AKB48への一言で露呈した、矢島タケシのバラエティー力の欠如
今回ツッコませていただくのは、AKB48の冠番組だった『なるほど!ハイスクール』の特番、4月12日放送分『AKB48vsおネエ48vs芸能人親子48気になるアノ人達の裏側(秘)生態調査SP』(日本テレビ系)。
おネエが登場する回のみ視聴率が上がる番組はたくさんあるが、この番組はまさにその代表格で、今回も視聴率は13.5%(ビデオリサーチ調べ/関東地区)を記録。相変わらずのおネエタレントの強さを見せつけていた。
そのなかで気になったのは、ファッションデザイナー・矢島タケシによるAKB48メンバーの「春のダメコレ!AKB私服コレクション」だ。テレビでファッションチェックをするおネエ&非おネエタレントはたくさんいるけれど、この人の最大の利点であり欠点でもあると思うのは、批評があまりに「的確すぎる」こと。
たとえば、1月放送分では指原莉乃が「都会派になりたい田舎者」と言われ、今回はトレンドカラーを全身に取り入れた河西智美が「勉強熱心な勘違いタイプ」(40点)と批評されていた。そこまでは良かったのだが……。
気まずかったのは、20点で「お嬢育ちのハチャメチャ女」と評価された横山由依。「洋服が色ごとに切れて横に段がつくと、太って見え背も小さく見える」という指摘だが、その分析があまりに鋭すぎた。
「こういうクラシックな服装してるのは、たぶんおうちで大事に育てられたお嬢さんだと思うんですけど」
それに対して、横山は一言。
「あ……お母さんが買ってくれました(赤面)」
実に鋭く、的を射た批評にもかかわらず、それがアダとなってか、周囲は一瞬静まり返り、まるで矢島氏が意地悪を言ってしまったようなヘンな空気になっていた。
アカ抜けないお金持ち+育ちの良いおっとりした田舎くさい子というのは、いつの時代にもいるもの。そのバックグラウンドの部分を突いてしまうのは、「ファッションチェック」を超え、育ちまでも否定してしまうようで、バラエティとしてはちょっと笑いにくいところがあるのかもしれない。
そもそも、奇抜なファッションデザイナーが好き放題言ったり、おねえキャラが毒舌を吐きまくる、というのは、ご本人に「バラエティ要素」が強くあるだけに、ダメ出しされた本人も周りも笑いやすい。けれど、矢島氏の批評は、ちょっと説得力がありすぎる気がする。実に的確で参考にはなるけれど、バラエティとしてのファッションチェックは本来そんなに参考になる必要なんてないんじゃ……?
ちなみに、1月放送分で「0点」とされた柏木由紀が、今回雪辱を果たし、80点という高評価を得ていた。でも、オシャレになった柏木由紀がファン的に喜ばしいのかどうかは、微妙なところではないかと思う。
(田幸和歌子)
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