スカイダイビングセックスに、母乳かけ事件も! 全米おバカニュース2011
天災、事故、革命、経済危機。2011年はまさに世界的に激動すぎる1年であった。アメリカでは乱射事件や残酷な殺人事件が起こり、国内外で世間を震撼させた。むろん、大事件だけでなく、世界には発信されないようなB級ニュースも山ほどあった。今回は2011年に、アメリカで起こった事件の中から、「全米おバカニュースベスト」をご紹介!
■第5位 泥棒したのはポルノ中毒だから! 犯人は18歳の女性
ミネソタ州アノカ郡で10月3日、18歳の女性、アマンダ・ローズ・オーウェンズが近隣住民宅に泥棒に入り、現金やカメラなどの金目の物を盗んだとして逮捕された。アマンダはこの家にベビーシッターとして何度か入ったことがあり、どこに何があるのか把握していたとのこと。外出中に物がなくなるようになり、不審に思った被害者がビデオカメラを設置したところ、犬用の小さなドアから身を捻らせながら入り込こむアマンダの姿が映っていたという。アマンダは室内を物色するだけでなく、冷蔵庫からレッドブルを取り出しゴクゴク飲むなど、やりたい放題。
逮捕されたアマンダは犯行の理由を「私はポルノ依存症だから」と説明。「抑えきれなくなり20~30枚のポルノDVDを購入してしまった。買いすぎて支払いができなくなり、泥棒して金を手に入れるしかないと思った」と動機を語った。
アマンダは第2級不法侵入で起訴されており、有罪になった場合、最高で禁錮10年、罰金2万ドル(約156万円)を支払うことになる。
■第4位 スカイダイビング・セックス・ビデオを撮影した男性にFAAが厳重警告
10月初め、カリフォルニア州カーン郡上空でスカイダイビング・セックスを楽しむ様子をビデオに撮影し、その動画をブログに掲載した男性が米連邦航空局(FAA)から、厳重警告・調査を受けた。この男は、フランス系カナダ人のポルノスター、アレックス・トレースで、スカイダイビング・インストラクターとしても働いていた。有名になりたいアレックスは、エロネタ大好きな人気DJ、ハワード・スタンの注目を引こうと、スカイダイビング・セックスを決行。お相手はスカイダビング・スクールの受付嬢で、2人は全裸にパラシュート装置を背負ってセスナに搭乗し、上昇する中、背面騎乗位でセックスを開始。合体した状態でそのままスカイダイビングをしたのだった。ちなみに、撮影は早朝に行われ、目撃者は誰もいなかったという。
FAAは、「プライベートの飛行機内でセックスをすることは違法ではない」と前置きした上で、「しかし、パイロットの気を散らす行為をするのは違反であり、厳しく罰しなければならない」と述べ、パイロットの真横でセックスをした行為が問題視された。地元警察も捜査に乗り出す事態となり、アレックスはブログから動画を削除。スカイダイビング・スクールからは、解雇されてしまった。FAAは約1カ月かけ、じっくりと動画を検証。その結果、「今回は連邦法にはギリギリ違反していないとする」という結論に達し、アレックスは無罪放免となった。
■第3位 テキサスとフロリダでヴァンパイア騒動
8月13日早朝、テキサス州ガルベストン郡で、全身タトゥーだらけの若い男がボックスショーツ1枚という姿で、とあるアパートに侵入。うなり声とシューシューという声をあげながらベッドで眠る女性の首に噛みついた。女性はすぐに通報し、男性はその場で逮捕されたのだが、「私はヴァンパイアであり、かれこれ500年以上も生きている」と自己紹介。「お前たちを殺したくはないっ! だから体を拘束してくれ! 頼むっ!」と騒ぎ、恍惚の表情を浮かべながら「血を、血をくれ……」と呟き続け、警察は思うように調書が取れず頭を抱えた。血液検査も行われたのだが、薬物やアルコールは一切していないことが判明。男は精神鑑定に回された。
その翌月、今度はフロリダ州セント・ピーターズバーグで、真夜中に車椅子の上で寝ていた69歳の老人男性が、ヴァンパイアだと名乗る22歳の女性に顔や首を深く噛みつかれるという事件が発生。女性は半裸姿で血まみれになり道を歩いているところを逮捕されたのだが、噛みついた記憶は失っていると主張。彼女は被害者に対する加重暴行の罪で起訴されている。
■第2位 保安官に母乳を噴きかけ職務妨害した女性が逮捕
6月25日午前、インディアナ州デラウェア郡で、ヒートアップした夫婦喧嘩の仲裁のため出動した保安官に、30歳になる女性が母乳を噴きかけ、職務妨害で逮捕された。
女性は夫と共に友人の結婚式に出席するため式場にやってきたものの、朝から酒を飲んでおり、すっかり出来上がっていた。泥酔した彼女は、「車からは降りない」と夫に暴力をふるい、車に立てこもってしまった。保安官は女性も説得しようと試みたが効果はなく、車から引きずり出そうとしたところ、「保安官さん、私は授乳中の母親なんですよ」と警告。おもむろに右の乳房を取り出し、ポカンとする保安官目がけて勢いよく母乳を噴きかけかけたのだ。保安官はひるんだものの、最終的には女性を車から引きずり出すことに成功。女性はDV、暴行罪、職務妨害、逮捕拒否、治安紊乱行為の罪で逮捕された。
実はこの女性、教師であり、これまで犯罪歴はなかったとのこと。「遺伝でアルコール依存症になってしまいました。これからきちんと治療します」と反省しており、刑は軽くなるだろうとみられている。
■第1位 殺人事件を得意気にタトゥーに彫り逮捕された男に禁錮65年
ノーウォーク上位裁判所は5月19日、地元ギャング「リベラ13」の構成員、アンソニー・ガルシア(25歳)に対し、殺人罪で禁錮65年の実刑判決を言い渡した。彼が殺人事件を起こしたのは、2004年1月23日のこと。ピコ・リベラにある酒屋の外で23歳の男を射殺したのだ。実はこの事件、警察による必死の捜査の甲斐なく、犯人が特定できず迷宮入りしていた事件であった。
アンソニーは08年3月に期限切れの免許証で運転しているところを逮捕され、警察で、マグショットと共に上半身に彫ってあるタトゥーの写真を撮られた。ギャングの構成員は似たようなタトゥーを入れることが多いことから、この警察では参考のため写真に撮影しているのだ。ピコ・リベラの殺人事件を担当していた刑事が、何気なくこのギャングのタトゥー写真ファイルを見ていたところ、アンソニーのタトゥーに、事件のことが詳しく描かれていることに気がついた。タトゥーは酒屋の前でピーナッツがヘリコプターに射殺されているというもの。ピーナッツは被害者が属していたギャングをバカにした言い方であり、ヘリコプター(チョッパー)はアンソニーのギャング内ニックネーム。まさに、迷宮殺人事件を再現したものだったのだ。
アンソニーは同年10月に逮捕され、裁判がスタート。判決は、90歳になるまで刑務所で過ごせという厳しいものだった。世間は「調子に乗ってタトゥーさえ入れなければ捕まることなどなかったのに。アホ丸出し」だと冷ややかに見ていた。
今年もおバカなニュースがてんこ盛りだったアメリカ。来年は一体、どんな笑える事件が起きるのか。ある意味ワクワクしてしまう。
「せせこましい日本人ですみません」と無駄に謝りたくなる
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