サイゾーウーマンコラム神林広恵「女性週刊誌ぶった斬り」ジャニーズボランティアの化けの皮……「仙台市が資金難というのは誤報」 コラム 噂の女"神林広恵の女性週刊誌ぶった斬り!【第112回】 ジャニーズボランティアの化けの皮……「仙台市が資金難というのは誤報」 2012/02/07 22:00 女性週刊誌ぶった斬り! 「週刊女性」(主婦と生活社)2月21日号 下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の”欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る! 第112回(2/3~7発売号より) 2007年「女性自身」がピンク・レディーの振り付けダイエット記事に関し、写真を無断使用したと提訴された裁判で、最高裁が「自身」勝訴の判決を出した。著名人のパブリシティ権は認めるが、報道などでの利用は「正当な表現として受け入れるべき場合もある」と判断したのだ。報道写真に関してはパブリシティ権が制限されるという当然の判決だが、ダイエット記事も報道だったのかという意味で少々驚いた。 【特別編:開運商法】 1位「女性セブン」2月16日号 2位「週刊女性」2月21日号 最下位「女性自身」2月21日号 2位「マッチ独断!? ジャニーズ震災募金の使い道に『50億円のパンダなんていらねえ』被災者が激怒(「週刊女性」2月21日号) 3位「岸部一徳が独占告白90分 初めて語る弟四郎の病、タイガース復活 ご近所トラブル裁判、妻との別居(「週刊女性」2月21日号) 今、巷で大きな問題になっているのが開運商法である。「願いがかなう」「大開運」など称し、数珠やブレスレットを購入させ、それをきっかけに、高額”開運”商品を次々と買わされるというものだ。先ごろ、国民生活センターが「トラブル急増」と注意を呼びかけ、ワイドショーなどでも取り上げられるなど社会問題化に発展しているといっても過言ではない。 そしてこれら開運商品と関わるきっかけとして指摘されているのが「雑誌広告」だ。広告を見てブレスレットを購入する。そして、「使い方を説明する」といって電話をかけさせ、開運相談を装いながら購入者の不安を煽り、次々と高額の商品を買わせる。ローンを組まされたり、新幹線チケットをカードで購入して換金させられたケースもあるという。被災地では見舞金も開運商品に奪われた。 そして、我らが女性週刊誌である。なにしろ毎号のように開運商法広告が掲載されているのだ。いわば開運商法の共犯者といって過言ではない。これまで何度も女性週刊誌のオカルト好き、開運、占い、スピリシュアルに関し苦言を呈してきたが、それが悪質な霊感商法としてクルーズアップされたのだ。もちろん女性週刊誌がこれを懺悔するはずはないと思っていた。出版不況の中、こうした広告収入は大切だから。報道よりも優先されるから。 しかし、これだけ問題になっている今号、少しは、そしてしばらくの間くらいは自粛するかと思っていた。しかーし。相変わらず開運広告は掲載されていた。特に酷いのが「自身」である。「自殺直前の主婦を救った救世主 陽炎術師ひふみ善幸の真相にせまる」というカラー2頁のドハデ数珠広告、「あなたの”願い”は6日以内に”現実”に!?」と、これまたカラー2頁でブレス広告、「お約束します近い未来の大開運!!先着150名様に無料でご提供」とカラー頁でブレス広告が堂々と掲載されているのだ。他にも大富豪の財布、星占い、手相占い広告、超能力鑑定、「お金をスポンジのように吸収する方法 開運待受画」、「占い師名録&優良店リスト」なんていうものも。女性週刊誌3誌の中で最悪である。 国民生活センター発表では、トラブルの相談はこの5年間で1,900件を超え、また今年度は601件と去年の同じ時期と比べて2.6倍に急増しているというのだ。もちろんこうした事態を雑誌も把握していないはずがない。国民生活センターだけでなく、購入のきっかけを作った出版社にだって苦情を訴える読者は、少なからず存在するはずだから。一応は総合出版社なのだから光文社も少しは考えた方がいい。 そして「週女」である。「自身」に比べ控えめではあるが、「誰もが幸せになれる!!」というカラー2頁の数珠広告、「目指せ億万長者!」のカラー2頁数珠&財布広告、開運のお香、「開運待受画」手相占い、未来と運命を教えてくれるという相談所広告、ついでに細木数子の「あなたの運命」という連載頁まで存在する。ドギツさでは「自身」に劣るが立派な開運広告の数々である。開運と占いは別、という理屈もあるかもしれないが、根っこは同じである。だが「週女」の不思議なところは、こんな広告を載せているにも関わらず”占い”を否定的に扱っている特集記事が存在することだ。 