［連載］ヤリチン卒業!!　叶井俊太郎の子育てコラム

他の子どもから殴られるココ、親としてどう対処すべきなのか？

2011/12/12 19:00

　先日の11月16日はココの誕生日！　そんなわけでココが2歳になったお祝いに、週末に伊豆高原に1泊旅行してきました。このコラム担当の編集Sさんから「伊豆高原に何回行ってるんですか！」と呆れられたが、東京から近いし、赤ちゃんペンションが充実しているんです。今回宿泊するのは「ペンション　ポテリ」。赤ちゃんペンションではないんですが、庭に子どもが遊べる本格的な電動機関車があり、ココも乗って遊びたいだろうと思ったんです。

　当日の朝、自宅を出る時は小雨だったので「まあ、傘なしで歩けるから、このまま駅まで歩いて行こう！」とベビーカーを押しながら小走りに駅まで向かっていたんですが、妻が太ったせいか早歩きができないみたいで、マジでビックリしました。横浜で「スーパービュー踊り子」号に乗り換えて、伊豆高原まで約1時間40分。前にも書きましたが、「スーパービュー踊り子」には子ども用プレイルームという子連れには非常にありがたい遊び場があります。プレイルームといっても特におもちゃや遊具があるわけではなく、カラフルなクッションがいくつか置いてあるだけなんです。それでもココはクッションの上を飛び跳ねて遊んでる。

　ココよりちょっと大きい男の子が、ぱっと見50代くらいの母親と一緒にいました。その母親が「おいくつですか？」と話しかけてきたので、「2歳になったばかりですよ」と答えると、「うちの息子は2歳4カ月なんですよ」と話しかけてきました。すると、突然そのイガグリ頭の息子が「バシン！」とココの後頭部を引っぱたいた！　ココは今にも泣き出しそうな顔でヨタヨタしながらオレの方に歩いてきました。で、オレが抱きしめると号泣！

　イガグリの母親は「ホントにすみません！　申し訳ないです！」を連発してましたが、オレはココがかわいそうで、この親子は全く視界に入らない。イガグリも母親に無理やり頭を下げさせられて「ごめんなちゃい」と謝っていたので、オレは我に返って「お前、赤ん坊の女の子を殴るって最悪だぞ！」と怒りました。でもイガグリはキョトンとしてたので、意味が分からなかったんだろう。他の子どもにココが泣かせられると、ホント、自分が殴られたのと同じように怒りが湧いてくるんですよ。

　知人が言うには「2歳というのは、子ども自身に『我』が芽生えてくるものの、それを言葉などでうまく伝えられなくて一番暴力的になりやすい」のだとか。その人は、男の子を持つ母親で「本当に申し訳ないし、女の子を殴ることは一番ダメだと教えてます。でも男の子同士だと謝りつつも、心のどこかでお互いさまと思っているかも」ということですが、これは殴る子ども側の論理です。オレにはあり得ない感情。

　ココは他の子どもを殴ったことも意地悪したこともない。いつも一方的に暴力を受けてます。ココが他の子に暴力を振るうことがあれば「お互いさま」だと思えるが、今のところココは他の子どもに対して暴力を振るう気配が全くない。なので、ケンカ両成敗という気持ちになるわけがないんです。ちなみに妻にも「ココが他の子に殴られた時ってどんな気分？」と聞くと、「むちゃくちゃ腹が立つわ！　その子どもに怒りがこみ上げてくる！」というわけで、オレと全く同意見でしたね。とにかくココに対する一方的な暴力を目撃したら、胃も腸も煮えくり返るほどの激しい怒りがこみ上げてくる。マジメな話、暴力を振るった子どもをドツキたくなるほど。でも、オレは大人だし、そこは堪えてるわけ。口で注意するくらいですよ。この怒りの納め方は「我慢」しかないんだよ。

　そんなわけでココが泣き止まないので席に戻ると、妻が「どうしたの？」と驚いてたので事情を話す。ココはしばらく座席で大人しくしてましたが、しばらくするとまた暴れ出してきたので、今度は妻がプレイルームに連れて行きました。しばらくして妻とココが戻ってきたところで伊豆高原に到着！

　ホームに出たら大雨！　しかも風がハンパじゃなく強い！　15時のチェックイン前までどこかで遊ぶことを考えてたんですが、駅から出られないほどの大雨。仕方ないので駅構内で昼食をとることに。コーヒー飲みながら妻と「どうする？」と話してると、ココが寝てしまいました。ふと外を見ると「日帰り温泉」の無料送迎バスが！　「ここに行ってみよう！」と速攻でバスに乗り込みました。

　温泉に着いて受け付けをしていると、「大浴場は4歳からなので、2歳のお子様は利用できません」だと！　でも2階の休憩所なら赤ん坊でも入れるので、オレと妻が交代で寝ているココを見て、温泉に入ることにしました。結構混んでいたんですが、男湯はガラガラ！　10人もいなかったんじゃないかな。露天風呂に入ると大雨がバシバシ体に当たったんですが、眺めがかなりいい！　海が目の前！　天気が良ければもっと眺めはいいんだろう。その後、妻が温泉に入って戻ってきたところでココも起きました。時間もちょうど15時近くになったのでペンションへ。この続きはまた来週。