香川照之も”老いらくの恋”人もいなくなり……猿之助のいまだ騒がしい周辺
歌舞伎俳優・市川猿之助(72)と40代女性・Fさんが破局を迎えていたようだ。猿之助を育てた女優で妻の藤間紫さんが2009年3月に他界した後、猿之助に寄り添うように生活を始めたFさん。昨年9月の俳優・香川照之(46)・政明くん(8)親子の歌舞伎参入会見でも大きな役割を務め、45年ぶりの猿之助、香川の和解にも貢献したと言われた。事実、Fさんが出現してから、猿之助の周囲にいたふたりのお手伝いさんとコックが外されていた。猿之助の弟子やスタッフ、関係者の反対を押し切ってまで続けていた交際。Fさんが完全に猿之助をコントロールできる状態になっていたのだ。
しかし、この関係も長くは続かなかった。猿之助は香川の自宅に引き取られ、同居生活を始めた。そこにFさんの居場所はなかったからだ。Fさんとの生活を考える猿之助は、香川の自宅を出てホテル住まいを始める。この頃まではまだ良かったが、徐々に猿之助自身に変化が見られるようになっていった。ふたりの度重なる争い。嫌気を感じた猿之助は、もといたお手伝いさんとコックを呼び戻してしまった。
そして東京・中目黒に新しくマンションを借りる。身の回りの世話はFさんでなくてもいいという環境が生まれた。Fさんは実家に帰ってしまう。猿之助に未練はあるものの、ふたりの心の距離は遠くなってしまった。
「松竹との打ち合わせにもマネジャーとして口を出すようになったFさんに、猿之助が不快感をあらわにするようになったんですよ。それが喧嘩の原因。ふたりの仲が、もう戻ることはないでしょうね」(歌舞伎関係者)
藤間流紫派の高弟はこう話す。
「看護疲れと香川さんとの確執が理由ですよ。香川さんの『息子を歌舞伎役者にしたい』という考えを叶えた人だったのに。紫先生のことを考えるとこれで良かった」
そして、先の歌舞伎関係者は香川と猿之助の関係についても驚く証言をしている。
「猿之助さんが、香川さんの自宅を出る一番の原因となった出来事は、猿之助さんが大切に持っていた紫さんの位牌を、猿之助さんの関係者に引き取らせようとしたことですよ。彼は、祖先とか位牌とかにこだわる人ですからね。香川さんにとっては、母・浜木綿子さんの敵の位牌ですからね。自宅には置いておけないと思ったんでしょう」
猿之助が引越しした新マンションには、当然のように紫さんの位牌は置かれている。襲名興行まで5カ月。過密スケジュールで一向に歌舞伎の稽古が進まない香川と、”老いらくの恋”とまで言われた猿之助の恋の破談。この先の人間関係はどうあれ、Fさんが関わったこの興行が大成功することだけは、間違いない。