活動内容は何!? 吉本の『”住みます”プロジェクト』は「ただ住んでるだけ」
吉本興業が展開中の『あなたの街に”住みます”プロジェクト』で、埼玉県の2代目「住みます芸人」がお笑いコンビ・ふくろとじに決まった。今年、創業100周年を迎えた吉本が発足したプロジェクトだが、一般層に浸透するのかと業界でも疑問視する声があがっている。
同プロジェクトは47都道府県に「住みます芸人」とエリア担当社員が、実際に生活の拠点を置いて地域活性化につながるさまざまな活動を行うというもの。昨年5月に開設されたサイト『YNN(よしもとネタネットワーク)』では、連日彼らの活動をUstreamで一斉生配信している。
しかしネット上では「知らない人ばかり」、さらに現地に住んでいたとしても「こんな企画があったなんて知らなかった」という書き込みが散見される。発足時やなんらかの節目の際には、木村祐一やハイキングウォーキングなど有名芸人もPR会見を行っているものの、実際に現地に派遣される芸人がほぼ無名に近いことが原因とみられる。
オフィシャルサイトを見ると、確かにUstream配信は日中常に行われており、また地元民や団体などからの企画募集窓口も設けられている。
「まず、完全にネット展開のみという点でPR不足感が否めません。東京以外の土地にガチンコで住まわせる企画といえば、最近ではデンジャラスのノッチが沖縄・宮古島で民宿の支配人をしていました。これは企画自体が完全にテレビ主導だったため話題になりましたが、『住みます芸人』に関してはサイト上でイチから企画を募集しているところを見ても、やはりやっつけ感が否めません。話題になったといえば、元Perfumeメンバーだった河島佑香が、広島のエリアマネジャーを担当していることくらいではないでしょうか」(ネットライター)
さらに吉本社員の考えはどうなのかといえば、昨年12月発売の「フライデー」(講談社)に掲載された現役社員による暴露座談会が記憶に新しい。「全然、話題になっていない上に、成果があがっていない」「ただ住んでいるだけという(笑)」などと、あからさまに酷評を行っている。YNNに関しても「おそらく、日本で一番失敗しているユーストリームです」とにべもない。
吉本は今後も創業100周年を記念して、上記プロジェクト以外にも所属芸人が監督を務めた「100映画」や、さらに出版関係の企画も準備中という。『住みます芸人』の活動が浸透していない時点で次々と事業を展開していくことは賢明とは言いがたいが、果たして……?
着地点の見えない事業
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