それが「オセロ中島だけじゃない!? 占いで身動きがとれないアラフォーたち」という記事。何のギャグかと思ったが、婚活占いに嵌まって600万円も使ったとか、痩せろといわれ老婆のようになった女性、何度も引越ししたあげく恋人も貯金も失い破産したケースなど、意外にまとも(批判的)に取り扱っているのだ。同じ誌面の中に矛盾があってもお構いなしなのか、との疑問があるが、最後の一行を読んで仰天した。「(占いから脱却するには)お金もなくなって人間関係も破綻するという底尽体験をするしかありませんね」だって。「騙される方が悪い」こんな本音が透けてみえるが、あまりにも無責任すぎる。 そんな恐ろしい女性週刊誌であるが、「セブン」はこれまでも他2誌に比べて開運系の広告は少なく、よって今号も多少はあるが、ドギツイ数珠広告はなかった。経営の安定している大手老舗出版社の良識か。霊感商法の一翼を担う女性週刊誌を検証してみたが、一応は”報道関係”媒体としてムダだとは思うけど、責任と猛省を求めたい。 既にネットなどでも批判が報じられているのがジャニーズ事務所のパンダ誘致だ。震災復興支援プロジェクト『Marching J』の募金を使い、仙台の動物公園へパンダを誘致、5年間の費用を負担するといものだが、これに被災地から批判が噴出しているという。仙台市にも「復興が先」「中国にそんなに金を流すな」といった批判が400件も寄せられていると言う。しかも「そもそもパンダ誘致は仙台市の発案だったが、突然ジャニーズが話しに乗ってきた。仙台市が資金難という報道も誤報」だという。 いよいよ怪しい。これを報じた「週女」でもジャニーズ事務所の中国進出への前準備では、とのうわさも紹介されている。なにやら復興支援を名目にした情報操作の臭いが。ジャニーズボランティアの化けの皮が剥がれつつあるのか。 それに関連してもうひとつ。木村拓哉が震災復興グリーンジャンボのCMキャラクターに起用された。日本の宝くじの還元率は46.7%といわれ、多くのギャンブルの中でもその低さを誇る。ほか多くが天下りの人件費や宣伝費などに消えるのだ。西田敏行のCMも「そんな金があるんだったら、もっと購入者に還元しろ!」と心で罵っていた。今回、震災支援のイメージが強いジャニーズの木村拓哉の起用となったわけだが、そのギャラは西田以上と推測される。絆やら支援やらボランティアなんて言っているのなら、そのギャラはどうするのか? 支援を謳うなら、せめて金額くらいは公表すべきだと思うのだがーー。 これまで何度も取り上げた”不幸のデパート”岸部四郎。その兄である岸部一徳の独占インタビューである。読んで納得した。シローのダメさぶりは家系なんだと。念願の日本武道館コンサートに兄や沢田研二らと共に立ったシロー。インタビューで当初、一徳は弟を励ましてこう語る。「もう少し頑張ればいいんですよ」と。だが、次第に弟の才能を評価しつつ「いい時期が早くきてしまった」「だから才能をうまく伸ばせなかった」、破産にしても「あのとき踏ん張っていればよかった」と話は続くのだ。要は「根性が少々足らない」と言いたいのだと思う。 そして話は一徳のトラブルに移る。「週女」でも報じられたが、一徳の妻が同じマンションの住人に車を発進させケガをさせた。そのため慰謝料と刑事告訴されたというものだ。一徳は語る。「最初は妻が駐車場のマナー違反を指摘したのがきっかけでは」「脅迫状も送られてきた」。そんなトラブルを避けるため一徳は娘とともにマンションを出た。妻は「自分は悪くない」というタイプらしくひとり残っているという。芸能人は訴えられたなど記事にされるのはキツく、テレビやCMのことも考え、穏便にすませたいという思いのようだ。 トラブルを抱えた妻を、自分の都合で置いて出た。やっぱシローのお兄ちゃんだけある。一徳、お前も少々根性が足らない。ゆるーい雰囲気が醸し出されたインタビューだった。シローと一徳に共通する微妙に緩い雰囲気は好きだが、その近くにいるとイライラさせられる兄弟だと思った。 『神社で奇跡の開運―必ず願いがかなう神社参りの極意』 この手の本、作ってる人があんまり幸せそうじゃない不思議 【この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます】 ・1年計画で”その時”を待っていた……ダル離婚の裏で暗躍した古閑美保 ・「100万円なら払うよ」寺田農の”10年事実婚”女性の憎悪と手切れ金 ・中居正広に新恋人! 「週刊女性」の婚前旅行スクープに本人は黙秘 最終更新:2012/02/07 22:00 次の記事 「今回はガチだってバレますよ?」三宅健の熱愛を巡りファンが暴走 >