が及ぶ危険性を指摘する。だとしたらなおさらだ。
だが多くが家庭内で起こるDVは一筋縄ではいかない。それを実感させてくれたのが2位の記事だ。今から30年前、DVなんて言葉さえ存在しなかった時代に娘の非行と家庭内暴力に悩んだ父親がいた。父親は有名俳優だったが、必死に娘と向かい合い、更正させた記録を本にした。それが『積み木くずし』だ。校内暴力などが社会問題化していた時代に、この著書は300万部という大ヒット、映画・ドラマ化もされた。父親である穂積隆信は一躍時の人となり、教育関係の講演の仕事も多くなった。続編の本も刊行された。
しかし――。その後娘は再び非行の道へ。覚せい剤で二度の逮捕、芸能活動も始めるが頓挫。さらに穂積は「娘を商売にした」という批判もされた。後に娘も本が出版されたことの影響、そして父親に反感を覚えたことを告白している。そして穂積は妻と離婚、その妻は2001年に自殺、娘の由香里は03年に心不全で突然死をしている。35歳だった。『積み木くずし』という一冊の本から始まった穂積家の栄光は、この本の存在により、崩壊したのだ。
しかし当時から穂積のおっちゃんは胡散臭いと思っていた。そもそも娘が非行に走った原因は父親にこそあるのではないか。本当に家族のことを思っているのか。そう思わせることが多々あったからだ。まさに娘を商売にし、家族の心を慮ることはなかったのではないか、と。
それは今回で決定的になったかもしれない。娘と前妻は既に死んだというのに、穂積はまた『積み木くずし』を利用した。またぞろ『積み木くずし 最終章』(駒草出版)なる本を刊行したのだ。そこには妻の不倫、財産の持ち逃げなど、前妻を誹謗中傷しようとしているとしか思えない記述、さらには娘である由香里が「自分の子どもではない」という疑惑すら書かれているのだ。あーあ。結局穂積は「娘は自分の子ども」という“信念”も告白するのだが、だったらそんな疑惑を書く必要もない。本なんて出すな! と叫びたい気分だ。しかもDNA鑑定もするつもりはないという。何のために書いた本?
さもしいオッサンである。死してなお、商売にされる娘を思うと不憫だ。家庭内暴力をクローズアップさせ、社会問題にもなった30年前の“DV”物語だったが、穂積家の崩壊を見ると、こうした問題は家庭内ではなく第三者の介入が必要だとしみじみ感じる。そもそも『積み木くずし』にしても更正すべきは父親の穂積自身ではなかったのか。それを第三者がキチンと指摘していれば。穂積家の崩壊も、もう少し違った形になったのではと、感じている。
最後も衝撃的社会ネタ、生活保護である。年収5,000万円という人気芸人の母親が生活保護を受けていた。それだけで十分衝撃的である。しかもこの芸人はレギュラー、準レギュラー合わせて約10本と言う売れっ子だという。なぜ? 母親は関西在住の1人暮らしだが、息子と絶縁しているわけではない。息子の援助はないのか。
記事を読むとどうやら確信犯らしい。この芸人は「役所から“息子さんが力を貸してくれませんか?”って連絡があるんだけど、そんなん絶対聞いたらアカン! タダでもらえるなら、もろとけばいいんや!」と嘯いているという。さらに所属事務所も「他に面倒を見なくてはいけない親族が3人いる。お笑い芸人という職業柄、将来いつ仕事がなくなるかわからないため、しっかりと貯金をしておきたい」だって。そんなの芸人に限らない。笑止千万だ。正直者は馬鹿を見る。本当に必要な人には渡らず、弱者には強気の役所という問題もある。こうした微妙なケースも多い。ではこの芸人は一体誰なのか? 不正ではない、と主張するなら堂々と実名をだせばいいのに、やはり後ろめたいのだろう。K、J、M、さまざまな実名やコンビ名が取り沙汰されているが、「実名を出したら訴える!」と言っているらしいからこの辺で止めておきたい。すぐに実名報道が出るだろうしね。
でも結局売れちゃうんだよ
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