アニオタ限定の「ねるとん紅鯨団」!?　「リアル出逢いゲーム」にちょと待った～！

　私、30代半ば女。アニメやゲームを趣味にしています。正直「遊ぶ時間さえ惜しい」と思うほど、アニメとゲームに費やす時間が足りません。しかし異性との出逢いが欲しいのも正直なところ。どうせなら同じ趣味のオタク男子をモノにすれば、交際、結婚が可能となり、さらにこの先ずっとアニメとゲームを好きでいられるのでは？

　そんなことを考えていたら、「リアル出逢いゲーム×アクエリオンEVOL　一万二千年後の邂逅 ～謎が解けたら合体～」なるイベントのお知らせが。「これはアクエリオンイベントのふりをした巨大合コン!?」と、タイトルだけで解釈、喜び勇んで体験してまいりました！

　『アクエリオンEVOL』とは、2005年に放送された人気ロボットアニメ『創聖のアクエリオン』の続編。戦闘機3体が “合体”することでアクエリオンという巨大ロボットに変形します。”合体”の瞬間、3人のエレメントはエクスタシーのような快感を得られるという、オバカな演出も人気のアニメだった『創聖のアクエリオン』。そして現在放送中の新シリーズ『アクエリオンEVOL』では、「男女の”合体”禁止」という新ルールが。エレメント候補生の若き男女たちは「いつか異性と合体したい！」という悶々とした想いを抱えている。それはさながら「早く初体験をしたい！」と言っているようにも聞こえます。

　そんな大人気ロボットアニメ『アクエリオンEVOL』が、「リアル脱出ゲーム」などで人気のイベント会社SCRAPとコラボレーション。禁止されている「男女合体」をすることで、襲ってきた敵を倒すゲームです。アニメをモチーフにはしていますが、知識がなくても楽しめるとのこと。

　去る2月4日に西武ドームで行われたこのイベントは計3回、合計3,000人が参加しました。入場は男女別々の入口から。センターを境にした内野席に、男性と女性が別々に座らされます。この年で男と女が分けられることはトイレやお風呂以外あまりないので、その絵は圧巻。『ねるとん紅鯨団』で、男子チームが遠くで手を振っている女子に「うおぉ～っ！」となるシーンを思い出してしまいました。しかし、やはり女子より男子のほうが数が多い。人気声優さんたちも案内役としてゲストに来ていたのですが、それでも男子が多いのはやはりロボットアニメだからか。男子間での女子の取り合いが起きる……「あたしのために戦わないで！　ふたりとも好きだから！」そんなシーンが待っているのかと興奮に身震いしました。

向かって左側が男子、右側が女子。

　声優さんのトークステージが終わり、リアル出逢いゲームがスタート！　60分以内にすべての謎を解き、パートナーを見つけ、ゴールしなければなりません。まずは5問のクイズが隠されている場所を探し、それを解かなければなりません。他の参加者の動きを見てついていく、という姑息なやり方を編み出した私も5つの問題を入手。アニメを知らなくても解くことができる問題です。たとえばQ4の問題。

Li C Ne P＝ペンシル
C is Um＝？？？

　例題を逆から読むとPencil＝ペンシル。それでは「C is Um」を逆から読むと？　music＝「ミュージック」が答えでした。こうして、シートの空欄を言葉で埋めていくものの、どうしてもわからない問題に直面。ここで女の生存本能、「互いに協力し合って生きていく」精神の見せ所です。近くにいた女子に声をかけ、一緒に正解を導きました。でもアンタ、抜け駆けは許さないわよ！

　すべての言葉を埋め、「WORD:A」がわかると、グラウンドへの入場が可能に。やっと男子と合流することができます。協力し合った女子と一緒にやや遅れ気味に入ると、なんとグラウンドに入った瞬間から、男子から声かけられまくり！　なぜなら男女ペアにならないと突破できない関門があるのです。義理を重んじ、最初に声をかけてくれた男性と協力し合うことにしましたが、グラウンドに入るときにスタッフからもらった謎のカード。それが次の問題の欠片だったのです。

　私がもらったカードはピンク色で「No.4／4L」とだけ書かれています。このカードが男女それぞれ5種類ずつ、合計10種類あるらしい。10の言葉を全部集めて、ようやく「WORD:B」が導き出せるのです。全然カードが足りない……そんなところへ、謎解きが大分進んでいる別の男性グループに声をかけられたので、義理は捨ててさっさと乗り換え。しかし、横からまた別の男子が「ヒントを教えるので、一緒に行ってもらえませんか」と、悪魔の囁きのような誘いをしてくるではないですか。私はその誘いに乗り、ヒントを教えていただきました。

グラウンドでやっと男女が合流！

　その先の関門は、男女ペアで手をつながないと通ることができません。「すみません……」と言われながら、初対面の可愛らしい男子（きっと年下）と手をつなぎました。いよいよ最終問題（LAST WORD）。答えをひらめきゴールに急いでいると最後に、大！どんでん返し！（ねるとん風）ゴール手前で別の男子が「その答え、微妙に違うんですよ。正解を教えるのでペアになってもらえますか？」！　制限時間まで1分もないという焦りと、「ゴール寸前でパートナーを変える」という、人として最低な行為を私は選択。そして時間ギリギリで手をつないでゴール！　ここで言うところの男女合体に成功したのでありました。

　そしてペアになった男子とはツイッターのアカウントを交換させていただきました。最終的には男子2名、女子1名のオタ友達ができましたよ。

　SCRAP代表の加藤隆生さんいわく、「このゲームの目的は単なるアニメイベントでも脱出ゲームでもなく、みなさんに出逢いの場を与えること。ペアになれなかったとしても終わってから声をかけていいし、連絡先を交換してもいいんですよ」とのこと。これは確かに、いつか交際に発展するペアもきっといるでしょう。なによりグラウンド内で男子から声をかけられまくったあの時間は、いまだに忘れられない生涯最高のモテキ。

　でも、3回もパートナー候補の男性を交換してしまった私。今、人生初の甘美な罪の意識にさいなまれています！

・アクエリオンEVOL公式サイト

『アクエリオンEVOL　Vol.1 [DVD]』

羨ましいと思っちゃう自分がちょっとやっべー

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