中ジョッキより重いティーカップの作法と手遅れの現実を「大人のマナー合宿」で知る
イラストレーターの鳥居志帆さんがマネーや美容、ファッション、マナーなど各ジャンルの専門家に取材して、マンガ形式で”人に聞けない一般常識”を詳細に解説している『このまま30歳になってもイイですか?』(サンクチュアリ出版)。これまで深く調べたり考えたりせずになんとなくスルーしてきた、でも女にとっては大事な情報が満載で、読んでみてイタいところをど突かれた気分になりました。例えば老後を見据えた貯蓄や保険のこと、ビューティ誌では意外に書かれない髪や歯を含めた加齢ケア、なんとなく知った気でいたビジネスマナーetc……。アラサーどころか私(38歳)も知らないことばかり。そんな折『アラサー女子のための「ステキな大人女子になる1日集中合宿!!」』と題したこの本の発売記念イベントが行われるということで、アラフォーながら鼻息荒く参加してきました!
本の著者、鳥居さんがかわいくイラストを描い
てくれたライフプラン表の記入例。しかしよく
見ると内容が重い......まず1限目は「皆でライフプラン表を作ってみよう講座」。ライフプラン表とは、自分が何歳の時にどのくらいの出費が見込まれるのか予想を立て、一覧にしたもの。記入例が配られたのですが、夫が35歳でマイホームを購入して2,500万、息子が大学に進学して初年度200万、エコカー購入200万の出費がかかっている……想像しただけで気が遠くなりました。それ以外に予測できない病気や事故、子供に特殊な習い事をさせたりしたら? 自分の貯蓄額を考えると、よっぽどのセレブと結婚しないと無理ですが……。ここでスタッフの方から「10分で書いてください」と言われて、会場がブーイングの嵐に。一生のプランを、仮にでも10分で決めて合計額計算するなんて無理すぎる! 人生プランがまるで立ってない私は自分の海外旅行予定などを鼻歌交じりで書き込んでみたものの、家族の出費プランの項目で頭を抱えてしまいました。何歳のダンナといくつの時に結婚して、その人がどのくらいの出費に耐えられて、何歳で子どもを生んでOKな状況になるのか? むしろ教えてほしい……。
日常生活でほぼ使わない筋肉を活性化させるティ
ーカップの正しい持ち方がこちら。重みに手が
耐え切れず、持ち手に少し指が入ってますすでに心が折れた私ですが、気を取り直し2限目のテーブルマナー講座へ。”マナーサロンキャッスルトン”主宰の船田三和子先生から、フレンチの店に入り食事をして、店を出るまでの一つ一つの動作をエレガントに見せるための作法を教わります。「西洋料理の店ではレディファーストが基本。カップルでも自分が先に歩く」「席に着く前にお手洗いでヘアチェックなどを済ませる」「椅子に座る時は左から」「椅子とテーブルの間は拳一つ半開ける」……席に着くまでの間で、気疲れですでに疲労感MAXでございます。フォークやナイフの置き方、スープのすくい方などすべての所作に美しいとされるルールがあるのですが、一番難易度が高かったのがティーカップの持ち方。持ち手に指を通してOKなのはマグカップだけで、マグカップは本来下層階級の人が使うもののため、持ち手に指を通すのは下品とみなされるのだそう。正しくは持ち手を親指・人差し指・中指でつまみ、薬指で持ち手の下を支えるのですが、えらく指の筋肉を使う所作で手をプルプルさせながらティータイム終了。ぼそっと「私、下層階級でいい……」とつぶやいた子に、全員が力強くうなづき一体感が芽生えました。
タオルを使って体を伸ばす、簡単な骨盤スト
レッチを実践中。この時点では、みんな表情に
余裕が感じられますが!?さて、3限目は骨盤矯正サロン「磯部整体Vセンター」院長・磯部昭弘先生による骨盤矯正講座。下半身太り、冷え症、むくみなど、女性特有の体の不調は骨盤の歪みからくることが多く、出産による体型の崩れも骨盤の開きから起こるのだそうです。先生から、便秘対策にも効果がある”お尻歩き”など、家でもできるさまざまな骨盤ストレッチを教わります。最初は簡単なものばかりだったのですが、手を後ろについて両足を少し上げて30秒止める等々、地味に辛い動きへとステップアップ。会場のあちこちから「キツっ……」という声が漏れまくりでした。ストレッチ後は冷えていた手足も温かくなって「三十路からの女は顔より骨盤だな!」と実感。
加齢によるシワやたるみで、顔がどう変わって
いくのかを解説する野村先生。ちょっとした
ホラーじゃないすか......ラストはスキンケア講座。野村皮膚科医院の院長・野村有子先生が、肌のくすみやシミ、大人ニキビなど、アラサーが直面しやすい肌トラブルの仕組みを解説してくれます。この年代に多い肌タイプは、部分的に脂っぽかったり、乾燥している混合肌。乾燥している部分だけに乳液やクリームをつけるなど、コスメの部分使いをすることでこういったトラブルを避けられることが多いそうです。またコスメの成分表示で、書かれている項目が多いコスメほど、かぶれる確率が高くなることなど、コスメ業界の裏常識にも触れた講義内容にみんな興味深々。講座のあと、シミ対策などのコスメが配られたのですが、これまで「質問ありますか?」にほとんど無言だった会場が「これ欲しい!」「私もいいですか?」とワイワイにぎやかに。「苦しい講座も我慢したんだからこんくらい頂戴よ!」とでも言いたげなアラサー受講生の背中は、「ステキな大人女子」どころか「大阪のおばちゃん」でした。もちろん私が筆頭ですが……。
貯蓄やカラダや肌のケアも、目的やビジョンを持って1日も早く始めたほうが後の自分のため。これまでの人生を自分のルールでやってきた人には耳が痛くなる項目も多いけれど、「世の中のルール」をちゃんと知るためにはこうした機会もいいのかもしれません。かくいう私は帰り道に小汚い中華屋で、ストレッチの筋肉痛でガクガクになった手で生ビール中ジョッキと餃子ライスを食べましたが。ティーカップは持てずともジョッキは持てる、そんなアラフォーにならないためにも、ですよ!?
あれ、不思議よね。ジョッキは持てちゃうのよね
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